M3 医学書大賞とは

設立の背景

日進月歩で進歩する医療・医学。最新の知識や技能を修得するために学習を続けられる先生方の助けとなるのが、医学書です。
しかし、日々多数出版される医学書の中から、読みたいものを探すのは難しいというお声も耳にします。先生たちが、優れた医学書と出会う手助けをしたい。そんな思いによって設立されたのが「M3 医学書大賞」です。

賞の概要

「M3 医学書大賞」は、医学書編集者の投票により、企画・編集・時流の3つのカテゴリーで、医師の先生たちに今手にとっていただきたい医学書を決定します。前年(2024年)に出版された書籍のうち、改訂版、翻訳書を除く全医学書が対象です。
  • 企画部門企画(新しさ、インパクトの強さ)が優れている書籍
  • 編集部門構成・デザインなど、内容の見やすさ、分かりやすさが優れている書籍
  • 時流部門今、医師が欲しい情報を提供している書籍

M3 医学書大賞
2025 受賞作

大賞
医師による医師のためのChatGPT入門 臨床がはかどる魔法のプロンプト
#内科一般#皮膚科#外科
選考理由
  • 臨床を「もっと楽に、効率よく」するために、また時流に取り残されないようにすべての医師が手に取ってみるべき内容だと思いました。とくにChatGPTに苦手意識のある医師や研修医に向けて、ChatGPTを中心とした生成AIの基本的な使い方から日常業務での活用法に至るまで、具体例とともにおーつか先生から研修医・花咲アイさんへの対話形式で解説されています
  • まだまだこれからと思われているChatGPTだが、これを臨床現場で使うことがこれからの医療に役立つと思わされる
  • コピペして使えるプロンプトまとめの付録付きで実用性あり。2がすぐに出るスピード感も○
  • 実務で生成AIを使うことが増えてきている医療者にぴったりの書籍と感じます。生成AIを使い始めた医療者の必読書になりそう
  • 著者自身が働き方改革の流れに合わせて、自分でできる時短の工夫としてAIを活用されているので。医師でなくても参考にできる内容ではないかと思います
  • 表紙デザインのランプが目についた

受賞コメント

著者 大塚篤司先生

このたび「M3医学書大賞2025」を受賞させていただいたこと、大変嬉しく思います。投票してくださった皆様、関係者の皆様に感謝いたします。私の著書『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズが多くの方に受け入れられたことを光栄に思います。これからも生成AIの可能性を探求し、医療従事者の皆様に有益な情報を提供していきたいと思います。ありがとうございました。

編集担当

大塚篤司先生による『医師による医師のためのChatGPT入門』が、このたび「M3医学書大賞2025」を受賞とのこと。しかも続編である「2」とのワンツーフィニッシュ。同業の医学書編集者の皆様に選んでいただき、喜びもひとしおです。心より御礼申し上げます。大塚先生は常に穏やかな笑みを浮かべ、診療・研究・教育、さらには趣味(B’z)も華麗にこなしながら、今日も新しい原稿を生み出しています。まさに超人。生成AIの黎明期、大塚先生にこの本を執筆いただけた幸運に感謝します。

