イラストでわかる 整形外科診療

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2008年11月
  • 電子版発売日 : 2022年2月2日
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商品情報

内容

豊富なイラストと写真で一目で整形外科疾患がわかる,整形外科診療必携の書!

整形外科一般外来で,日常よくみられる疾患を網羅した1冊.メカニズムや病態,保存療法,手術療法について,写真やポイントを強調したイラストで具体的に示し,医学知識の無い患者に説明する際の手助けとなる内容.単純X線像やMRIなどの画像は,正常と疾患を並べて掲載することで,画像を見慣れていない患者にも病態がわかるようにした.整形外科領域のコメディカルにとっても有益.

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序文

運動器を扱う整形外科領域では,骨,関節,脊椎・脊髄,末梢神経,靱帯,腱など対象となる部位が広範です.また,先天性,加齢による変形,あるいは外傷など原因は多様であり,診断法も大きく異なります.治療法においてもその種類は多く,選択基準も複雑です.整形外科を受診する患者さんにとっては,身近な疾患であるにも関わらず診療の流れや目標を理解するのが困難な分野といえるでしょう.一方,診療する側も,外来の限られた時間内では単純X線像, MRI, CTなどの画像を使った説明だけになりがちですが,どこが正常と異なるのかを理解してもらうのは困難です.また手術についても,「骨切りをする」,「人工関節を挿入する」といった説明だけでは,術前と術後でどのように変わるのか,具体的に把握してもらうことは容易ではありません.

そこで,外来において患者さんにわかりやすい説明ができることを主眼にして本書を企画しました.日常の整形外科外来において頻繁に遭遇する疾患を取り上げ,各々のメカニズム,診断,保存療法,手術療法を四本柱とし,イラストや写真を用いてポイントを明確に示しました.

左ページの本文は,説明する際に押さえておくべき要点を簡潔にまとめました.鑑別診断などの医師目線の記述は極力省き,患者さんが知りたいであろう情報,治療をスムーズに進める上で知っておいて欲しい情報に絞りました.要所に設けた‘Point'では,説明する際に用いることのできる言い回しを呈示し,‘Q&A'では患者さんからの質問を想定してそれに対する明快な回答の仕方を提案しています.

右ページのイラストと写真部分は,実際に患者さんに見せ,時にはコピーを渡せるような構成としています.メカニズムでは複雑な解剖図は使わず,患者さんが理解しやすいようにポイントを強調したイラストとし,画像診断では比較が可能なように正常像もできる限り加えました.また,手術法のイラストは,術野だけではなく処置を行う周囲の組織も含めて描き, ‘どの部分をどのように変えるのか’を明確に示しました.これらのエ夫により,詳細な説明に頼らずイラストと写真だけでも説明できる構成となりました.また,欧文の用語は,患者さんも読めるようにカタカナ表記にしています.

以上のように,本書は‘患者さんに説明しやすいこと',‘患者さんが理解しやすいこと'を第一に編集しました.本書の特徴をご理解いただき,日々の診療の一助としてご活用いただければ,編者としてこの上ない喜びです.


2008年11月

京都府立医科大学教授 久保俊一
島根大学教授 内尾祐司

目次

I.脊椎・脊髄疾患

1.骨粗鬆症性椎体骨折

2.中心性脊髄損傷:外来でみられる軽傷例

3.腰椎椎間板ヘルニア

4.腰椎分離・すべり症

5.腰部脊柱管狭窄症

6.後縦靱帯骨化症

 腰痛体操

7.頚椎捻挫

8.脊柱側弯症

9.筋性斜頚

10.強直性脊椎炎

11.化膿性脊椎炎・結核性脊椎炎

II. 肩甲帯・肩・肘関節疾患

1.肩鎖関節脱臼

2.外傷性肩関節脱臼 

3.反復性肩関節脱臼

4.肩関節周囲炎・いわゆる肩こり

 五十肩体操・肩こり体操

5.腱板断裂

6.野球肩

7.鎖骨骨折・肋骨骨折

8.上腕骨骨折

9.前腕骨骨折

10.小児肘関節周辺骨折 

11.肘内障

12.変形性肘関節症

13.野球肘

14.テニス肘

III. 手関節・手の疾患

1.橈骨遠位端骨折

2.舟状骨骨折

3.中手骨骨折

4.指関節靱帯損傷:いわゆる突き指

5.手の腱損傷

6.槌指

7.Dupuytren拘縮

8.Kienbock病

9.腱鞘炎

10.多指症・合指症

11.Heberden結節・Bouchard結節

12.母指手根中手関節症

13.ガングリオン

14.切断指

IV. 骨盤・股関節疾患

1.骨盤骨折

2.股関節脱臼・骨折

3.大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折

4.変形性股関節症

5.大腿骨頭壊死症

6.先天性股関節脱臼

7.Perthes病

8.大腿骨頭すべり症

9.単純性股関節炎

10.化膿性股関節炎

11.一過性大腿骨頭萎縮症

V. 膝関節疾患

1.膝蓋骨脱臼

2.膝関節靱帯損傷

3.半月板損傷

4.膝伸展機構障害

5.脛骨プラトー骨折

6.Blount病

7.変形性膝関節症

8.膝関節骨壊死症

9.離断性骨軟骨炎

10.化膿性膝関節炎

VI. 足関節・足の疾患

1.足関節骨折

2.足関節靱帯損傷

 足関節靱帯損傷に対するテーピング

3.踵骨骨折

4.アキレス腱断裂

5.先天性内反足

6.変形性足関節症

7.外反母趾

8.扁平足障害

9.第1Kohler病

10.Freiberg病

11.アキレス腱周囲炎・滑液包炎

12.陥入爪・爪周囲炎

VII. 神経・筋疾患

1.腕神経叢:腕神経叢損傷・胸郭出口症候群・分娩麻痺

2.正中神経:手根管症候群・前骨間神経麻痺・回内筋症候群

3.尺骨神経:肘部管症候群・Guyon管症候群

4.橈骨神経:後骨間神経麻痺

5.坐骨神経:梨状筋症候群

6.外側大腿皮神経:感覚異常性大腿部痛

7.脛骨神経:足根管症候群

8.総腓骨神経:総腓骨神経麻痺

9.趾神経:Morton病

VIII. 代謝性骨疾患

1.骨粗鬆症

2.痛風・結晶性関節炎

IX. 骨・軟部腫瘍

1.原発性骨腫瘍

2.転移性骨腫瘍

3.軟部腫瘍

X. リウマチ性疾患

1.関節リウマチ

XI. 合併症

1.手術部位感染

2.深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症

3.脂肪塞栓症候群

4.コンパートメント症候群

5.遷延癒合・偽関節

6.複合性局所疼痛症候群

[資料]整形外科診療において必要な法知識

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書籍情報

  • ISBN:9784830627606
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2008年11月
  • 電子版発売日:2022年2月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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