はじめての訪問言語聴覚療法

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2015年4月
  • 電子版発売日 : 2021年9月1日
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商品情報

内容

「訪問で言語聴覚療法をしたいが,どうやって行えばよいのか」「訪問業務をするために何が必要で,どこと連携を取り進めていけばよいのか」「一人で訪問するのが不安で難しい」など,これから訪問を始めたい言語聴覚士や,事業所に言語聴覚士を配置したいがどうやって立ち上げたらよいのかわからない方のために,実際に訪問業務に就いている言語聴覚士がどのような視点で行っているのか,その方法を具体的に盛り込んだ指南書.

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序文

序文

本書籍は,どうしたら訪問言語聴覚士として働けるの? と考えている言語聴覚士のみなさん,どうしたら訪問言語聴覚士が誕生するの? と考えている訪問言語聴覚士を待ち望んでいるみなさん,そのような方々のご要望にお応えするために,生まれました.

まず,病院や施設で働いている言語聴覚士のみなさんは,退院や退所する患者さんが自宅でどのように過ごしているのか? あの方は嚥下障害があり,上手に飲み込みができないけど自宅でどうしているのだろうか? 大丈夫だろうか? と気になったり,心配だったりすることがあると思います.

病院や施設を飛び出して患者さんのところに飛んでいきたいけど,どうしたら訪問言語聴覚士として働けるのだろうか? 訪問言語聴覚士として働くためには,どのような準備が必要なのだろうか? 知りたい! 知って訪問言語聴覚士として働きたい! というお気持ちがございませんか?一方,患者さんのご家族は,身内が大好きなものを食べてむせてしまっている,こんな場面に言語聴覚士がいてくれたら,工夫して本人の大好きなものを安心して食べられるのに! 言語聴覚士に訪問言語聴覚士として働いてもらうためには,どのような準備が必要なのだろうか? 知りたい! 知って,言語聴覚士に訪ねてきてもらえるようにしたい! と思っていらっしゃるのではないでしょうか?

そのように考えている言語聴覚士のみなさん,そして訪問言語聴覚士の誕生を待ち望んでいるみなさん,まず本書を読んでみてください.本書は,訪問言語聴覚士として働きたいと考えている一人でも多くの言語聴覚士が訪問言語聴覚士として働けるように! 訪問言語聴覚士を必要としている患者さんやご家族・介護者のそばに一人でも多くの訪問言語聴覚士が関われるように! を切に願い,想いを強くする訪問言語聴覚士のメンバーと,想いを同じくする編集者で作成しました.

訪問言語聴覚士が,もっと身近になることを願っております!


2015年3月

赤羽根 誠

目次

訪問言語聴覚療法を知ろう

1 開設にあたって

 1. 言語聴覚士を知ってもらう

 2. 開設前の利用者探し

 3. 準備しておくとよいもの

COLUMN これも言語聴覚士の仕事ですか? ①

COLUMN これも言語聴覚士の仕事ですか? ②

2 訪問の流れを把握しよう

 1. 訪問の流れ

 2. 事業所・保険による違い

 3. 1か月の書類の流れ

COLUMN 気合が入りすぎて…

COLUMN 時間どおりに訪問する難しさ…

3 情報収集・情報交換・情報発信

  〜多職種・家族とのかかわりについて〜

 1. どのような職種がかかわるのか

 2. 情報収集のポイント〜訪問リハビリテーション開始に際して〜

 3. 連携と情報交換のポイント

 4. 多職種との連携の実際

COLUMN 家族の希望と言語聴覚士の解釈がかけ離れていた例

COLUMN 北海道の道路事情

4 在宅における嚥下機能評価について

 1. 障害の原因を把握する

 2. 訪問での総合的な評価とは…

 3. 評価の実際

 4. 評価のまとめ

COLUMN キーパーソンはお孫さん?!

COLUMN 厳しい冬を乗り切る工夫

5 目標を設定しよう

 1. 目標を設定する理由

 2. 目標設定をするにあたって

 3. 目標の立て方

COLUMN 言葉遣いの難しさ

COLUMN お茶やお菓子を出されたときの対応方法

6 リスク管理について

 1. リスク管理の必要性

 2. リスクの種類

 3. 症状からみるリスク管理のポイント

 4. 緊急時の対応と報告

 5. 摂食嚥下リハビリテーションにおけるリスク管理

 6. どんな知識や技術を身につけると良いのだろうか

事例紹介

case 1 お楽しみでの経口摂取を希望していた延髄梗塞の方 VFをするまでもなく現状を納得して諦めた事例

case 2 家族の希望で楽しみレベルの経口摂取を続けている事例

case 3 食べないという条件だったが,こっそり食べていた事例

case 4 経口摂取は難しいと診断されていたが胃ろうとの併用で楽しみ程度の摂取が可能となった事例

case 5 退院後,嚥下評価を受けずに経口摂取を開始していた胃ろうの方

case 6 入院中から在宅復帰後まで言語聴覚士がかかわり,中心静脈栄養から常食経口摂取に至った廃用症候群の事例

case 7 球麻痺タイプのALSの方 主治医へ手紙を書いて指示を仰いだ事例

case 8 歯科医に補綴具(舌接触補助床)の作製を依頼した多系統萎縮症の事例

case 9 進行に伴い嚥下障害が出現することを予測して,予防的段階から介入した進行性核上性麻痺の事例

case 10 徐々に機能低下した認知症合併型のALSの方の一例

case 11 言語聴覚士が当該地域に在籍していない町村へのかかわり 病気の進行に伴い経口摂取から胃ろう造設となった多発性硬化症の方

case 12 「口から食べたい」を尊重した結果,重度の誤嚥性肺炎を起こした方

case 13 多職種との連携により,在宅生活を継続した脊髄小脳変性症の一例

case 14 病気の進行に伴い訪問リハビリテーションを開始した多系統萎縮症の方 構音・発声面の問題から嚥下障害中心のかかわりへ

case 15 経口摂取不可能となり胃ろう造設となったが,多職種との連携でお楽しみ程度の摂取が可能となった事例

case 16 最後まで口から食べるということに多職種でかかわった事例

case 17 「最後まで口から食べたい」と希望し,老衰で亡くなった93歳元歯科医

case 18 口腔機能や認知機能の低下により経口摂取がなかなか進まなかった事例

case 19 多職種との連携がうまくいかず,誤嚥性肺炎で入院となった事例

case 20 認知症の進行とともに口腔ケアの実施が困難となった事例

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書籍情報

  • ISBN:9784830645235
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2015年4月
  • 電子版発売日:2021年9月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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