• m3.com 電子書籍
  • CHECK LISTとCaseでわかる!喘息・COPD・ACO増悪マネジメント

CHECK LISTとCaseでわかる!喘息・COPD・ACO増悪マネジメント

  • ページ数 : 99頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2021年4月30日
¥3,080(税込)
ポイント : 56 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

喘息・COPD・ACOの「増悪」を診断から治療までCHECK LISTでキッチリ管理!

喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)そして両者のオーバーラップ(ACO)は,呼吸器が専門でない医師でも外来での遭遇頻度が非常に高い.中でも重要な「増悪」に主眼を置き,各疾患の定義と診断基準といった基本事項,増悪の原因,診断と治療の実際,そして増悪の予防を解説.特に治療関連の章では「CHECK LIST」を提示し,STEPに沿って実際に行った治療を「Case」として掲載.非専門医はもちろん,呼吸器専門医にもぜひ手にとっていただきたい一冊.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

序 文


気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患chronic obstructive pulmonary disease(COPD)そして両者の合併病態である喘息とCOPDのオーバーラップasthma and COPD overlap(ACO)は,非常に頻度の高い呼吸器疾患であり,呼吸器が専門でない先生方にとっても外来で遭遇される機会が非常に高い疾患です.これらの疾患では,患者さんが日常生活の中で経験される慢性的な症状を改善することはもちろんですが,生命に直結する増悪の治療と予防はそれにもまして重要です.医療経済的に見ても,喘息やCOPDに費やされる医療費の過半数が増悪に関連することも知られています.

本書を執筆中だった2019年12 月に中国の武漢で始まったSARS-CoV-2感染症であるCOVID-19のパンデミックにより,わが国においても,一時緊急事態宣言が発出され,不要不急の外出が制限される事態となりました.われわれの病院においても,症状が安定していた患者さんの受診期間はできるだけ長くしていたのですが,喘息,COPD,ACOの患者さんの中には,増悪のため予定外受診せざるを得ない方々がおられました.さらに,増悪による予定外受診をされた際にも,飛沫を発生するネブライザー吸入やNPPVの使用ができないなど,これまで以上に増悪予防の重要性を認識させられる日々でした.

本書「CHECK LIST とCase でわかる! 喘息・COPD・ACO増悪マネジメント」は,喘息,COPD,ACOの診療の中でも,私が特に重要と考えている増悪に主眼をおいて,各疾患の診断基準に始まり,増悪の原因,増悪の診断と治療,増悪の予防について記載しています.特に治療関連の章では,診療ガイドラインにそったCHECK LISTを提示し,CHESK LISTのSTEPにそって実際の症例の治療を提示しています.ほかの章でも,理解を容易にするためにできるだけ多くの実際の症例を提示することを試みました.

本書が,診療にあたられる医療従事者の方々のお役に立ち,わが国から喘息,COPD,ACOの増悪で苦しまれる患者さんが一人でも多く減ることを願っています.


2021年4月

東邦大学医療センター大橋病院呼吸器内科教授
松瀬 厚人

目次

Ⅰ章 定義と診断基準

喘息・COPD・ACOの定義と診断基準

1.定 義

2.診断基準

3.ACOの増悪

4.ACOが臨床的に重要視される理由

 COLUMN 呼気NO(FeNO)

Ⅱ章 増悪の原因

1―喘息増悪の原因

1.呼吸器感染症

2.食物(貯蔵ダニ)

 Case1 20代男性 アレルギー疾患の既往はない

3.薬 剤

 Case2 58歳女性 昼食後に皮膚の発赤と呼吸困難で受診した喘息症例

4.アルコール

5.その他の誘因

2―COPD増悪の原因

1.COPD増悪とは

2.COPD増悪の影響

3.COPD増悪のリスクファクター

4.COPD増悪の原因

 COLUMN COVID-19と喘息・COPD

Ⅲ章 増悪の診断と治療

1―喘息増悪の診断と治療

STEP1:喘息増悪時の問診と身体所見

STEP2:喘息増悪の重症度の評価

STEP3:喘息増悪時の検査所見

 Case3 57歳女性 胸部CTが診断の一助となった喘息増悪症例

STEP4:喘息増悪時の薬物療法

 Case4 24歳男性 喘息増悪との鑑別を要した声帯機能不全の症例

 Case5 32歳女性 ステロイド点滴後に増悪した喘息症例

 Case6 32歳女性 出産時に喘息大発作を生じた症例

2―STEPで考える喘息増悪Case

 Case7 62歳男性 人工呼吸器を必要とした喘息重篤発作症例

 Case8 25歳女性 環境整備が必要だった喘息小発作症例

3―COPD増悪の診断と治療

STEP1:COPD増悪時の問診と身体所見

STEP2:COPD増悪時の検査所見

 Case9 69歳男性 肺癌による肺葉切除の既往があるCOPD症例

 Case10 75歳男性 COPDのため外来で長時間作用性抗コリン薬の吸入を行っている症例

 Case11 73歳男性 近医でCOPDによる慢性呼吸不全のため長期酸素療法を施行されている症例

 Case12 56歳男性 右心不全を合併したCOPD症例

 Case13 70歳男性 肺血栓塞栓症を合併したCOPD症例

STEP3:COPD増悪の重症度の評価

STEP4:COPD増悪時の薬物療法

STEP5:COPD増悪時の酸素療法

4―STEPで考えるCOPD増悪Case

 Case14 67歳男性 気道感染による増悪に対しABCアプローチを行った症例

 Case15 74歳男性 外来での増悪step治療

5―ACO増悪の診断と治療

1.ACO増悪の定義

2.ACO増悪の治療

6―STEPで考えるACO増悪Case

 Case16 73歳男性 全身性ステロイドに対する反応が特徴的であった症例

 Case17 84歳男性 気道感染により増悪をきたした症例

Ⅳ章 増悪の予防

1―喘息増悪の予防

1.喘息増悪の誘因

2.喘息増悪予防のための非薬物療法

3.喘息増悪予防のための薬物療法

 Case18 72歳女性 重症アトピー型喘息でマクロライドが著効した症例

 Case19 80歳女性 メポリズマブが著効した重症好酸球性喘息症例

 Case20 32歳男性 オマリズマブ(抗IgE抗体)により感冒の頻度が減少した喘息症例

 Case21 70代男性 デュピルマブにより特に喀痰症状が改善した重症好酸球性喘息症例

2 ―COPD増悪の予防

1.COPD治療の目標

2.COPD増悪予防の非薬物療法

3.COPD増悪予防の薬物療法

 Case22 70代男性 現在も喫煙を続けている重症COPD患者

 Case23 82歳男性 COPD増悪を契機に入院が長期に及んだ症例

 Case24 67歳男性 末梢血好酸球が高く,ICSが有効であった症例


索 引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:13.1MB以上(インストール時:28.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:52.4MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:13.1MB以上(インストール時:28.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:52.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784830617379
  • ページ数:99頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2021年4月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。