健診・人間ドックハンドブック 改訂7版

  • ページ数 : 650頁
  • 書籍発行日 : 2022年2月
  • 電子版発売日 : 2022年2月9日
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商品情報

内容

日本医学会会長 門田守人先生推薦!!

健診・人間ドックに必須の知識を凝縮したハンドブックの最新版.前回改訂以後の5年余りの動きを踏まえ,章立てを全面的に見直し,多数の新執筆陣を得て内容を大幅に刷新! 感染対策,在宅勤務など,新型コロナウイルスの流行を踏まえた新項目も充実しました.医師,看護師,保健師,労働安全衛生管理者など,健診・人間ドックにかかわるすべての医療者必携の一冊です.

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序文

監修者の序


この度,「健診・人間ドックハンドブック 改訂7版」が刊行されることになりました.本書は2003年に初版が発刊され,以来約18年余りにわたり健康診断や人間ドックに関与する皆様に広く愛読されてきたと認識しています.今回,私どもは監修者として本書に関わることになりました.

さて,昨今の情報通信技術の発展に基づく医学の発展には目を見張るものがあります.インターネットの発展,5Gの登場,AIの飛躍的進歩などにより,医学のみならず自然科学分野,さらには人文系分野においても,その発展には驚かされるばかりです.他方で,情報過多による迷走もしばしば経験するようになりました.このような背景を考えると,しっかりとした教科書の発刊は,あながち時代遅れとは言えず,むしろ歓迎されるものと確信しています.この度の改訂版の発刊にはそのような意味合いが込められているものと思います.

2020年からの新型コロナ感染症の蔓延は,社会生活そのものを大きく変えてしまいました.未知の感染症に対する備えがこれほどに脆弱だったとは,医療を担う一員として大いに反省させられました.医学に関係する138の加盟学会から成る日本医学会連合・日本医学会では,適宜COVID-19に関係する最新情報を提供するように努力していますが,同時に国として未知の感染症や災害に緊急対応できる組織作りの提言も行っています.新型コロナ感染症の蔓延の中で,疾病の早期発見に繋がる健康診断や人間ドックの重要性が改めて浮き彫りにされています.今回の改訂版には感染対策や在宅勤務についての新しいカテゴリも追加されていますが,まさに時代に即した改訂と喜んでいます.遺伝子検査などの新しい健診ツールや,機能性食品などの新たな産業保健分野の項目も追加されており,偏りを少なくしようとの西崎泰弘先生をはじめとして編集に関わられた方々の方針が生かされていると思います.

本書を基盤としてインターネットでの情報検索を交えながら勉強していただくことをお勧めしたいと思います.基盤となるしっかりとした情報と次々に報告される最新の情報を,自分自身で咀嚼しながら統合して考えることが重要と考えています.本書は健診に関わる皆様の基盤となる教科書と思いますが,前述したように医学の進歩自体が急速ですので,今後取り上げて欲しい項目がありましたら,ご意見をお寄せいただければと思います.本書の改訂と発刊にご尽力いただいた皆様に感謝申し上げるとともに,読者の皆様のご発展を祈念しています.


令和3年(2021年)11月4日

森 正樹
門脇 孝




改訂第7版 序文


本書は2003年12月,東海大学の小川哲平教授,慶應義塾大学猿田享男教授,田村政紀日本総合健診医学会会長のご編集と,聖路加国際病院名誉院長日野原重明先生のご監修により初版発行されました.以後18年間にわたり健康診断や人間ドックに従事する方々を中心に広く愛読され,予防診療分野における教科書位置づけは,いまや確固たるものになったと感じております.

これまでの18年間で6回の改訂が行われましたが,このたび,5年振りとなる改訂第7版を発行することになり,初版から小川先生の傍らで本書に携わって参りました小職が,総編集者を務めさせて頂くこととなりました.そしてご監修を,内科系と外科系のお立場で日本医学会の門脇孝副会長と森政樹副会長にご担当頂けることになり,全ての領域の方に信頼される良書として完成させることができました.

前改訂からの5年間には,医学における各領域はもとより世界的な大変化が発生しました.改訂第7版ではそれを踏まえ,刷新とも言える新しいカテゴリー設定と内容変更を加えました.

具体的には,新たな問題として重視される「感染対策」や「在宅勤務」に関する項を新設しました.また新しい健診ツールである「遺伝子検査」「カプセル内視鏡」「抗加齢ドック」「遠隔診療」の紹介,市場規模を拡大する「健康食品」や「機能性食品」の説明,「ストレスチャック」や「健康経営」「ホワイト500」など産業保健分野での新たな取り組み,そして「健診の国際比較」などを加えました.もちろん,全ての分野で「最新のガイドライン」に沿った改訂となっています.

本書が今まで以上に,皆様の日常のお役に立てますよう,今後も研鑽を重ねて参りたいと思います.末筆になりますが,作成にご尽力下さった中外医学社のご関係者,ならびにご協力を賜りました日本総合健診医学会理事長福武勝幸先生,日本人間ドック学会前理事長篠原幸人先生に,心底より御礼申し上げます.


