Crosslink 薬学テキスト 薬物動態学

  • ページ数 : 288頁
  • 書籍発行日 : 2025年3月
  • 電子版発売日 : 2025年3月4日
¥5,500(税込)
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商品情報

内容

薬学生のために講義,実習,臨床をリンクさせて学べる新しいスタイルの教科書シリーズが登場!
薬物の吸収,分布,代謝,排泄などの基礎的な内容から薬物動態の変動要因,薬物速度論,薬物投与設計など実践に役立つ内容まで解説。
各見出しごとに「POINT」を設けて重要事項をまとめ,どこに重点を置いて学習すべきか,一目でわかる。また「基礎へのフィードバック」「専門分野へのリンク」「臨床に役立つアドバイス」「学習の要点」などの囲み記事を設け,知識の漏れを防ぐとともに,さまざまな角度からの解説を盛り込んでいる。
国家試験合格を最終目標とするだけでなく,臨床実習やその先の臨床の場でも活用できる学習の強い味方!

序文

編集の序


本書『Crosslink 薬学テキスト 薬物動態学』は,薬物動態学の基本から応用に至るまでの広範なトピックを網羅し,次世代の薬剤師が質の高い患者ケアを提供するための確かな基盤を築くことを目的としています。投与された医薬品が体内でどのように吸収され,分布し,代謝され,そして排泄されるかを深く理解することは,効果的かつ安全な薬物療法の提供に不可欠です。

本書の大きな特徴は,現役の病院薬剤師および病院薬剤師経験者が多数執筆に関与している点にあります。各執筆者がもつ豊富な臨床経験に基づき,理論だけでなく,実際の臨床現場における薬物投与設計についての知識も提供しています。

各章には,豊富な囲み記事とイラストが含まれており,複雑な概念を直感的かつ視覚的に理解しやすく説明しています。このアプローチにより,薬学生は薬物動態学の基本原理をより深く,効率的に学ぶことが可能です。

さらに,本書では薬物動態学の知識と他の専門科目との連携を強調しています。薬物動態学が他の科目や実習,臨床とどのように結びついているかが明確にされており,読者がより具体的な興味と目的意識を持って学習できるように設計されています。

最後になりますが,本書の執筆にご協力いただいた全ての皆様に,心からの感謝を表します。皆様の尽力により,本書が実現しました。これから薬物動態学を学ぶすべての薬学生にとって,本書が理想的な学びの場となることを願っています。


2025年1月

永田将司

目次

第1章 薬物動態学序論

1 薬物動態学とは  永田将司 

1 薬物の生体内運命

2 薬物の投与経路

3 薬物療法における薬物動態学と薬力学の関係

4 医療における薬物動態学の役割

5 薬物の効果を決める3要素

6 薬効および副作用の予測

◯まとめ

第2章 薬物の生体膜透過機構

1 生体膜の構造  髙田龍平

1 脂質二重層

2 上皮細胞と内皮細胞

◯まとめ

2 生体膜の透過機構  髙田龍平

1 膜輸送機構の分類

2 受動輸送

3 能動輸送

◯まとめ

3 トランスポーターによる薬物輸送  髙田龍平

1 薬物トランスポーター

2 ABCトランスポーターによる薬物輸送

3 SLCトランスポーターによる薬物輸送

◯まとめ

第3章 吸収

1 吸収総論  佐藤夕紀

1 薬物動態における吸収

◯まとめ

2 消化管吸収  佐藤夕紀

1 消化管と経口投与

2 主な消化管の生理学的特徴と消化・吸収

3 全身循環系(血管系とリンパ系)

4 消化管吸収機構

◯まとめ

3 消化管吸収に影響を与える要因  佐藤夕紀 

1 バイオアベイラビリティ

2 消化管の生理学的要因

3 薬物の物理化学的特性

4 製剤学的要因(外的要因)

◯まとめ

4 消化管以外からの吸収  佐藤夕紀 

1 経口投与(消化管吸収)の長所と短所

2 口腔からの吸収

3 鼻腔からの吸収

4 肺からの吸収

5 皮膚からの吸収

6 注射部位からの吸収

7 眼からの吸収

8 耳からの吸収

9 腟からの吸収

◯まとめ

第4章 分布

1 組織分布と影響因子  山﨑啓之 

1 薬物の分布

◯まとめ

2 組織移行を表す指標  山﨑啓之 

1 分布容積

◯まとめ

3 血漿タンパク結合の評価  山﨑啓之 

1 血漿タンパク結合の定量的評価法

◯まとめ

4 リンパ管系移行性  山﨑啓之 

1 リンパ管系への薬物移行機構

◯まとめ

5 脳への移行性  山﨑啓之 

1 脳への薬物移行機構

◯まとめ

6 胎児への移行性  山﨑啓之 

1 胎児への薬物移行機構

◯まとめ

7 乳汁中移行性  山﨑啓之 

1 乳汁中への薬物移行機構

◯まとめ

第5章 代謝

1 薬物の代謝反応  山折 大 

1 薬物代謝とは

2 酸化反応

3 還元反応

4 加水分解反応

5 抱合反応:グルクロン酸抱合

6 抱合反応:硫酸抱合

7 抱合反応:グルタチオン抱合

8 抱合反応:アセチル抱合

9 抱合反応:アシル抱合(アミノ酸抱合)

