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- 極論で語る循環器内科 第3版
商品情報
内容
華麗なる執筆陣が「極論・今昔物語」も加筆!
極論のコンセプトが生まれたのが12年前。そのはじまりは著者の香坂医師が感じた日米臨床のアプローチの微妙な差異、温度感でした。
そこで、考えたのです。本当に大事な点とは何か…?
その視点が「極論」。
シリーズ化した極論は今や研修医定番に。でもその真髄は「循環器内科」編にあります。全章見直して「極論」を推し進め、豪華執筆陣が「極論・今昔物語」も加筆。改訂3版をご期待ください。
あわせて読む → 「極論で語る」シリーズ
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序文
改訂第3版・まえがき
きょく ろん【極論】
(1)極端な議論.また,そのような議論をすること.極言.
(2)つきつめたところまで論ずること.
[大辞林 第四版(三省堂)より]
前回の改訂は4年で行いましたが,今回は第2版を作成してからじつに7年が経過してしまいました.幸いその期間に「極論で語る」シリーズの冊数は増えましたが(腎臓内科・感染症内科・総合診療・睡眠医学・消化器内科・麻酔科・神経内科第2版),オリジナルの循環器内科の改訂作業は滞っておりました.
その7年の間,循環器診療の進歩が止まっていたというわけではなく,むしろ加速度を増して各疾患の理解が進んでいったように思います.そうした背景を踏まえ,今回の改訂では以下の作業を行っています.
●末梢血管疾患のミニチャプターを足しはしましたが(6章),前改訂のように新たな章を書き起こすということはしていません.
●その一方で各章のアップデートはドラスティックに行いました.特にカテーテルやデバイス治療に対する考え方はかなり変わりましたので(侵襲的な手技に関しては,総じて症例をかなり選んで行うという方向に進んでいます),そのあたりは各章で統一しています.
●古くなってしまった内容に関してもかなり整理しましたが,それ以上に盛り込まなくてはならない内容が多くなってしまった印象で,大変申し訳ないのですがページ数は若干増えております.
●あと,こちらの書籍は自分が米国から帰国した折に日本で知り合った(あるいは無理やり知り合いになっていただいた)方々に共著者として多大なるご尽力をいただいております.今回そうした方々にも簡単なエッセー【極論・今昔物語】をお願いし,花を添えていただきました.
今回の作業でもイラスト担当の龍華先生,そして編集の方々には大変お世話になりました.この本の内容が少しでも皆様の日常診療の助けとなれば幸いです.
2021年12月吉日
編著者 香坂 俊
目次
第1編 Bread-and-butter
第1部 不整脈
■ 1章 心房細動[AF]〔香坂 俊,鈴木健樹〕
極論1 心房細動は絶対的に不整
極論2 クジラはみんな心房細胞
極論3 脈が異なるなら症状も不一致
極論4 心房細動は「脳」を治療する
極論5 やはり全身を診ることが大事!
コラム1 AF とそのほかの上室性頻脈や徐脈性不整脈
コラム2 心房細動は心房細動を呼ぶ(“AF begets AF”)
コラム3 心房細動の起源の話
コラム4 心房細動がほかの疾患に合併している場合の抗凝固療法
■ 2章 致死性心室性不整脈(心室細動[VF]・心室頻拍[VT])〔永井利幸・香坂 俊〕
極論1 心室細動や脈なし心室頻拍が視界に入ったら,何も考えずにまず止める
極論2 原因疾患はとりあえず冠動脈疾患を考える
極論3 抗不整脈薬だけが治療ではない
極論4 ICD は決して万能ではない
コラム1 ACLS を初期研修医に義務化する意義
コラム2 アミオダロン独特の副作用にはどんなものがあるか?
コラム3 皮下植え込み型除細動器[S-ICD]
コラム4 electrical storm(電気の嵐)
極論・今昔物語 人生のコーナーストーン
■ 3章 心臓にまつわる器デバイス械[device]〔鈴木健樹・香坂 俊〕
極論1 ペースメーカーの適応は伝導障害;遅すぎる心臓
極論2 モードよりもレート;心拍数の設定に注目
極論3 ペースメーカーは徐脈を,ICD は頻脈を
極論4 これからは生理的ペーシング[physiologic pacing]の時代か?
コラム1 右室のペースメーカーは常に非同期?
コラム2 リードレスペースメーカー
極論・今昔物語 リズムコントロールに注目!
第2部 虚血性心疾患
■ 4章 急性冠動脈症候群[ACS]〔永井利幸・香坂 俊〕
極論1 ACS が頭をよぎったら心電図.そこでST 上昇を見たら緊急カテーテル検査
極論2 非ST 上昇のACS なら落ちついてリスク評価を!
極論3 ニトロよりもアスピリンやスタチンを外さない
極論4 身体所見が合併症を救う(日が来ます)
コラム1 バイオマーカーの進歩
■ 5章 心カテ[cardiac catheterization]〔大家理伸・香坂 俊〕
極論1 右心カテで心臓をスカウター
極論2 電車(カテ)よりもレール(ワイヤー)を先に,あとは止血を意識して
極論3 尖端部まで届く血管はLAD だけ
極論4 病棟では何をおいても出血を見逃さない
コラム1 遠位橈骨動脈アプローチ
■ 6章 冠動脈インターベンション[PCI]〔馬﨑 徹・香坂 俊〕
極論1 循環器内科医の「眼」よりも信用できるもの
極論2 ステント「だけ」がバルーンを越えた
極論3 バルーンやステントのサイズはどう決めるのか?
