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手 その機能と解剖 第6版

上羽 康夫 (著)

金芳堂

  • ISBN : 9784765317009
  • ページ数 : 347頁
  • 書籍発行日 : 2016年12月
  • 電子版発売日 : 2017年6月30日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥19,800 (税込)
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商品情報

豊富な写真、イラストで「手」のあれこれを徹底解剖。

整形外科医、形成外科医はもちろん、ハンドセラピスト、理学療法士、作業療法士など幅広い読者層に対応した手の専門書の第6版が登場。これまでの版をもう一度見直し、最近の知見を加えました。

■ 序文

第6版の発刊にあたって

1970年に本書第1版を出版してから早や50年の歳月が流れた.この機会に今迄に出版した各版をもう一度見直し,内容を統括した.その上で最新の知見を加えて,第6版を構成した.今回の主な改訂の要点は次の如くである.①以前の版の文面に見られた不適切な文字や不明確な文章を修正した.②手の働きや解剖を理解し易くする為に多くの写真・X線像・付図を用いた.手の写真や図には右手を使用することに統一した.③参考文献は夫々の章または節ごとの後部に纏めて記載した.④初版発行の頃にはマイクロサージャリーは未だ十分に普及していなかったが,現在の手外科では一般的に広く使われている.手の手術時に必要と考えられる微小な解剖所見は出来るだけ記載した.例えば,マイクロサージャリーで使われる回転皮弁や血管柄付き骨移植に必須な微小動脈や穿通枝なども記載した.また,近年重視される骨間膜や靭帯の微細組織構成も記載した.臨床でも重要なこれらの微小解剖所見がわが国の研究者によって数多く発表されるのは非常に悦ばしい.

過去50年間に社会情勢は大きく変化した.地球周辺に宇宙ステーションが建設され,多くの宇宙衛星が飛び回っている.ある国では平和で豊かな生活を享受しているが,他の国では戦争によって混乱した極貧の生活を過ごしている.古代人は手で火をおこし,道具を使って狩猟や農耕をしていた.IT時代の現代人はITカードやスマートフォンを使って日常の生活をしている.いずれの時代でも手は人間生活にとって不可欠である.ただし,古代人は人類を存続させる為に手を使っていたが,現代人は人類の存亡を軽視して手を使っている.手でリニアモーターカーを造るが,原爆やミサイルなどの大量殺人兵器をも造るのである.

人が手を使う時,それは脳に伝わり,脳を活性化し,脳を発達させる.脳の発達に伴い手は更なる機能を習得する.手と脳とは相互に刺激し合いながら発達して来たのである.愛に満ちた母の手が触れる時,子どもの心に愛が生まれる.握手する時,友の心に友情が芽生える.美しい手が舞う時,人の心に美が育つ.そして,慈愛に満ちた手が優しく美しい物を作り出す時,平和な社会が育てられる.人の手は平和の為に使わねばならない.それが私たちの願いである. 手が送り出す情報がどのように脳に伝わり,脳から発信される指令が如何に手を働かせるのであろうか.強い興味を覚える.

この著書の最初の目的は手外科の参考書としての利用であったが次第に読者の層が広がった.初期の読者は手外科医・整形外科医・形成外科医・一般外科医などの医師であったが,やがてハンドセラピスト・理学療法士・作業療法士などが読者に加わった.そして,手の働きに関心を持つロボット研究者・幼少児教育者・音楽家の方々にも読まれるようになった.望外の幸せであり,深く感謝している.

この著書の出版に当っては,本当に多くの方々からご支援を賜った.故人となられたが,私には忘れ得ない恩人として恩師の伊藤鐡夫名誉教授,およびEmeritus Prof.Robert E. Carrollが居られる.また,永年に亘る協同研究者であった故田村清先生,故小原安喜子先生,故須藤容章先生たちである.そして,現在もお元気で長年に亘るご指導とご支援を頂いている数多くの同門や学会の友人たちである.改めて,ここに厚く御礼を申し上げます.

末筆になりましたが,今回の改定には近畿大学整形外科学柿木良介教授および京都大学手外科グループの諸先生から多大の助言とご協力を頂き誠に有難うございます.また,今回の大幅な改訂に協力して頂きました金芳堂の皆様に厚く御礼を申し上げます.特に,前社長市井輝和氏,現社長宇山閑文氏,そして5版から引き続き改訂を担当して頂きました小崎徹也氏に深甚なる感謝の意を表します.


平成28年11月吉日

上 羽 康 夫   

■ 目次

1章 手の機能

I 手の機能

II 手の機能障害

III 手の機能評価法

2章 手の発生と発達

Ⅰ 手の系統発生

Ⅱ 人胎芽における手の発生と発達

3章 表面解剖学

I 皮膚解剖

II 表面運動解剖

4章 深部解剖学

I 骨

II 関節

III 筋および腱

IV 腱鞘

V 筋膜

VI 筋膜腔

VII 神経

VIII 動脈

IX 静脈

X リンパ系

■ 特記事項

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