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病理と臨床 2021年6月号(39巻6号)消化管の非腫瘍性疾患~最新の知見と注目すべき疾患

  • ページ数 : 106頁
  • 書籍発行日 : 2021年6月
  • 電子版発売日 : 2021年6月30日
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商品情報

内容

消化管の非腫瘍性疾患~最新の知見と注目すべき疾患

特集テーマは「消化管の非腫瘍性疾患~最新の知見と注目すべき疾患」. 食道炎の最新知見と病理診断/自己免疫性胃炎の病理診断/プロトンポンプ阻害薬と胃病変/潰瘍性大腸炎に対する便移植療法の現状と展開/Crohn病の病理組織学的特徴と病態の最新知見 を取り上げる.連載記事として,[マクロクイズ],[切り出しのキモ─私はここをこう切っている]尿管・膀胱,[効果的な病理医リクルーティング],[今月の話題]Ring mitosis 他を掲載.

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序文

特集消化管の非腫瘍性疾患
-最新の知見と注目すべき疾患-

特集編集

八尾隆史 [順天堂大学大学院医学研究科 人体病理病態学]

九嶋亮治 [滋賀医科大学医学部 病理学講座 人体病理学部門]


日常の病理診断において,食道から直腸まで,消化管生検の占める割合は相変わらず高い.腫瘍・非腫瘍,癌・非癌の鑑別の鑑別にとどまらず,非腫瘍性あるいは炎症性病変の質的診断を迫られる機会が増えているが,この領域の生検診断に苦手意識をもつ病理医が多い.

本誌では消化管を対象とした特集号が毎年のように刊行されているが,非腫瘍性病変,特に炎症性疾患を扱ったものは少ない.最近では2016 年に「消化管Ⅰ -上部消化管-」と「消化管Ⅱ -下部消化管-」(第34巻9号と10号)が企画され,稀ではあるが知っておきたい疾患を含めて,腫瘍性のみならず非腫瘍性疾患が取り上げられた.炎症性腸疾患に限定した特集は過去に6回取り上げられ,直近では2014年に「炎症性腸疾患 -最近の知見とトピックス-」(第32巻11号)が企画された.炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とCrohn 病)とその類縁疾患,稀な疾患や新しい疾患が紹介されている.これらの特集号は現在も通用する内容が含まれているので,読み返してほしい.その後も,新興あるいは新知見に伴う疾患概念の確立,既知の疾患でも発生頻度が増加しより深く病態が解明されたものなど,新たに注目すべき種々の消化管非腫瘍性疾患が台頭している.

食道では,好酸球性食道炎の頻度が増加し,日常化した逆流性食道炎を含む食道炎に関する新知見の整理が必要である.胃では,ピロリ菌陰性者の増加に伴い自己免疫性胃炎が注目されるようになり,プロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期投与者の増加に伴う新たな胃病変の発生が問題となっている.小腸ではこれまで日本人ではほとんど存在しないとされたセリアック病に遭遇する機会が増加している.また,非特異性多発性小腸潰瘍症と呼ばれていた疾患の原因遺伝子の発見から新たな名称としてCEAS(chronic enteropathy associated with SLCO2A1 gene)が提唱された.小腸・大腸では,腸内フローラが注目されているが,潰瘍性大腸炎における糞便移植療法というものが開発されている.Crohn 病は確立した疾患概念であり,これまでもその臨床病理学的特徴は十分記載されてきたが原因は未だに不明である.しかし,肉芽腫性リンパ管炎を中心とした病態の新知見が報告されている.また,新たに開発された免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1/抗PD-L1抗体薬)の使用や地中海熱症に伴う消化管病変がしばしばみられるようになり,その病理組織像の理解と他の炎症性腸疾患との鑑別が必要とされている.

本特集では,上記の非腫瘍性疾患の理解に重点を置き,類似する疾患や関連する疾患との鑑別診断にも有用な内容となることを意図して企画した.今後の新たな疾患の出現や稀な疾患の増加に対応すべく,今注目すべき疾患を十分理解しておく必要があり,今回の特集がその一助となれば幸いである.

目次

特集:消化管の非腫瘍性疾患-最新の知見と注目すべき疾患-

食道炎の最新知見と病理診断

自己免疫性胃炎の病理診断

プロトンポンプ阻害薬と胃病変

セリアック病の十二指腸・小腸病変の内視鏡所見と生検診断-臨床医の立場から-

CEAS 疾患概念,臨床・病理像,確定診断

潰瘍性大腸炎に対する便移植療法の現状と展開

Crohn病の病理組織学的特徴と病態の最新知見

最近注目されている腸炎と炎症性腸疾患の病理組織学的鑑別診断

速報解説!ここが変わった

「胆道癌取扱い規約第7版」改訂ポイント

連載

マクロクイズ[146]

切り出しのキモ-私はここをこう切っている-[15]尿管・膀胱

効果的な病理医リクルーティング[3]「おはようロビンス」からはじめよう-医学生を伸ばす病理の魅力-

今月の話題

感染症の一部には特異な病態を示す場合がある

Ring mitosis

CPC解説

播種性クリプトコッカス症を含む日和見感染症の原因と考えられたACTH産生下垂体腺腫を解剖にて同定しえた一例


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書籍情報

  • ISBN:9784011203906
  • ページ数:106頁
  • 書籍発行日:2021年6月
  • 電子版発売日:2021年6月30日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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