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- Heart View 2018年8月号 Vol.22 No.8 Structural Heart Disease
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序文
企画にあたって
桃原哲也
(公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院循環器内科)
Structural Heart Disease,構造的心疾患の本格的な歴史は,2002年4月にフランスでAlain Cribier 先生が行った経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)の“first in man”から始まったと言っていいと思います。
私個人のTAVI への関わり合いは,イタリアから始まります。2008年5月に当院の心臓血管外科医である高梨秀一郎先生と初めてTAVI の見学にイタリアのミラノにあるサンラファエロ病院のColombo 先生を訪ねました。大腿動脈アプローチによるSAPIEN の植込みをカテーテル室で1例見学させていただき,3日で退院すると聞いて,これは大変な時代になると話しながら帰国したことが昨日のように思い起こされます。
そこから2年,わが国で最初のTAVI の治験が2010年4月から行われ,その結果を基に2013年10月から保険償還され現在に至っています。当初は,今と比較してディバイスの径が大きく,アプローチ部位の合併症が少なくありませんでした。全例登録を行い,それらの情報を共有してきました。現時点では,ディバイスの径も少し細くなり,合併症も減少しています。より低侵襲で成績のよい治療になっています。しかし,植え込み特有の合併症である“弁輪部周囲の破裂”や“冠動脈閉塞”などが発生していることも事実です。低侵襲で行える治療が合併症により侵襲度の高い治療にならないように,みんなでその事実を共有し一緒に学んでいくことが重要であると考えています。
また,Mitra clip に関しましてはColombo 先生を訪ねた際に偶然お会いした心臓血管外科医のAlfieri先生から,僧帽弁逆流症の際に行うedge to edge(Alfieri)mitral repair を図に描いて教えていただきました。それがMitra clip の原型であることは皆さんがご存知の通りです。人の出会いというものは,摩訶不思議で運命を感じました。知らないことを人に教えてもらうことの大切さを今更ながら感じています。
今日では,TAVI は年間5,000例を超えるような手技になっており,構造的心疾患の中心的な役割を担っています。さらに,手技が開始されたMitra clip や,今後行えるであろう左心耳閉鎖ディバイスなどを含めまして,これから構造的心疾患の治療を目指す若手医師にとって“道しるべ”となるような企画にしました。執筆担当も現在一線で活躍されている,熱い思いをお持ちの方にお願いしました。
今後のStructural Heart Disease に対する治療のさらなる安全な発展を願いつつ,皆さんと一緒に学べることを期待しております。
目次
特集:Structural Heart Disease 企画・構成/桃原哲也
診る
1.SHDの守備範囲はどこまでか 林田健太郎
2.SHDに必要なエコーとは 有田武史
3.SHDに必要なCTとは 渡邊雄介
識る
4.SHDにおけるunmet needsを理解する 多田憲生
5.[Expertise]成熟したハートチームとは 林 昌臣,白井伸一
6.手術リスクとは / 治療の侵襲性とは 鳥飼 慶
7.Frailとnon-Frailの見極めは? 改善できるか? 後藤 剛
治す
8.経カテーテル大動脈弁留置術の現状と今後の展望 山中 太,齋藤 滋
9.[Expertise]日本における僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル的治療 天木 誠
10.多彩なSHDインターベンション(左心耳閉鎖デバイス,アルコール中隔アブレーション,心房中隔欠損閉鎖デバイス) 原 英彦
11.[Expertise]THVの耐久性 樋口亮介
12.[Expertise]TMVRは標準的治療になりうるか 田端 実
13.[Expertise]三尖弁閉鎖不全症は経カテーテル的に治療できるか 大野洋平
連載
・【責任冠動脈を追え!PCIエキスパートになるための25カ条】
第7条:場面に応じてバルーンを選択すべし 太田 洋
・【魅せる!聴かせる!学会発表プレゼンテーション技法】
7.「入れ子の箇条書き」は「表」にする 渡部欣忍
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書籍情報
- ISBN:9784008102208
- ページ数:100頁
- 書籍発行日:2018年7月
- 電子版発売日:2021年10月22日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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