パーフェクト 前十字靭帯再建術(ACL)

  • ページ数 : 289頁
  • 書籍発行日 : 2020年10月
  • 電子版発売日 : 2020年9月11日
¥13,200(税込)
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商品情報

内容

前十字靭帯(ACL)再建術の決定版!
膝関節のスポーツ外傷の中でもACL損傷は特に頻度が高く、ACL損傷は再建術が必須であり、かつ適切な治療・リハビリテーションを行わない場合、再受傷するリスクが非常に高い怪我である
本書は前十字靭帯(ACL)再建術の歴史・機能にはじまり、疫学・受傷機転・自然経過、診断・評価、再建術、合併症対策、リハビリテーションと再建術並びに術前・術後リハビリテーションに携わる者として知っておくべき基本事項を網羅しており、本書を通読することで、ACL再建術の入り口から出口までを一冊で学ぶことができます。

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序文

はじめに

膝前十字靭帯(ACL)は、スポーツ活動において高い頻度で損傷し、膝関節の安定性と機能を改善するために手術が行われる。整形外科の一般的な変性疾患に対する治療では、日常生活における疼痛改善と生活レベルの向上が目標となる。しかし、スポーツ外傷に対する治療は日常生活動作を目標とするのではなく、元のスポーツレベルへの復帰が期待されるため、当然、治療する側に高い技術と多くの知識が要求される。また、半月板損傷、軟骨損傷や他の靭帯損傷等を合併することも多く、正確な診断能力と合併損傷に対する適切な治療能力、さらにはスポーツ復帰までの術後リハビリテーションに関する知見や復帰時期の判断力も必要となる。したがって、ACL損傷を治療するスポーツ整形外科医は、包括的な知識を持ってその治療を行う必要がある。


本分野に関する研究は昔から多くなされ、中でもACL付着部の解剖学的研究は再建術式に大きな影響を与え、正常ACLの機能に近似したACLが再建可能となっている。従来のACL再建術は、術後の再建靭帯への過負荷を嫌い、屈曲伸展運動にて靭帯の伸張が少ない等尺性再建術が行われてきたが、付着部の肉眼的・組織学的研究の成果により解剖学的再建術へと変遷した。さらに、太い1本の靭帯を再建する一束法から複数本の線維束を再建する二・三重束法や長方形の骨孔を作製する長方形骨孔法など、ACLの線維配列や付着部を模した再建術が行われるようになった。


海外では、未だACL再建術を行っても変形性関節症への進行は止められないと考えている整形外科医が多くいるが、正しい知識を持ち、適切な時期に解剖学的な再建術を行えば、変形性関節症性変化を防ぐことできると確信している。本領域において日本は間違いなく世界をリードしている。日本の第一線で活躍されている先生方がACLに関する最新の知識を凝集させた本書が、ACL再建術並びに術前・術後リハビリテーションに携わる医療従事者のバイブルとなることを切に願う。


石橋 恭之
黒田 良祐
前 達雄

目次

第1章 解剖と機能

1.ACL歴史的背景

2.ACLの解剖

3.靭帯のバイオメカニクス

4.ACLのバイオメカニクス

5.靭帯修復・再建の基礎

6.再建膝の安定性の変化

第2章 疫学・受傷機転・自然経過

1.ACL損傷の疫学

2.受傷機転

3.ACL損傷の危険因子

4.ACL損傷膝の自然経過

第3章 ACL損傷の診断・評価

1.ACL損傷の診断・評価

2.ACL損傷の画像診断

3.ACL損傷膝・再建膝の定量的評価法、機能的評価法

第4章 治療

1.ACL損傷膝の保存治療

2.ACL再建の適応と再建法の概要

3.膝蓋腱によるACL再建

4.ハムストリング腱によるACL再建

5.その他の自家腱によるACL再建

6.同種腱によるACL再建

7.遺残組織を温存した再建術

8.小児ACL損傷の治療-小児ACL再建術の適応と手術方法-

9.ACL修復術

第5章 合併症とその対策

1.ACL損傷再受傷の現状

2.ACL再損傷・不全膝の治療

3.骨欠損に対する対応

4.半月板損傷に対する治療

5.軟骨損傷に対する治療

6.MCL損傷の治療

7.複数回手術例への対応

8.二次性関節症に対する治療

9.ACL再建後の感染の治療

第6章 リハビリテーション

1.術前リハビリテーション

2.術後リハビリテーション

3.動作評価の基本

4.再受傷予防を目指したリハビリテーション

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書籍情報

  • ISBN:9784765318419
  • ページ数:289頁
  • 書籍発行日:2020年10月
  • 電子版発売日:2020年9月11日
  • 判:指定なし
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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