運動療法学各論高齢者の機能障害に対する運動療法

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2010年5月
  • 電子版発売日 : 2021年1月29日
¥6,050(税込)
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商品情報

内容

わが国の「高齢者の機能障害」に対する運動療法学の今日的到達点を,理学療法臨床家として遭遇するであろう「高齢者の機能障害」に対する運動療法をもこなすに足る,必要十分な知識と実践技術を記載した一冊.運動機能,運動療法に関するエビデンス,運動機能評価,運動療法,転倒予防に対する運動介入,認知的側面からみた運動介入,姿勢アライメント障害に対する運動介入,地域での介護予防事業について解説する.

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序文

2008 年2 月に出版した「運動療法学―障害別アプローチの理論と実際―」が好評で,各種障害に対する運動療法の理論と実際の各項を詳細にした各論を出してほしいと出版社から依頼された.新しい本を出す以上,今までにない,特徴のある本を出さないと意味はないと考えると各項目を教科書のようにすべて出版することは難しいとお答えした.すべての項目ではなくても,できるところを作成して頂ければ良いからという強い依頼を再度受けた.そこで,各論の第1 弾として(第2 弾をいつ書けるのか,わからないが…)「高齢者の機能障害に対する運動療法」から取り組むことにした.理学療法の対象となる年齢の60 %以上が65 歳以上の高齢者となりつつある状況があるにもかかわらず,高齢者の運動療法に焦点を当てた本が少ないのがその理由である.基本的に障害別に運動療法を行うべきというコンセプトに変更はないが,若年者や疾患を持った患者に対して行う運動療法と健常高齢者に対して行う運動療法はやはりその特徴を明確にして行うべきと考える.高齢者では医療としての運動療法だけでなく,転倒予防や介護予防といった領域も重要になる.執筆者には,まさに今第一線で高齢者の運動療法や介護予防の研究,実践に取り組んでいる中堅の理学療法士にお願いした.


Ⅰ高齢者の運動機能では,疫学的視点から高齢者の運動機能の特性や運動機能と健康寿命や介護予防との関連について述べた.

Ⅱ.高齢者の運動療法に関するエビデンスでは,システマティックレビューを中心に高齢者の運動効果に関するエビデンスを詳細に記載した.

Ⅲ.高齢者の運動機能評価では,高齢者に対して行う評価をほぼすべて網羅し,その基準値もできるだけ記載した.

Ⅳ.高齢者に対する運動療法では,高齢者に対する運動療法の理論と実際について詳細に述べた.

Ⅴ.高齢者の転倒予防に対する運動介入では,高齢者の転倒の実態と評価方法,介入の実際に関して述べた.

Ⅵ . 高齢者の認知的側面からみた運動介入では,dual task での評価や運動介入を中心に最新の知見と共に述べた.

Ⅶ.高齢者の姿勢アライメント障害に対する運動介入では,高齢者に特徴的な姿勢アライメントの評価や運動介入の実際に関して記載した.

Ⅷ.地域での介護予防事業では,地域での介護予防事業,特にトレーニング事業を中心に述べた.


本書が理学療法士養成校での学生教育と高齢者を対象として運動療法を行っている多くの理学療法士に役立つことを願っている.

最後に本書を出版するにあたり,ご協力を頂いたすべての方々に感謝の意を表したい.


平成22 年5 月

京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻
市橋 則明(約束した第2 弾の構想を練りながら・・・)

目次

I.高齢者の運動機能

1.高齢者の特性─老年症候群─

2.加齢による運動機能の変化

3.高齢者の運動機能と健康増進・介護予防との関連

II.高齢者の運動療法に関するエビデンス

1.高齢者の筋力トレーニング効果に関するエビデンス

2.高齢者のバランストレーニング効果に関するエビデンス

3.高齢者の持久力トレーニング効果に関するエビデンス

4.高齢者のADL・QOL向上のための運動療法のエビデンス

5.高齢者の転倒・骨折予防のための運動療法のエビデンス

6.高齢者の身体活動促進のためのエビデンス

おわりに

III.高齢者の運動機能評価

1.高齢者の筋機能の評価

2.高齢者の持久力の評価

3.高齢者のバランス能力の評価

4.高齢者の敏捷能力・筋パワーの評価

5.高齢者の移動能力の評価

IV.高齢者に対する運動療法

1.高齢者に対する運動療法の基礎理論

2.高齢者に対する運動療法の実際

おわりに

V.高齢者の転倒予防に対する運動介入

1.高齢者の転倒の実態

2.転倒リスクの評価

3.転倒予防に対する介入の実際

VI.高齢者の認知的側面からみた運動介入

1.複数課題条件下での運動機能

2.身体機能の認識

3.障害物回避のための運動介入

VII.高齢者の姿勢アライメント障害に対する運動介入

1.高齢者の姿勢アライメント

2.高齢者の姿勢アライメントの評価

3.高齢者の姿勢アライメント障害に対する介入の実際

4.車椅子坐位での姿勢改善に対する介入の実際

VIII.地域での介護予防事業─特にトレーニング事業

1.介護予防事業とは

2.地域でのトレーニング事業の意義とは

3.地域でのトレーニング事業の理論的背景は

4.地域でのトレーニング事業を成功させるには

5.トレーニング事業の実際─住民主導型介護予防「鬼石モデル」を例に─

6.地域でのトレーニング事業の側面


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書籍情報

  • ISBN:9784830643842
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2010年5月
  • 電子版発売日:2021年1月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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