極論4 抗血栓薬をどう扱うか? ヘパリンとDAPT の扱いについて
ミニチャプター 下肢の血管内治療[EVT]
コラム1 FFR 計測前の準備:最大限,血管を開くには
コラム2 インターベンション医の立場から見たISCHEMIA試験
コラム3 DCB
コラム4 危険な病変シリーズ
コラム5 STOPDAPT-2 試験について
コラム6 リアルなDAPT の中止要請シナリオ
極論・今昔物語 循環器疾患と睡眠呼吸障害
■ 7章 動脈硬化[arteriosclerosis]〔高橋賢至・香坂 俊〕
極論1 動脈は燃えている
極論2 予防に勝る治療なし;一次予防と二次予防
極論3 動脈硬化の治療;まずはABC
極論4 動脈硬化の治療;ABC に続いてDS
コラム1 敵を知り,己を知る;正しい動脈硬化の検査法とは?
コラム2 アスピリンのジレンマ?
コラム3 糖尿病についてひと言だけ
第3部 心不全と弁膜症
■ 8章 急性心不全[AHF]〔香坂 俊・村木浩司〕
極論1 肺炎か? 心不全か? それが問題だ
極論2 BNP はトロポニンに非ず
極論3 心不全管理は虚血の除外から
極論4 心臓を頑張らせるより休ませろ
コラム1 心不全の原因として覚えておくとよい語呂合わせ─ FAILURE
コラム2 日本での考え方:心不全をすべて捕まえる
コラム3 HFpEF:多彩な心不全像,そのさらに裏側から
コラム4 カテコラミンはあくまでも必要悪
極論・今昔物語 循環器内科の魅力
■ 9章 弁膜症[valvular heart]〔水野 篤・香坂 俊〕
極論1 それは解剖から始まった
極論2 弁以外の構造にも目を配る
極論3 弁膜症の顔色はこまめに窺う
極論4 弁膜症は芸術(アート)である
コラム1 僧帽弁逸脱症(mitral valve prolapse)と過剰診断の歴史
コラム2 解剖学的異常は薬物治療で治せるのか?
コラム3 三尖弁の謎
極論・今昔物語 本当に興味深い真実
第2編 Zebra
第4部 その他の疾患
■ 10章 失神[syncope]〔貞廣威太郎・香坂 俊〕
極論1 誰でも失神する可能性がある
極論2 問診で勝負がつかなければ,(たぶん)迷宮入り
極論3 神経調節性か? 心原性か? そこが問題だ
極論4 治療は常に原疾患へ.失神そのものへの治療は存在しえない
コラム1 そもそも失神とは何か
コラム2 失神診療の変遷
コラム3 先天性QT 延長症候群と失神
極論・今昔物語 Do No Harm
■ 11章 感染性心内膜炎[IE]〔村木浩司・香坂 俊〕
極論1 「稀」な疾患ではなく,「よく」見逃す疾患
極論2 感染性心内膜炎を疑うには,発熱と心雑音で事足りる
極論3 抗菌薬を「投資」する場合,その運用はガイドラインに沿って
極論4 抗菌薬の予防投与は必要,ただし症例を選択して
コラム1 感染性心内膜炎と歯科治療
コラム2 血液培養の正しい手順
コラム3 IE による塞栓症
コラム4 血液培養結果から判断する治療方針
コラム5 IE 治療に関する各種ガイドライン
■ 12章 急性肺血栓塞栓症[PTE]〔宗形昌儒・香坂 俊〕
極論1 すべての胸痛でPTE を思い浮かべる
極論2 疑ったらまずスコア化を
極論3 D ダイマーと造影CT は診療のセンスが試される
極論4 治療は本当の意味で血液をサラサラに
コラム1 失神患者ではPTE を疑え!?
コラム2 奇異性塞栓症
コラム3 急性大動脈解離(AD)
コラム4 血栓溶解療法
極論・今昔物語 循環器疾患克服という夢…
■ 13章 心膜/心筋疾患[pericardial/myocardial disease]〔永井利幸・香坂 俊〕
極論1 心膜疾患の診断は頚静脈で
極論2 収縮性心膜炎と拘束型心筋症の鑑別は専門医への登竜門
極論3 心嚢液貯留≠心タンポナーデ
極論4 原因不明の心不全や心電図変化は,急性心筋炎を疑え!
コラム1 頚静脈診察でX 谷,Y 谷の急激な下降を見つけるコツは?
コラム2 収縮性心膜炎の原因
コラム3 収縮性心膜炎の治療はミカンの皮を剥くように?
コラム4 痛かった症例
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書籍情報
- ISBN:9784621306802
- ページ数:288頁
- 書籍発行日:2022年2月
- 電子版発売日:2022年1月31日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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