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- 胃癌治療ガイドライン医師用 2025年3月改訂 第7版
商品情報
内容
本改訂では、胃切除後長期障害への対応、切除不能・進行再発胃癌におけるバイオマーカー、悪液質や出血性進行胃癌に対する緩和的治療など新たな課題が加わったCQは全41項目となった。化学療法レジメン・アルゴリズムも更新。胃癌診療に携わる医療者必携の1冊。
序文
第5版の序
へるす出版の書庫に眠る,創刊当時の古い『救急医学』たち。あるとき,本誌の編集担当がその古い雑誌を開いてみると,なんともインパクトのある誌面が目に飛び込んできた。タイトルは「救急施設めぐり」とある。
モノクロで味のある写真に写っているのは,1970年代後半~1980年代前半の病院内,そして救急医療の現場の様子だ。今では引退されている,あるいは大ベテランと呼ばれているだろう救急医の先生方が,最前線で診療にあたっている姿が凛々しい。共に働く看護師さんの服装に,時代を感じずにはいられない。近い距離で膝をつき合わせたカンファレンスは,いかにも活気に溢れている。たまに写っている救急車は,昭和の車感が漂っていてカッコイイ。医療現場で使われている機器・器具は,なんだかどれも大きい気がする。とりあえず,薄っぺらいモニターやタブレットの類はどこにも見当たらない…。
そんなミーハーな感想を抱きながら,本誌編集担当は心の中で叫んだ。
「このめちゃくちゃ貴重な資料を倉庫に眠らせておくのはもったいない‼」
だからもう,当時の記事を“そのまんま”復刻掲載しちゃおう。
それが今号の特集企画「復刻!救急施設めぐり」である。
今回は,1978年~1985年に本誌掲載された「救急施設めぐり」全39回のなかから,編集部の独断で12施設の記事をピックアップし復刻掲載した。日本救急医学会の設立が1973年,救命救急センターの初認可が1977年。まさに,現代に続く日本の救急医療体制の黎明期である。本誌の読者には,当時の現場を知らない先生も少なくないだろう。一方で,写真を見て懐かしむ先生もいらっしゃるかもしれない。どんな世代・立場であっても,いま救急医療に携わっている方であれば,これを読んできっと何かを感じるに違いない。いや正直にいえば,深いことは考えず純粋に,本誌の貴重な財産を楽しんでいただければ幸いである。
なお,復刻にあたっては古い雑誌からスキャンしてページを構成したため,一部読みづらい箇所があることをご容赦いただきたい。また,プライバシー保護の観点から,復刻記事中の人物には目線隠しの加工を行った。逆に言えば,当時の記事ではまったく(患者さんも!)そのような処理がされていなかったというのも,驚きである。
2025年3月
目次
日常診療で推奨される治療法選択のアルゴリズム/CQ・推奨一覧
日常診療で推奨される治療法選択のアルゴリズム
CQ・推奨一覧
I章 本ガイドラインについて
1.胃癌治療ガイドラインの目的・対象・使用方法
2.作成主体
3.作成の基本方針
4.本ガイドラインのエビデンスレベルと推奨の強さの表記
5.文献検索法
6.ガイドラインの公開
7.利益相反
8.資金
II章 治療法
A.手術
1.手術の種類と定義
2.胃の切除範囲
3.リンパ節郭清
4.食道胃接合部癌
5.その他
6.再建法
B.内視鏡的切除
1.内視鏡的切除の種類
2.内視鏡的切除における標本の取扱い
3.内視鏡的切除の適応
4.内視鏡的切除の根治性
5.EMR/ESD後の治療方針
C.切除不能進行・再発例に対する化学療法
1.切除不能進行・再発胃癌に対する化学療法の適応の原則
2.化学療法レジメンの推奨度の定義と治療アルゴリズム
3.切除不能進行・再発胃癌に対する一次化学療法
4.切除不能進行・再発胃癌に対する二次治療
5.切除不能進行・再発胃癌に対する三次治療以降
D.補助化学療法
1.術後補助化学療法の意義
2.術後補助化学療法の適応
3.術前補助化学療法
E.支持・緩和医療
F.胃癌手術後のクリニカルパス
G.胃癌術後フォローアップ
文献
III章 資料
重要臨床課題1.低侵襲手術の適応
CQ1-1:切除可能な胃癌に対して、腹腔鏡下手術は推奨されるか?
CQ1-2:切除可能な胃癌に対して、ロボット支援手術は推奨されるか?
CQ1-3:進行胃癌に対する腹腔鏡下胃全摘術は推奨されるか?
CQ1-4:術前化学療法症例に対する低侵襲手術(腹腔鏡下手術/ロボット支援手術)は推奨されるか?
重要臨床課題2.機能温存手術の有用性
CQ2-1:胃体部の早期胃癌に対して幽門保存胃切除術は推奨されるか?
CQ2-2:胃癌に対する機能温存手術として噴門側胃切除術は推奨されるか?