  • 第2位
    医師による医師のためのChatGPT入門 2 臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術
    #内科一般
    選考理由
    • 1冊目が6月、この本が10月に出版。短い期間で2冊出されたことに驚きました。旬なテーマを、ここまで迅速に動ける著者、出版社に感動を覚えました
  • 第3位
    「卓越したジェネラリスト診療」入門 複雑困難な時代を生き抜く臨床医のメソッド
    #内科一般
    選考理由
    • 得てして〈暗黙知〉となりがちな著者の現場力が見事に言語化されており、普遍性をもたせた点はまさに他書を〈卓越〉している快著
    • 不確実性が高まる今日のプライマリケアに切り込む作品。卓越したジェネラリストという概念が実に新しい
  • 第4位
    あなたのACPはなぜうまくいかないのか?
    #内科一般
    選考理由
    • 新規性があるテーマではないかもしれないが,とにかく内容が頭に入ってくる。
    • 緊張や混乱が生じやすいACPの現場で、冷静に対応するための方法をまとめています。マニュアル形式ではなく、読み物的な内容ですが、「今、自分がどの段階の会話にいて、何をすべきで、何をすべきでないのか」を客観的に理解するためのヒントが豊富に含まれています
    • 新規性はなくとも、古くて新しい、つねに問われ続けるテーマ。そこに1つの明確な“解”を示していることは価値がある
  • 第5位
    無敵の腎臓内科
    #腎臓内科
    選考理由
    • 「腎臓内科が苦手」「どこから勉強すればいいのかわからない」と悩んでいる初期研修医や非専門医向が、無敵状態なるための本です。腎臓内科の診療で知っておくべき基本的な内容を、よくある症例や困りがちなトピックに絞っていたり、教科書やガイドラインではあまり触れられない実際の臨床に役立つ話題がクイズ形式で楽しく学べます。ページ数が多くても気にならず、一気に読める軽い文体で書かれているのも、おすすめです
  • 第6位
    こころの健康がみえる
    #精神科
    選考理由
    • 精神科の医療全般を、広く浅く理解したいという人におすすめの網羅的な入門書だと思いました。「チーム医療を担う医療人共通の精神科のテキストとして、「精神医学・精神疾患とは」「精神保健」などの総論的から、「症候(精神症状)」「心理検査」「精神療法」などの精神科診療に共通して必要な内容まで、ていねいにわかりやすく解説しています
  • 第7位
    ゆっくり解説 霊夢と魔理沙の臨床統計1
    #内科一般
    選考理由
    • 難しい臨床統計をゆっくり解説といういまどきのYouTube世代に刺さるメソッドを使用している。やられた!となる企画
  • 第8位
    抗不整脈薬の考え方,使い方
    #循環器科
    選考理由
    • 表紙のインパクト。中身には表紙のキャラ・要素は見当たらず、至極まっとうで真面目な内容
  • 第9位
    徹底深掘り!蜂窩織炎 ジェネラリストのための皮膚軟部組織感染症診療ガイド
    #内科一般#皮膚科
    選考理由
    • ガイドラインのさらに先へ。狭い領域ではあるがこれだけの分量でしっかりした内容が詰め込まれている
  • 第10位
    循環器病棟の業務が全然わからないので、うし先生に聞いてみた。
    #内科一般#循環器科
    選考理由
    • 各クエスチョンの内容で「気になる点」が分かりやすい。また、対話部分が良い緩衝材になっていて読み進めやすい

企画部門ランキング

企画(新しさ、インパクトの強さ)が
優れている書籍
  • 大賞
    医師による医師のためのChatGPT入門 臨床がはかどる魔法のプロンプト
    #内科一般#皮膚科
    選考理由
    • 活用の仕方を丁寧に掲載している
    • 著者が早くからAI活用に注目されていたインフルエンサーとしても著名な先生で、シンプルに面白そう
    • さすが大塚先生。わかりやすい
  • 2位
    「卓越したジェネラリスト診療」入門 複雑困難な時代を生き抜く臨床医のメソッド
    #内科一般
    選考理由
    • なかなかほかの著者では書けない内容と思う
    • プライマリ・ケアのレジェンドの考え方を凝縮した内容
  • 3位
    無敵の腎臓内科
    #腎臓内科
    選考理由
    • 初学者の気持ちに寄り添ってつくられたことがよくわかる一冊。タイトルの勢いもよい
    • Xでも話題の著者だが、若くして単著でこれだけの内容をまとめられるのはすばらしい。タイトル、内容構成も秀逸
  • 4位
    ゆっくり解説 霊夢と魔理沙の臨床統計1
    #内科一般
    選考理由
    • 一見イロモノと紙一重だが、読みやすい文章とわかりやすい説明で中身が伴っている
  • 5位
    徹底深掘り!蜂窩織炎 ジェネラリストのための皮膚軟部組織感染症診療ガイド
    #内科一般#皮膚科
    選考理由
    • データや写真がギッシリで、これ1冊で誤診されやすい蜂窩織炎をマスターできる内容です。多くの診療科において第一線で活躍する先生方が強力してまとめたという点にも熱量を感じました

