- m3.com 電子書籍
- 原田 拓
- 最小限で最大効果を得る!高齢者頻用薬ミニマム処方戦略
商品情報
内容
◆「高齢者診療のエッセンス」「高齢者頻用薬のミニマム処方戦略」「頻度の高い病態と薬の減薬・中止」「ポリファーマシー」の4つのテーマから高齢者診療を考えます。
◆高齢者診療における頻用薬をリストアップし、エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から、薬を減らす・やめるときのコミュニケーションとサポートのあり方まで、実地診療に即した戦略にまとめました。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
はじめに
高齢者診療において,スッキリしない,モヤモヤする,正解も,整理の方法もわからない……といったジレンマに陥る医療者は少なくないと思います。
誤嚥性肺炎で入院するたびに絶飲食,せん妄となり,不穏に抗精神病薬が追加されていくケース,股関節骨折の既往はあるが骨粗鬆症の治療はされず,再び股関節骨折をきたすケース,患者もかかりつけ医も処方の経緯の詳細がわからず,多大な内服リストがあるケース,自宅で大量の残薬がみつかるケース,多疾患併存で,エビデンス通りだととんでもない量の薬になるケース,ポリファーマシーによる有害事象が出ていても患者が内服継続を強く望むケース,予後も限られているのに,この薬は必要なのかと悩むケース……。
このように複雑性に富む高齢者診療に,magic bulletはありません。目の前の診療にどれくらい真摯に取り組んできたか,その積み重ねに尽きるのです。そもそも何をゴールとするのか,患者や家族の希望や価値観,医療のリソースによっても方向性は変わってきます。しかしそれでも,うまく診られるようになるための視点や考え方,エッセンスというものがあります。
本書は,こうした高齢者診療のジレンマを巡り,「診療のエッセンス」「頻用薬のミニマム処方・適正化」「頻度の高い病態と薬の減薬・見直し」「ポリファーマシー」の4つのテーマにわけて詳しく解説しています。高齢者診療における頻用薬をリストアップし,エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から,薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポートのあり方まで,実地診療に即した内容となっています。
最後に,本書は,日本医事新報社の荒井美幸氏の企画から刊行に至るサポートなしには生まれませんでした。さらに,本書の趣旨にご賛同頂き,多忙な時間を縫い素晴らしい原稿に仕上げてくださった先生方,日々の診療を支えてくれている職場の同僚,そして,陰ながら支えてくれている家族へ,この場を借りて深く御礼を申し上げます。
本書が臨床現場において,高齢者診療の一助になれば幸いです。
2022年2月
昭和大学江東豊洲病院総合診療科 助教
原田 拓
目次
1章 総論
高齢者を診る心構え
加齢に伴う変化(薬物有害事象の発生を含む)
アドヒアランスの低下
ポリファーマシー(総論)
2章 各論
スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
PPI(プロトンポンプ阻害薬)
BZD(ベンゾジアゼピン系薬剤)
抗うつ薬
抗凝固薬
抗血小板薬
ビスホスホネート製剤
鎮痛薬(非がん,慢性疼痛)
ビタミンD製剤
3章 病態編
誤嚥性肺炎
せん妄
転倒・骨折
フレイル
多疾患併存状態(multimorbidity)
処方カスケード
体重減少
緩和期(非がん,慢性疾患の終末期)
4章 ポリファーマシー
多職種による介入
薬剤師との連携
必要悪としてのポリファーマシー
患者の視点を取り入れる
ポリファーマシー下での過小処方
薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポート
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 10.0 以降
外部メモリ:6.5MB以上(インストール時:18.4MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:26.2MB以上
-
AndroidOS 5.0 以降
外部メモリ:6.5MB以上(インストール時:18.4MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:26.2MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784784959525
- ページ数:338頁
- 書籍発行日:2022年3月
- 電子版発売日:2022年3月3日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。