プリンシプル消化器疾患の臨床2 腸疾患診療の現在

  • ページ数 : 336頁
  • 書籍発行日 : 2017年7月
  • 電子版発売日 : 2018年5月18日
¥11,000(税込)
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商品情報

内容

高度な専門知識と診療実践のスキルをわかりやすく,かつビジュアルな構成で提示

第2巻では、大腸癌を中心とした腫瘍性疾患、潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患、IBSを中心とした機能性疾患など、下部消化管疾患の診療に携わる医師にとって必須の知識をコンパクトにまとめています。

プリンシプルシリーズ

序文

《プリンシプル消化器疾患の臨床》シリーズのうち,本巻では下部消化管疾患に関してまとめた.下部消化管疾患は,炎症性腸疾患に代表されるように,近年,ますます"普通に見られる"疾患となってきている.内視鏡診断および治療の進歩は,早期大腸癌の診療を大きく変え,また,進行癌に関しても,分子標的薬を含めた化学療法の進歩は著しい.また,炎症性腸疾患については,病態の理解と並行して,新規薬剤の開発競争も極めて活発である.また,内視鏡検査に代表される小腸検査の進歩は,従来まれと考えられてきた小腸疾患に関しても,診断も容易となり,病態解明につながる研究にも進歩が見られる.

項目立ては,まず「下部消化管疾患総論」から始まり,疾患概念,疾患の疫学,また病態生理についての解説があり,これらは,各論における各疾患を理解するうえで有用と思われる.また,次の「検査・診断」では,下部消化管疾患を疑う症候における鑑別診断に続き,疾患の診断および病態把握に有用な,便,血液検査,消化吸収検査について解説がされている.さらに,近年では画像検査の進歩は著しく,小腸内視鏡検査などの新しい検査も含めて,詳細に記載をしていただいた.いうまでもなく,特に腫瘍性病変に関して,病理診断は,確定診断となる必須の検査である.治療法についても,まずは総論として,薬物療法,内視鏡治療に始まり,IVR や放射線治療,そして外科治療までを解説し,最後に,疾患ごとの治療各論に至る.最後にはミニレクチャーとして,この領域における最新の話題について,簡潔にわかりやすく記載していただいた.

執筆は,それぞれの領域のトップの臨床医や研究者にお願いしたが,多忙のなかで本書の作成にご尽力をいただいた著者の先生方には感謝している.

本書は,最新の下部消化管疾患の診療に関する教科書であり,消化器疾患の診療に携わる研修医や若手医師にとって,必須の情報が含まれている.多くの先生方が本書を手に取り,熟読いただき,日常診療に役立てていただくことを祈念する.


2017年4月


東京医科歯科大学 消化器病態学

専門編集 渡辺 守

目次

I章 下部消化管疾患総論

疾患概念

炎症性腸疾患

過敏性腸症候群

大腸良悪性腫瘍

疫学

大腸癌

炎症性腸疾患

病態生理

炎症性腸疾患の病態

吸収不良症候群の病態(蛋白漏出性胃腸症)

過敏性腸症候群の病態

大腸癌の発癌メカニズム

炎症性腸疾患における発癌メカニズム

大腸憩室疾患の病態

急性腸管虚血の病態

腸管感染症の病態

II章 検査・診断

腹痛,下痢,血便の鑑別診断の進め方

便検査

便潜血反応検査

細菌培養検査

血液検査

血液学的検査

免疫学的検査

腫瘍マーカー(大腸癌)

消化吸収機能検査

画像診断

大腸内視鏡検査

小腸カプセル内視鏡検査

小腸バルーン内視鏡検査

消化管造影検査

CT

MRI

PET

病理診断

大腸癌

炎症性腸疾患

III章 治療法総論

薬物療法

炎症性腸疾患

 アミノサリチル酸製剤,副腎皮質ステロイド

 免疫調節薬,免疫抑制薬

 生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤)

 全身化学療法(大腸癌)

内視鏡治療

内視鏡的切除術(EMRとESDの棲み分けを中心に)

止血術

バルーン拡張術

白血球除去療法

栄養療法(炎症性腸疾患)

IVR

止血

動注化学療法

放射線療法

手術治療

開腹手術

 大腸癌

 炎症性腸疾患

 腹腔鏡下手術

大腸癌に対する緩和治療

IV章 治療法各論

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎

Crohn病

腸管Behcet病・単純性潰瘍

腸管感染症

NSAIDs腸症

虚血性腸疾患

腫瘍性疾患

大腸ポリープ(早期癌を含む)

大腸癌(進行癌)

機能性疾患

過敏性腸症候群

吸収不良症候群

その他

大腸憩室疾患

消化管穿孔・腹膜炎

腸閉塞

ミニレクチャー

ゲノムワイド関連解析(GWAS)

IBD疾患バイオマーカー

糞便微生物移植法(FMT)

"Treat to target"

大腸sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)

大腸検査におけるCT コロノグラフィ(CTC)の現状と将来展望

大腸カプセル内視鏡検査

microscopic colitis

炎症性腸疾患の診療ガイドライン

下部消化管の腫瘍性疾患の各種診療ガイドライン

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書籍情報

  • ISBN:9784521744438
  • ページ数:336頁
  • 書籍発行日:2017年7月
  • 電子版発売日:2018年5月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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