解明病理学 第4版 病気のメカニズムを解く

  • ページ数 : 884頁
  • 書籍発行日 : 2021年11月
  • 電子版発売日 : 2021年12月1日
18,700
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 340pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

詳細で鮮明な画像と色彩豊かなイラスト!
病理学の決定版テキスト 待望の第4版!!


●病理学の定本に最新知見を取り入れ,バージョンアップ!
 病気の肉眼的・組織学的特徴とその成り立ちを分子レベルで詳解.
 個別の疾患については,わが国の疾患実態に即して記載.
●多くの簡明なシェーマを用い,病態を平易かつ明解に示すことにより,初学者でも疾患の病態生理を容易に理解できる.
●主要な疾患を中心に,重要疾患は表にまとめて提示し,わかりやすく,効率的に学習できるよう編集.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文


病理学とは病気の原因,病気の成り立ちを解明する学問である.15~16世紀のルネッサンス期に本格的に始まった近代医学の歩みのなかで,病気の成り立ちを研究する有力な方法は病にたおれた人たちを解剖することにより体内に生じている病変を確認することであった.イタリアの医師モルガーニ(1682-1771)は,病理解剖を通じて,「病気の座」を追究した(臓器病理学).顕微鏡が開発されると,病気は組織レベルの異常として認識された(組織病理学).19世紀に入り,ウィルヒョウ(1821-1902)は細胞を単位として,疾患を観察することを説いた(細胞病理学).20世紀後半には病気は分子レベルの異常として,把握することが可能となった(分子病理学).このようにして,21世紀の今日では病気の発生要因,病態形成の機序についての理解が飛躍的に高まった.

病理学は,病気の研究,理解を本務とする医学の中枢を占めるものである.このため,わが国でも多くの病理学の良書が刊行されている.その内容は,病気のアウトラインを比較的,簡便に述べたものと,病気の特徴を網羅的に記述した辞書的なものに大別されるように思われる.一方で最近の医科学の進歩は目覚ましく,疾患の分子レベルでの解明が急速に進んでいる.そこで本書においては,このような最新の知見を取り入れ,病気の肉眼的・組織学的特徴とその病態の成り立ちを分子レベルで説明することを念頭において企画した.多くの簡明なシェーマを用いて病態を平易かつ明解に示すことにより,疾患の病態生理の理解が容易となるように工夫してみた.また主要な疾患を中心に,重要疾患は表にまとめて提示することにより,わかりやすいだけでなく,学習しやすいものとした.本書の構成は総論と各論と特論よりなる.各論の記述は臓器ごとになされており,各章の最初に病態を理解するうえで必要な基本知識を解説した.各疾患については「概念・疫学」によって疾患の特徴と動向を明らかにしたうえで「病理学的特徴」を述べ,その病態形成の仕組みを「病態発生のメカニズム」のなかで多くのシェーマとともに示した.このようにして疾患の全体像の把握に立って,そのメカニズムの理解が可能となるようにした.

さらに今日の医療においては,病理学を構成する病理診断学の重要性が高まっていることから,社会における病理学の役割についての知識が必要とされる.このため,「特論」として『病理学と法医学』を設けた.そこで述べられている概説は,現在,さまざまに論議されている“医療関連死”について考えるうえで,大いに参考となるものと期待している. 本書が医学や保健学を学ぶ学生,研修医,医療従事者に大いに利用されることを期待している.

最後に,本書の企画から執筆まで,全般的に御助言をいただいた医歯薬出版の加藤申命,遠山邦男両氏に心より感謝したい.


 平成21年 立夏

青笹 克之

目次

総論

第1章 細胞傷害と細胞・組織の反応

第2章 炎症

第3章 循環障害

第4章 遺伝性疾患

第5章 免疫

第6章 感染症

第7章 腫瘍

第8章 代謝異常

第9章 環境

第10章 小児

第11章 ゲノム医療と病理学

第12章 病理学と機械学習

各論

第1章 循環器

第2章 呼吸器

第3章 消化管

第4章 肝・胆・膵

第5章 腎

第6章 尿路

第7章 男性生殖器

第8章 女性生殖器

第9章 造血器

第10章 皮膚

第11章 神経・筋疾患

第12章 乳腺

第13章 内分泌

第14章 縦隔・胸膜

第15章 眼

第16章 骨・関節・軟部組織

第17章 口腔

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:218.5MB以上(インストール時:494.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:874.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:218.5MB以上(インストール時:494.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:874.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784263732038
  • ページ数:884頁
  • 書籍発行日:2021年11月
  • 電子版発売日:2021年12月1日
  • 判:AB判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。