編集部門ランキング

構成・デザインなど、内容の見やすさ、
分かりやすさが優れている書籍
  • 大賞
    抗不整脈薬の考え方,使い方
    #循環器科
    選考理由
    • 遊び心の少ない医学書の中でも表紙や中面のロゴなどにインパクトとセンスを感じました
    • なんの本かな?とちょっと目が行く表紙
    • 比較的シンプルなテーマ・タイトルから想像できない、インパクト大の表紙デザイン
  • 2位
    病気であって病気じゃない
    #内科一般#精神科
    選考理由
    • デザイン、紙の選定など丁寧で凝っていて良い意味で医学書らしさを感じさせない
  • 3位
    ICU医の素 By system×重症患者管理レシピ
    #内科一般#外科#循環器科#麻酔科#呼吸器科#腎臓科#脳・神経科
    選考理由
    • もうコレはシンプルに表紙で勝ちだと思う。手に取って読みたい。
    • 表紙のインパクトだけでなく、書名や各章のタイトルの付け方にもセンスを感じました
  • 4位
    研修医の羅針盤 「現場の壁」を乗り越える、国試に出ない必須3スキル
    #内科一般#小児科#精神科
    選考理由
    • ポイントが視覚的にわかりやすいので、忙しい時間の合間に確認することができる
  • 5位
    世界一やさしい皮膚科の教科書
    #皮膚科
    選考理由
    • 皮膚科分野を「深く」理解するための入門書としておすすめの1冊です。単なる入門書ではなく、「皮膚病理と皮膚免疫に横軸を通す(関連性を理解する)」ことで、皮疹や病態の理解が深まり、入門書でありつつも臨床力が鍛えることができます。病理の基本から免疫のメカニズムについても解説されており、病理と臨床所見の写真も豊富に掲載されています。
  • 5位
    こころの健康がみえる
    #精神科
    選考理由
    • これだけの量のイラストで見せるのはさすが

時流部門ランキング

今、医師が欲しい情報を提供している書籍
  • 大賞
    医師による医師のためのChatGPT入門 臨床がはかどる魔法のプロンプト
    #内科一般#皮膚科#外科
    選考理由
    • しばらくは生成AIの活用本のブームは続きそう
    • 時流という意味ではやはり外せないテーマで,内容も実務的
    • すぐに情報が古くなるテーマの書籍を良いタイミングで出したと思う
    • 文句なしに今年いちばんの話題の書。タイミング、執筆布陣、構成、付録まで完璧で、素直に脱帽。間髪おかず第二弾、「医師による医師のためのChatGPT入門2:臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術」も刊行、すごい
  • 2位
    医師による医師のためのChatGPT入門 2 臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術
    #内科一般
    選考理由
    • 生成AIの使い方が大変分かりやすく、医師としての仕事を大きく改革する可能性を感じました。この入門2ではChat-GPTならびに人工AIについてその有用性を紹介しています。とくに生成AIの使い方が、大変分かりやすいです
  • 3位
    あなたのACPはなぜうまくいかないのか?
    #内科一般
    選考理由
    • 「人生会議」などで一般にも啓発しているテーマに取り組んだ一冊。難しいコミュニケーションの話に真摯に向き合っていると思える
    • ACPはいま、そしてこれからとても大事な話題。ぼやっとした話になりがちなところをしっかりまとめている
  • 4位
    「卓越したジェネラリスト診療」入門 複雑困難な時代を生き抜く臨床医のメソッド
    #内科一般
    選考理由
    • まさに待ち望まれていた一冊。発売時の非常に話題になりその勢いには本当に脱帽。
  • 5位
    大麻の新常識
    #精神科
    選考理由
    • 12月から大麻取締法の大麻由来成分を含む医薬品の使用禁止規定が削除されたため。
    • 「大麻取締法」など社会的・法律的にもかかわる一冊。歴史的価値も高い

投票参加出版社(順不同)

医学書大賞ロゴ・名称の
ご利用について

医学系出版社様・書店様を対象に、WEBや店頭にて「m3.com医学書大賞」のロゴ・名称をご活用いただくことができます。ご利用にあたり、以下のガイドラインにご同意の上、お申し込みリンクより必要事項のご連絡をお願いいたします。追って担当者よりご返信の上、ロゴデータを提供させていただきます。

エムスリーが保有するロゴ、商標の使用に関するガイドライン

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以 上

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    7. g. 第三者ロゴとの併用:あり/なし
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