小児科学レクチャー(4巻3号)わかる輸液

  • ページ数 : 251頁
  • 書籍発行日 : 2014年7月
  • 電子版発売日 : 2015年3月27日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

35名の達人たちが伝授する「輸液学のマイルストン」

輸液学は、医療者全員に必須の学びであると同時に、新たに学ぶ者が、何度も繰り返し同じ疑問を持ち続ける治療学です。未熟な医師が見よう見まねで輸液を施しても、多くは大事に至らずに済みますが、少なくとも、やってはならない有害な輸液オーダーを出さない、輸液開始後の軌道修正をする、など適正輸液の方法論をしっかり身に着けておく必要があります。 医学生から全ての医療従事者に「輸液療法のバイブル」としておすすめの一冊です。

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序文

皆さまと本書の出合いに感謝します.本書は,医学生から臨床現場でご活躍されるすべてのメディカルスタッフに読んでいただきたいと願い作成されました.

輸液学は,戦争負傷者の救命やコレラの猛威との戦いから発展しました.長い歴史がありますが,医療者全員に必須の学びであると同時に,新たに学ぶ者が,何度も繰り返し同じ疑問を持ち続ける治療学です.未熟な医師が見よう見まねで輸液を施しても,たまたま腎機能や内分泌機能,心機能が正常であるために,多くは大事に至らずに済みます.実はそれなりに適当でもよいのかもしれません.しかしながら,医療を施す前に,正しいと思われる医学を極めていることは輸液オーダーをする者の礼儀作法です.少なくとも,やってはならない有害な輸液オーダーを出してはなりません.輸液開始後の軌道修正も重要です.

伝統芸能ともいえた輸液学を,今一度,少しシニカルな視点から眺めてみたいと願い,本分野に造詣の深い執筆者にご協力をいただきました.執筆者には「難解な記述は避けて,わかりやすく明快に記述」していただくことをお願いしました.本書は35名の達人たちが伝授する「2014年の輸液学のマイルストン」を示しています.内容は,重要な点であればあるほど,繰り返し出てくる構成になっています.最初は少し難解に思える内容でも,次の項目を読み進めるにつれて理解が深まります.読者の皆様には論拠がわかり,適正輸液の方法論が腑に落ちることでしょう.

適正輸液は,高度先進医療の渦の中にあっても途切れることなく求められる基盤医療です.そのポイントが本シリーズに収まったことを大変に嬉しく思います.近年,先進諸国からは輸液療法のガイドラインも出てまいりました.日本も遅れをとってはなりません.

本書を「輸液療法のバイブル」として学びましょう.本書を題材に日頃の疑問を解決し,得られた知識が患者さんに正しく還元されることを願っております.


2014 年6 月

埼玉県済生会栗橋病院 副院長
白髪 宏司

目次

I.基礎知識編

1 輸液をする前に知っておくべきこと

2 輸液と浸透圧の大切な関係

3 体液の異常と浸透圧の異常

4 輸液療法の必要性

5 体液量を見極める

6 輸液療法の数式

7 IntakeとOutputは絶対か

8 維持輸液の役割

9 輸液剤の分布先はどこですか

10 ソリタ®-T1号~T4号輸液開発の歴史

II.実践編

11 小児輸液 べき集・べからず集

12 よくわかる初期輸液のポイント

13 小児輸液の投与量とスピード

14 低ナトリウム血症に正しく輸液する

15 浸透圧性脱髄症候群(ODS)の合併予防

16 高ナトリウム血症の正しい対応

17 一般小児科医のための新生児への輸液ABC

18 脱水症の輸液

19 嘔吐・下痢の輸液

20 肥厚性幽門狭窄症の輸液

21 小児急性疾患への輸液(脱水のみを除く)

22 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の輸液

23 腎機能障害のある児への輸液

24 低カリウム血症の補正

25 CaとMgの異常の補正

26 重炭酸ナトリウム液の利用法

27 救急蘇生開始時の輸液のあり方

28 SIADHとCSWS(RSWSの概念を含めて)

29 浮腫・ネフローゼ状態への輸液

30 酸塩基平衡異常への輸液療法

31 周術期の輸液のポイント(生体腎移植の輸液を例に)

32 PICUでの輸液

33 栄養を目的とした輸液─高カロリー輸液を開始するポイント,アミノ酸と窒素係数─

34 その他の病態への輸液─急性脳症,熱中症,熱傷,喘息,リフィーディング症候群─

35 その他の輸液剤の役割

付録

輸液製剤一覧

電解質液・補正用製剤一覧

電解質換算表


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書籍情報

  • ISBN:9784883787678
  • ページ数:251頁
  • 書籍発行日:2014年7月
  • 電子版発売日:2015年3月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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