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- あの子のちがいは価値になる モノづくり父さん障害児家族の発明活用ストーリー
商品情報
内容
障害・ちがいのある子の「できた」を広げる発明&活用ストーリーついに書籍化!
「真相報道バンキシャ!」密着取材で話題に!(YouTube再生数450万回越)
「大切なあの人のために何かしてあげたい」と悩むあなたにアイディアと手を動かすきっかけの一冊
障害児家族のDIY発明活用ストーリー
突然、障害を持つ息子の父となった著者は、息子のための物作りを始め、自身のキャリアチェンジを行いながら家族がぶつかる課題をモノづくりで解決していきます。やがて息子、家族のためのモノづくりからみんなのためのモノづくりへと世界が広がるストーリー。現場の困りこごとを解決するアイデアや工夫がリハビリテーションにどう役立つか、専門職にも参考になる内容です。
序文
まえがき
「できないことを嘆くのではない。できることがほんの少しでも増えたら、たくさん喜んであげよう」
この本を手に取ってくださって、ありがとうございます。
私の息子は重症心身障害児です。
10歳を超えた今でも歩くことができません。しゃべることもできません。
しかし、彼は自分の意志で小学校に登校し、友達に「おはよう」と挨拶し、休み時間は一緒にじゃんけんで遊んでいます。 休日は手をつないで一緒に公園を散歩し、一緒に音楽やゲームを楽しんでいます。
彼は、周りの子どもたちと比べて、身体的・知的にも「できない」ことがたくさんあります。
しかし、彼には彼なりの「できる」ことがたくさんあるのです。好きなこと、夢中になれることも見つけ、日々楽しく過ごしています。
私たち家族は、障害をもった息子のために、さまざまな発明品を作り、息子の「できる」体験を広げてきました。 といっても、最先端のテクノロジーを使って難しいことを実現したわけではありません。目の前にいる大切な人をしっかり見続け必要なものを見極め、自分の手の届くテクノロジーを工夫して使いこなし、まずやってみる。
これを繰り返し続けて、息子の「できた」を作ってきました。
この本は、モノづくりのマニュアル本ではありませんし、子どもの育児や障害療育の指南書でもありません。涙と感動を提供するドキュメンタリ本でもありません。
ただ単に、歩けない、しゃべれない息子がいて、ずっと近くで見て育ってきたしっかり者の娘がいて、明るく前向きな母親がいて、たまたまモノづくりが得意だった父親がいる。
そんな家族が積み重ねてきた等身大のノンフィクションストーリーなのです。
障害をもった息子や家族のためのモノづくりを続けてきた中で見えてきたこと。
「人と違っている」「できない」は、決してネガティブなことではないのです。
周りの子と違うからこそ気づくことができた具体的な困りごと。
「できない」からこそ、当事者だからこそ、「何とかしたい」と願い叶えようとする強いモチベーション。
自分事だからこそ、今使える手段を工夫して使い、納得いくまで繰り返す。
自分事だからこそ、我慢して頑張るのでなく、楽しみながら続けていく方法を見つけていける。
そして、ほんのささやかなことでもいい。
昨日できなかったことが、今日できるようになったならば、家族みんなで拍手して、嬉し泣きして、大喜び!もし最初から簡単に「できていた」ならばこの体験に出会えなかったかもしれません。
もし、あなたの家族や大切な人が突然障害をもってしまったとしても、もし、あなたが将来歩けなくなったり、なんらかの障害をもってしまったりしても、不安を感じなくてもいい、あきらめなくてもいい。
考え方一つ、捉え方一つ変えるだけで、そして手を動かし続けることで、未来はこんなにも明るくなるのだということ。
私たちは、息子との10年に渡る生活の中で、多くのことを試し、そして多くを学ばせてもらいました。
夢中でやってきたその試行錯誤のエッセンスをこの本に詰め込みました。
あなたや、あなたの大切な人がこの先何か「できない」ことにぶつかり不安になった時、この本があなたの背中を押し、手を動かしはじめるきっかけになれば嬉しいです。
目次
まえがき
Phase1 家族のためのモノづくり
1 突然向き合うことになったわが子の「障害」
2 将来どうなるかわからない……不安と葛藤
3 周りと比べることをやめて、見えたこと
4 考え方を変えれば、「できる」は作れる
5 自分の得意なことを、家族や大切な人のために
6 大切な誰かのために、失敗しても作り続ける
Phase2 今できる手段で、まず試してみる!
1 「押したら動く」スイッチで、まず市販品を試してみよう
2 用途の異なる市販品を工夫して使ってみよう
3 「作る」目的の押しつけは、時に失敗への道
4 3Dプリンタが「すぐに試す」を加速する
5 市販品×自作の良いところを組み合わせる
6 大事なことは、困りごとに気づける力と工夫力
Phase3 あの子の好奇心を引き出そう!
1 「静」と「動」の差をつけ、感情を動かそう! ~スイッチで動く暴走ワンちゃん~
2 選択肢を増やして「好き」を見つける ~スイッチで選ぶカオス暴走どうぶつさん~
3 「光る」「音が鳴る」「動く」は大好物 ~パリピ魔改造くるくるチャイム~
4 子どもの好奇心は成長の起爆剤 ~ボール転がしギミック「トモカツスイッチ」~
5 小さな成功体験を演出しよう ~魔法のバリフリガチャ~
Phase4 誰かの「できない」は、価値になる
1 「できない」からこそ気づく価値 ~じゃんけんハンド~
2 「誰かのため」は「自分のため」に繋がる ~あいさつ&じゃんけんロボハンド『とものて』~
3 「したい」は、可能性の宝箱 ~楽器&ライフアシスト「アームワンダ」~
4 一緒に使い続ける人がいてこそ、価値が広がる ~オンラインボッチャ装置~
Phase5 当事者×支援者で「作る」「使う」を繰り返す
1 目的もなく、ただ「歩く」行為は楽しくない
2 「歩く」×「その子の好きなモノ」を探すための試行錯誤へ ~歩行リハビリエンタメシステムMelody Shoes~
3 リハビリ現場で「使い続けてもらう」ことで見えてきた
4 子ども一人ひとりの「好き!」に合わせよう
Phase6 歩けなくても自分の力で動きたい
1 歩けなくても「自分の力で動ける」を作りたい
2 動くことは「怖くない」
3 何のために動きたい? どこへ行きたい? を探していく
4 いつもの馴染みの場所で、使い続けていくために
5 友達が周りにいる環境で、動いてみせる
6 動けることは、コミュニケーションだ ~子ども用成長移動モビリティToMobility~
あとがき
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書籍情報
- ISBN:9784895908344
- ページ数:182頁
- 書籍発行日:2025年2月
- 電子版発売日:2025年2月26日
- 判:四六判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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