理学療法リスク管理・ビューポイント

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2007年12月
  • 電子版発売日 : 2021年8月25日
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商品情報

内容

今日,複雑な疾患,合併症をもった高齢者などが多くなり,理学療法士においても患者へのリスク管理には特に注意する必要が生まれ,個々のリスクを具体的に理解しなければ治療の役に立たない.本書では,リスク管理を具体的に理解するためのエピソードを中心に,リスクの重要度,考えられるリスク,対応策について解説.PBL(Problem Based Learning問題基盤型学習)の例題を満載し,重要なチェックポイントおよび対策をわかりやすく簡潔に示した.

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序文

出版にあたって

保健,医療,福祉の分野では,チームワークの大切さが重要である.このチームワークのよさが,リスク管理にも影響を及ぼしている.よりよい連携をもって事故を未然に防ぐことが重要である.最近,ニュースなどで医療事故が報告されている.初歩的なミスから事故が生じていることも多くみられる.事故に繋がるような情報はお互いに共有し,事故を防ぐ.理学療法士においても,複雑な疾患,合併症をもった高齢者などが多くなり,リスク管理には注意する必要がある.そのためにも,リスクは具体的に理解しなければ役に立たない.今回は,より理解しやすく,また,重要度および対策など具体的なことについて述べた.

本書の特徴と内容は,より具体的な事例を重視したことから,事故の代表例などのエピソードを中心に,リスクの重要度,考えられるリスク,対応策について言及していることである.

第1章は総論として,リスクマネジメント,事故報告書,事故対策,そして,疾患に関係する要因を,感染,褥瘡,薬物,臨床検査値,心電図,心拍数,呼吸などについて述べている.第2章では,理学療法実施場所におけるリスクとして,病院PT室,ベッドサイド,ICU,CCU,老人保健施設,在宅でのリスクを詳述している.第3章では,運動療法,物理療法による個別のリスク,第4章では,疾患編として,脳血管障害,頭部外傷,脳性麻痺,失調症,パーキンソン病,神経筋障害,骨折,脊髄損傷などのリスクについて具体的に述べている.

今回の「理学療法リスク管理・ビューポイント」は,事例でわかりやすく,重要なチェックポイントおよび対策を簡潔に示していることから,多くの臨床場面で大いに役立つものと信じている.この書籍により,事故などが少なくなることを期待したい.最後に,本書の企画・出版するに当たり協力いただいた方々に深謝する.


2007年12月

丸山 仁司

目次

I 総論

 1.リスクとは

 2.リスクマネジメントについて

 3.事故報告書の書き方─インシデント,ヒヤリ・ハットなど

 4.事故の対策

 5.感染症対策

 6.褥瘡対策

 7.薬物のリスク

 8.臨床検査値とリスク

 9.心電図とリスク

 10.心拍数と血圧のリスク

 11.呼吸のリスク

 12.ベッドサイド装置のリスク

II PT実施場所におけるリスク

 1.病院PT室でのリスク

 2.ベッドサイドでのリスク

 3.ICU,CCUでのリスク

 4.NICUでのリスク

 5.老人保健施設でのリスク

 6.重度心身障害児施設でのリスク

 7.訪問リハビリテーションでのリスク

III 理学療法治療におけるリスク管理

A 運動療法におけるリスク管理

 1.関節可動域運動(ROM-ex)

 2.伸張運動(ストレッチ)

 3.徒手抵抗─筋力強化 

 4.重錘─筋力強化

 5.機械─筋力強化

 6.協調性

 7.バランス

 8.全身持久力

 9.マット運動

 10.車いす練習

 11.平行棒,歩行器─歩行練習

 12.杖,独歩─歩行練習

 13.階段昇降

B 物理療法におけるリスク

 1.電気療法

 2.水治療法

 3.温熱療法

 4.寒冷療法

 5.光線療法

 6.牽引療法

IV 疾患における理学療法リスク

 1.脳血管障害─急性期 

 2.脳血管障害─回復期 

 3.脳血管障害─維持期 

 4.頭部外傷

 5.脳性麻痺

 6.失調症

 7.パーキンソン病

 8.筋ジストロフィー

 9.多発性硬化症

 10.ALS: Amyotrophic Lateral Sclerosis

 11.大腿骨頸部骨折 

 12.人工関節─股関節

 13.人工関節─膝関節

 14.下腿・足骨の骨折

 15.脊椎の骨折

 16.上肢の骨折

 17.脊髄損傷

 18.切断

 19.腰痛

 20.関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis: RA)

 21.変形性関節症

 22.スポーツ外傷─膝靱帯損傷

 23.骨粗鬆症

 24.急性期心筋梗塞─心疾患 

 25.心不全─心疾患

 26.閉塞性肺疾患─呼吸器疾患

 27.術直後─呼吸管理

 28.糖尿病─代謝疾患

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書籍情報

  • ISBN:9784830643415
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2007年12月
  • 電子版発売日:2021年8月25日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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