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シリーズGノート 「この患者さんリウマチ・膠原病かも?」と迷ったときの診断のカンどころ

  • ページ数 : 271頁
  • 書籍発行日 : 2025年4月
  • 電子版発売日 : 2025年5月16日
¥5,500(税込)
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商品情報

内容

一般外来でよく出会う,膠原病かどうか疑わしい症例の見分け方!
「これって膠原病ですか?」一般外来からコンサルトされた症例を,専門医はどうやって見分けている?「自己抗体陽性」にだまされず,膠原病ミミッカーを見抜くヒントが詰まった1冊!プライマリ・ケアで役立つ,専門医の思考プロセスがわかる!

序文


リウマチ・膠原病疾患はきわめて多様であり,その診療は決して一筋縄ではいきません.本書を手に取られた皆様も,日々の臨床のなかで「教科書通りにはいかない」難しさを実感されていることでしょう.実際,リウマチ・膠原病は稀な疾患群でありながら,分類基準にぴったり当てはまるケースはむしろ少なく,例外的な症例こそが印象に残ることも少なくありません.さらに,一見して膠原病が疑われる症状や所見であっても,その背景には全く異なる疾患が隠れていることもあります.

こうした複雑な状況のなかで,リウマチ専門医であっても膠原病という枠にとらわれず,幅広い視野で診療に臨むことが求められます.本書では,リウマチ・膠原病診療の多様性を余すことなく伝えたいという思いから,執筆陣もできるかぎり多様な背景をもつ医師に依頼しました.研究に重きを置く先生,臨床に専従する先生,さらには大学病院,市中病院,リウマチクリニック,開業医と,それぞれ異なる環境で診療を行う先生方に執筆をお願いしました.また,ベテランから若手まで幅広い世代の先生方にご参加いただき,それぞれの視点を反映した,多角的な知見を集めることができました.

さらに,本書の執筆者を募るにあたっては,従来の人的ネットワークにとどまらず,SNSを通じても広く呼びかけました.その結果,これまで接点のなかった先生方ともご縁をもつことができ,多様な経験や考え方を反映することが叶いました.それぞれの執筆者が自身の経験をもとに具体的な症例を交えながら執筆しており,臨床の現場で即実践できる知識がつまった一冊となっています.

編者としては,各執筆者の意図を最大限尊重しながら編集を行いました.そのため,読み進めるうちに,執筆者それぞれの個性や診療スタイルの違いを感じ取っていただけることでしょう.本書を通じて,読者の皆様が診療の幅を広げる一助となれば,これほど嬉しいことはありません.また,次の書籍では,ぜひ皆様自身が執筆者として新たな知見を共有していただければと願っています.

最後に,本書の刊行にあたり,多大なるご支援を賜った羊土社の久本容子様,林理香様,ならびに編集部の皆様に,心より感謝申し上げます.本書が,読者の皆様の日々の診療に役立つ一冊となることを願っております.


2025年3月

京都大学大学院医学研究科附属 がん免疫総合研究センター
がん免疫治療臨床免疫学部門
吉田常恭

目次

・序【吉田常恭】

・略語一覧

・執筆者一覧

第1章 自己抗体などの異常からの紹介

1 RF,抗CCP抗体が陽性ですが,関節リウマチでしょうか?【吉田常恭】

2 MMP-3が上昇していますが,関節リウマチの可能性はありますか?【津島 浩】

3 抗核抗体が陽性ですが,全身性エリテマトーデスでしょうか?【久我大雅】

4 抗SS-A抗体が陽性ですが,シェーグレン症候群でしょうか?【安部沙織,坪井洋人,松本 功】

5 ANCAが陽性ですが,ANCA関連血管炎でしょうか?【廣部圭祐】

6 抗リン脂質抗体が陽性ですが,抗リン脂質抗体症候群でしょうか?【安田充孝】

7 抗ARS抗体が陽性ですが,抗ARS抗体症候群でしょうか?【三宅啓史】

8 抗セントロメア抗体が陽性ですが,全身性強皮症でしょうか?【長縄達明,安岡秀剛】

9 IgG4が高いのですが,IgG4 関連疾患でしょうか?【大庭悠貴】

10 RF,抗CCP抗体が陰性の関節炎ですが,seronegative RAでしょうか?【髙梨敏史】

第2章 一般検査異常からの紹介

1 この患者の腎機能障害は,膠原病が原因でしょうか?【柴田悠平】

2 この患者のHb低下は,膠原病と関連がありますか?【司馬 熙】

3 この患者の白血球減少は,膠原病と関連がありますか?【和田 琢】

4 この患者の白血球増多は,膠原病と関連がありますか?【大庭悠貴】

5 この患者の血小板減少は,膠原病と関連がありますか?【永瀬芙美香】

6 この患者の低ALT血症は,膠原病と関連がありますか?【髙橋幹弘】

7 この患者のLDH上昇は,膠原病と関連がありますか?【村上義彦】

8 この患者の低尿酸血症は,膠原病と関連がありますか?【矢野裕介】

9 この患者のALP上昇は,膠原病と関連がありますか?【三宅啓史】

10 この患者の低ALP血症は,膠原病と関連がありますか?【須永敦彦】

11 この患者のCK上昇は,膠原病と関連がありますか?【猪塚真志】

12 この患者は補体低下がありますが,膠原病でしょうか?【小田修宏】

第3章 症状からの紹介

1 発熱,フェリチン高値ですが,成人スチル病でしょうか?【杉山隆広】

2 四肢浮腫,関節痛がありますが,関節リウマチでしょうか?【中村海人】

3 発熱,リンパ節腫脹がありますが,キャッスルマン病でしょうか?【山口裕之】

4 不明熱の患者のCTで大動脈の壁肥厚がありますが,巨細胞動脈炎でしょうか?【須永敦彦】

5 皮疹がありますが,皮膚筋炎でしょうか?【山口裕之】

6 両下腿が浮腫んで皮膚が硬化していますが,全身性強皮症でしょうか?【長縄達明,安岡秀剛】

7 日焼けがひどいと言いますが,全身性エリテマトーデスでしょうか?【吉田知宏】

8 口内炎がひどいですが,ベーチェット症候群でしょうか?【髙橋幹弘】

9 手足が冷たいですが,レイノー症候群でしょうか?【安部沙織,坪井洋人,松本 功】

10 手のこわばりがありますが,関節リウマチでしょうか?【矢野裕介】

11 ぶどう膜炎がありますが,リウマチ・膠原病でしょうか?【齋藤拓海】

第4章 治療が開始された後の落とし穴

1 関節リウマチ治療開始後の関節痛が残存します.治療を強化したらよいでしょうか?【吉田常恭】

2 関節リウマチ治療中の発熱は何を考えるべきでしょうか?【谷村 瞬】

3 リウマチ性多発筋痛症のステロイド減量中に再燃をくり返します【吉田常恭】

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書籍情報

  • ISBN:9784758123617
  • ページ数:271頁
  • 書籍発行日:2025年4月
  • 電子版発売日:2025年5月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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