令和3年(2021年)10月25日

西崎泰弘

目次

A 健康増進と健診の意義

 1.わが国における「けんしん」とその法律〈西崎泰弘〉

 2.健康政策における健康診断の位置づけと将来展望〈自見はなこ 黒川 清〉

 3.第三期特定健康診査および特定保健指導:現状とこれまでの成果・将来展望〈津下一代〉

 4.日本のがん対策についてー過去・現在・未来― 〈山口 建〉

B ガイドラインに準拠した健診結果の読み方と対応

 1.肥満〈窪田直人 門脇 孝〉

 2.高血圧〈高橋敦彦 久代登志男〉

 3.血液検査〈萩原 剛 福武勝幸〉

 4.脂質異常症(高脂血症)〈塚本和久 寺本民生〉

 5.動脈硬化検査〈福井敏樹〉

 6.糖代謝検査〈河盛隆造〉

 7.血清尿酸値〈市田公美〉

 8.肝機能検査〈荒瀬康司〉

 9.ウイルス性肝炎検査

  1)B型肝炎〈鈴木文孝〉

  2)C型肝炎〈高清水眞二 西崎泰弘〉

 10.電解質異常〈五十棲このみ 伊藤 純 深川雅史〉

 11.尿検査〈田内一民〉

 12.心電図検査〈山根禎一〉

 13.肺機能検査〈海老原明典 桑平一郎〉

 14.腹部超音波検査〈足立雅樹 清水正雄〉

 15.上部消化管検査

  1)X線検査〈杉野吉則〉

  2)上部内視鏡検査〈河合 隆〉

 16.下部消化管検査〈松島小百合 宮島伸宜〉

 17.カプセル内視鏡を用いた消化管健診の可能性〈冨樫一智 歌野健一〉

 18.胸部X線写真・胸部CT検査異常〈関 順彦〉

 19.乳房検査〈馬場紀行〉

 20.脳ドック検査─軽度認知障害の早期発見も含めて─〈篠原幸人〉

 21.骨密度検査〈萎沢利行〉

 22.婦人科検査〈木口一成〉

 23.泌尿器科検査〈村元啓仁 堀江重郎〉

 24.眼科検査〈小口芳久〉

 25.耳鼻科検査(難聴,耳鳴)〈小川 郁〉

 26.ヘリコバクターピロリ菌検査〈上田 孝 鈴木秀和〉

 27.腫瘍マーカー検査〈宮地勇人〉

 28.PET検診〈安田聖栄〉

 29.ゲノム検査〈宮地勇人〉

 30.サルコペニア・フレイル・ロコモ検査(1)〈松井康素 荒井秀典〉

 30.サルコペニア・フレイル・ロコモ検査(2)〈東 宏一郎 石田浩之〉

 31.抗加齢(アンチエイジング)ドック検査〈山田千積 西崎泰弘〉

 32.口腔機能検査 8020運動とオーラルフレイル〈上田貴之〉

C 各種けんしん受診後の保健指導等について

 1.特定保健指導〈津下一代〉

 2.酒〈真栄里 仁 樋口 進〉

 3.たばこ〈山口直人〉

 4.ストレス〈大野 裕〉

 5.栄養・食生活

  1)肥満,糖代謝,血圧のコントロール〈三好美紀 吉池信男〉

  2)脂質異常症の病態・病型に応じた栄養指導管理〈岸本憲明 西崎泰弘〉

  3)食事バランスガイドに基づく食事の質の評価と長寿との関連〈黒谷佳代〉

 6.運動〈勝川史憲〉

 7.がん予防のための生活習慣改善指導〈津金昌一郎〉

 8.総合健診における指導士と業務管理士の資格と役割〈樫原英俊〉

D けんしん従事者が知るべき重要事項

 1.検査の基準範囲〈岡山 明〉

 2.健診成績の判定区分と基準値の考え方〈岡山 明〉

 3.健診データの信頼性と精度管理〈五関善成 福武勝幸〉

 4.健診時の薬剤服用の注意―薬剤による検査値への影響―〈小池 亨 尾崎由基男〉

 5.健診と医療安全〈光宗皇彦〉

 6.けんしんと個人情報保護〈西崎泰弘〉

 7.健診と感染予防〈今井鉄平〉

 8.ストレスチェック制度〈中村 純〉

 9.サプリメントとその指導

  1)サプリメントの基礎知識〈菊地恵観子 石垣洋子〉

  2)健診・人間ドックでのサプリメント指導〈久保 明〉

 10.健康保健の現状と重要性

  1)産業保健と健診〈加藤秀平〉

  2)健康経営と健康経営優良法人認定制度について〈田村拓也 岬 昇平〉

  3)データヘルス計画と健康増進への取り組み〈古井祐司 中尾杏子〉

  4)在宅勤務と健康〈藤野善久〉

  5)遠隔診療の健診への応用〈石塚達夫〉

 11.世界の健康診断

  1)諸外国における健診について〈鏑木淳一〉

  2)国際健診学会(IHEPA)〈久代登志男〉

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書籍情報

  • ISBN:9784498012189
  • ページ数:650頁
  • 書籍発行日:2022年2月
  • 電子版発売日:2022年2月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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