CQ2-3:胃上部の癌に対して噴門側の極小胃を温存した幽門側胃切除術は推奨されるか?
重要臨床課題3.合併切除・拡大手術の是非
CQ3-1:進行胃癌に対する大網切除は推奨されるか?
CQ3-2:上部進行胃癌に対する脾摘や脾門郭清は推奨されるか?
CQ3-3:十二指腸浸潤・膵頭部浸潤を来した進行胃癌に対して膵頭十二指腸切除は推奨されるか?
重要臨床課題4.適切な進行度診断
CQ4-1:胃癌の進行度診断にPET-CT検査は推奨されるか?
CQ4-2:進行胃癌の治療方針決定に審査腹腔鏡は推奨されるか?
重要臨床課題5.cStageIV胃癌に対する治療
CQ5-1:Oligo metastasisに対する外科治療は推奨されるか?
CQ5-2:Conversion手術は推奨されるか?(術後化学療法も含む)
CQ5-3:出血/狭窄への姑息切除やバイパス手術、ステント留置術は推奨されるか?
CQ5-4:CY1に対する胃切除術は推奨されるか?(術後化学療法も含む)
重要臨床課題6.食道胃接合部癌に対する手術
CQ6-1:食道胃接合部癌に対する手術において、縦隔リンパ節や大動脈周囲リンパ節の郭清は推奨されるか?
CQ6-2:食道胃接合部癌に対する手術において、噴門側胃切除術は推奨されるか?
CQ6-3:食道胃接合部癌に対する腹腔鏡下手術/ロボット支援手術は推奨されるか?
重要臨床課題7.残胃癌に対する治療
CQ7-1:残胃癌に対して脾摘を伴うリンパ節郭清は推奨されるか?
CQ7-2:残胃癌に対して腹腔鏡下手術/ロボット支援手術は推奨されるか?
CQ7-3:残胃空腸吻合部の残胃癌に対して空腸間膜リンパ節郭清は推奨されるか?
重要臨床課題8.胃切除後再手術の適応
CQ8:切除断端が永久標本で陽性と診断された場合に再手術は推奨されるか?
重要臨床課題9.胃切除後長期障害への対応
CQ9-1:脾摘後の肺炎球菌ワクチンの接種は推奨されるか?
CQ9-2:胃全摘術後のVitB12投与は推奨されるか?
CQ9-3:胃切除後にヘリコバクター・ピロリ除菌は推奨されるか?
重要臨床課題10.高齢者
CQ10-1:手術の術式を決める際に、年齢を考慮することは推奨されるか?
CQ10-2:全身化学療法の適応を決める際に、年齢を考慮することは推奨されるか?
CQ10-3:内視鏡的切除の適応を決める際に、年齢を考慮することは推奨されるか?
CQ10-4:高齢者・サルコペニア患者に対する周術期の栄養/運動療法は推奨されるか?
重要臨床課題11.全身化学療法の適応
CQ11-1:高度腹膜転移による経口摂取不能または大量腹水を伴う症例に対して化学療法は推奨されるか?
CQ11-2:切除不能進行・再発胃癌に対してゲノム検査に基づいた個別化医療は推奨されるか?
重要臨床課題12.切除不能進行・再発胃癌に対する一次化学療法
CQ12:HER2陰性の切除不能進行・再発胃癌の一次治療において免疫チェックポイント阻害剤は推奨されるか?
重要臨床課題13.切除不能進行・再発胃癌におけるバイオマーカー
CQ13-1:バイオマーカーに基づいて一次治療を選択することは推奨されるか?
CQ13-2:二次治療以降において、治療前再生検によるバイオマーカーに基づいた治療選択は推奨されるか?
重要臨床課題14.切除不能進行・再発胃癌の増悪後の薬剤の継続使用・再投与
CQ14:切除不能進行・再発胃癌に対する薬物療法の増悪後に、前治療で使用していた薬剤の継続使用(Beyond PD)または再投与(Re-challenge)は推奨されるか?
重要臨床課題15.緩和的治療
CQ15-1:悪液質の状態の症例に対してアナモレリンは推奨されるか?
CQ15-2:出血性進行胃癌の緩和的治療として放射線照射は推奨されるか?
重要臨床課題16.周術期化学療法
CQ16-1:根治切除可能な進行胃癌・食道胃接合部癌に対して術前化学療法は推奨されるか?
CQ16-2:R0手術が施行されたStage IV胃癌に対して術後補助化学療法は推奨されるか?
重要臨床課題17.抗血栓薬服用者
CQ17:抗血栓薬服用者に対して内視鏡的切除を行う場合、抗血栓薬の継続は、抗血栓薬の一時的休薬に比べ推奨できるか?
付録
Quality Indicatorによる胃がん医療の均てん化・実態に関する研究2021年症例解析結果
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書籍情報
- ISBN:9784307204873
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2025年3月
- 電子版発売日:2025年3月13日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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