10 抱合反応:メチル抱合

11 腸内細菌による代謝反応

◯まとめ

2 薬物代謝酵素の種類と特徴  山折 大 

1 代表的な薬物代謝酵素

2 シトクロムP

3 アルコール脱水素酵素(アルコールデヒドロゲナーゼ),アルデヒド脱水素酵素(アルデヒドデヒドロゲナーゼ)

4 カルボキシルエステラーゼ

5 UDP-グルクロン酸転移酵素(UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ)

6 硫酸転移酵素(スルホトランスフェラーゼ)

7 グルタチオンS- 転移酵素(グルタチオンS-トランスフェラーゼ)

8 N-アセチル転移酵素(N-アセチルトランスフェラーゼ)

◯まとめ

3 薬物代謝の包括的な把握  山折 大 

1 アセトアミノフェン代謝の包括的な把握

2 イリノテカン代謝の包括的な把握

3 アザチオプリン代謝の包括的な把握

◯まとめ

4 薬物代謝酵素の阻害と誘導  山折 大 

1 薬物による薬物代謝酵素の機能変動

2 薬物代謝酵素の阻害

3 薬物代謝酵素の誘導

◯まとめ

第6章 排泄

1 腎排泄  桂 敏也 

1 腎臓の構造と機能

2 薬物の腎排泄機構

3 腎クリアランス

◯まとめ

2 胆汁中排泄  桂 敏也 

1 肝臓の構造

2 薬物の胆汁中排泄機構

3 腸肝循環

◯まとめ

3 その他の排泄  桂 敏也 

1 唾液中排泄

2 乳汁中排泄

3 呼気中排泄

◯まとめ

第7章 薬物動態の変動要因

1 薬物相互作用  大野能之 

1 薬物相互作用の概要

2 吸収過程における薬物相互作用

3 代謝過程における薬物相互作用

4 分布過程における相互作用

5 排泄過程における相互作用

6 トランスポーターがかかわる相互作用

7 薬力学的相互作用

8 薬物相互作用のマネジメント

◯まとめ

2 その他の変動要因  荒木拓也 

1 臓器機能等の異常

2 年齢(小児・高齢者)

3 妊娠,栄養,炎症性疾患

4 肥満・るい痩

5 遺伝的素因

◯まとめ

第8章  薬物速度論

1 薬物速度論の基本パラメータ  平井利典 

1 薬物速度論パラメータ

◯まとめ

2 コンパートメントモデル  平井利典 

1 コンパートメントモデル

◯まとめ

3 線形モデル・非線形モデル  平井利典 

1 線形モデル・非線形モデル

◯まとめ

4 生理学的薬物速度論  土岐浩介 

1 クリアランスの概念

2 血流律速と固有クリアランス律速

3 バイオアベイラビリティ

4 生理学的薬物速度論モデル

◯まとめ

5 モーメント解析  土岐浩介 

1 モーメントの定義

2 モーメント解析法

3 デコンボリューション

◯まとめ

6 PK-PD 解析の臨床応用  平井利典 

1 PDモデル

2 PK-PDモデル

◯まとめ

第9章 薬物投与設計

1 治療薬物モニタリング(TDM)  山崎伸吾 

1 TDMの意義

2 TDMが効果的な状況と有効な薬物

3 サンプル採取と採取ポイント

4 血中濃度測定

◯まとめ

2 薬物血中濃度に基づく投与設計  山崎伸吾 

1 治療薬物モニタリング(TDM)に基づく投与設計

2 母集団薬物速度論

3 母集団薬物速度論の活用

◯まとめ

3 特殊病態下の薬物投与設計  山崎伸吾 

1 各種病態時の投与設計

◯まとめ

4 治療薬物モニタリング(TDM)の診療報酬  山崎伸吾 

1 TDMの診療報酬

◯まとめ

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書籍情報

  • ISBN:9784758322232
  • ページ数:288頁
  • 書籍発行日:2025年3月
  • 電子版発売日:2025年3月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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