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循環器薬ドリル~薬剤選択と投与後のフォローも身につく症例問題集

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年3月10日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

循環器薬の使い方を徹底トレーニング!症例問題を解きながら,基本の処方パターンはもちろん,目の前の患者さんに適した薬剤選択,経過に合わせた変更・中止など,実臨床に直結する考え方を自然と身につけられる!

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序文

監修の序


初期研修医の先生方を対象とした循環器薬に関する書籍は数多く出版されています.その多くは,薬物の作用機転や有効性と安全性に重きをおいた知識重視の内容で構成されていると思われます.薬剤選択において,臨床に直結した事項を効率よく習得し,実臨床にすぐに活かせる書籍があればと考えていました.

そこで,学生の頃によく使用した問題集(ドリル)のような形式で学べるという特徴をもった書籍を羊土社と企画いたしました.患者を目の前にして,どの循環器薬を使用すべきかが,すぐに頭に浮かんでくることを想定した書籍です.筆者はあくまでも監修として参加することにし,実際の編集は循環器学の臨床に精通している北里大学の阿古潤哉教授にお任せすることにいたしました.

本書籍は,「基礎編」と「実践編」の二部構成となっています.「基礎編」では使用頻度の高い薬剤に焦点を当てて,症例を呈示しながらQ&A 形式で実際に使用する薬剤を導き出せるように構成されています.どうしてその薬剤を選択したかが,その後の解説で理解できるように工夫されています.「実践編」では,臨床の場で遭遇することの多い患者を症候で呈示し,どのような薬剤を使用すべきかを時間経過とともにわかりやすく解説しています.

このように循環器薬ドリルは,単に使用すべき薬剤を記載しただけの書籍ではなく,解説を通して数多くある薬剤のなかから最も適切な薬剤を選択できる力が身につく書籍となっています.是非,臨床力の向上のためにも本書を活用していただければ幸いです.


2022年1月

東邦大学大学院医学研究科循環器内科学 教授
池田隆徳




編集の序


わが国では世界に先駆けて超高齢社会が到来しています.“You are as old as your arteries”という言葉からもわかる通り,循環器疾患は生命予後を規定する要素であり,しかも高齢になるほど有病率は増加するものです.循環器疾患を合併する患者の数は今後も大幅に増加することが予想されています.これからの医療は循環器治療への理解なしには成り立たちません.2018 年にはいわゆる「脳卒中・循環器病対策基本法」も成立し,国として循環器疾患に対してさらなる取り組みを行う方針が明確となっています.

緊急で時間との勝負で投与を行わなければならない薬剤から,疾患の発症予防目的で投与される薬剤まで,循環器領域の薬剤の種類は非常にバラエティに富んでいます.抗血栓薬から降圧薬,さらには肺高血圧の治療に用いられるような特殊な薬剤まで幅広い種類の薬剤がこの領域に含まれます.生命に直接かかわることもある薬剤であるからこそ,その基本的な知識はどの科の医師であってももっている必要があるといえましょう.

さて,本書「循環器薬ドリル」は循環器領域で用いられる薬剤についてドリル形式で勉強できる書物をめざしました.教科書に書かれるような知識のみを記載するのではなく,問題形式から入ることにより,より実用的な知識が自然に習得できる構成となっています.ドリル形式とはいえ,基礎編ではある程度のまとまった知識も得られるようにレファレンスとして使える部分も充実させてあります.実践編では実際の患者の症状や病態をもとにどのような薬剤の投与をどのようなロジックで考えるのかも知ることができる内容としました.もちろん,本書の内容のみで循環器領域のすべてを網羅できるわけではありませんが,日常臨床で遭遇するような症例をとり入れることにより,読者の対応力がつくように工夫してあります.

本書は,研修医の先生方を対象として作成しましたが,非専門医の先生方やメディカルスタッフの方,さらにはそれ以外の方にもお読みいただけるものになったのではないかと考えております.本書が皆様のお役に立つ書物となれば幸いです.


2022年1月

北里大学医学部循環器内科学 教授
阿古潤哉

目次

◆ 監修の序/池田隆徳

◆ 編集の序/阿古潤哉

◆ 略語一覧

基礎編

1) 抗血栓薬

1 概説/下浜孝郎

2 抗血小板薬/亀田 良

3 抗凝固薬/深谷英平

2) 抗狭心症薬

1 概説/北里梨紗

2 硝酸薬,Ca拮抗薬,ニコランジル/北里梨紗

3) 心不全治療薬

1 概説/小板橋俊美

2 ACE 阻害薬/ARB,MRA,ARNI/鍋田 健

3 β遮断薬/飯田祐一郎

4 イバブラジン/藤田鉄平

5 利尿薬/郡山恵子

6 SGLT2 阻害薬/郡山恵子

4) 強心薬,昇圧薬

1 概説/佐藤伸洋

2 静注強心薬,内服強心薬/佐藤伸洋

5) 抗不整脈薬

1 概説/庭野慎一

2 Ⅰ群薬,Ⅲ群薬/岸原 淳

3 Ⅳ群薬,ジギタリス製剤/石末成哉

6) 降圧薬

1 概説/前川恵美

2 β遮断薬,Ca拮抗薬,ARB,ACE阻害薬/前川恵美

7) 肺高血圧症治療薬

1 概説/石井俊輔

2 プロスタサイクリン製剤/石井俊輔

3 エンドセリン受容体拮抗薬/石井俊輔

4 PDE-5 阻害薬とsGC 刺激薬/石井俊輔

8) 脂質異常症治療薬

1 概説/南 尚賢

2 スタチン,エゼチミブ/南 尚賢

3 PCSK9阻害薬/南 尚賢

4 その他の薬剤/南 尚賢

実践編

1 夜間就寝中の突然の胸痛/目黒健太郎

2 1カ月前からの労作時胸部圧迫感と夜間の冷汗を伴う前胸部痛/橋本拓弥

3 進行胃癌を認めた労作性狭心症患者/橋本拓弥

4 最近頻度が増えてきた動悸/中村洋範

5 日中起立時の突然の呼吸困難/木下大資

6 早朝の失神を伴う胸痛/桂 有智

7 持続する胸痛に引き続いて出現した突然の呼吸困難/小板橋俊美

8 1週間前からの咳嗽と夜間発作性呼吸困難/池田祐毅

9 下腿浮腫を伴う夜間発作性呼吸困難/飯田祐一郎

10 拡張型心筋症の既往と下腿浮腫を伴う労作時呼吸困難/藤田鉄平

11 2週間前からの労作時呼吸困難/矢﨑麻由

12 感冒後の呼吸苦/佐藤伸洋

13 明け方の動悸/及川 淳

14 徐々に増悪した息切れ/石井俊輔


◆ 索引

Column

● 日本と海外では標準用量が異なる?/阿古潤哉

● いまだ解明されない心不全への作用機序/阿古潤哉

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書籍情報

  • ISBN:9784758107648
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2022年3月
  • 電子版発売日:2022年3月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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