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- 臨床OT ROM治療 運動・解剖学の基本的理解から介入ポイント・実技・症例への展開
商品情報
内容
解剖・運動学に基づいたROM治療
関節可動域(以下ROM)への介入は、今も変わらず作業療法の臨床で行われている治療である。
ROM治療は、関節の可動域の問題だけを解消するのではない。それにまつわる感覚-知覚運動、活動範囲や精神的波及などまで影響があり、見過ごしてはならないアプローチのひとつである。
しかしながら、それに対して特化した作業療法の書籍はまだ存在していない。
本書は、これらの介入に対する指針を示すことを目的に、基本的知識から実技までを解説した作業療法士必携の1冊。
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序文
序文
関節可動域（以下ROM）への介入は，今も変わらずわたしたちの臨床に行われている治療である．ROM は，関節の可動域だけの問題で終わらない．それにまつわる感覚-知覚運動への影響，活動範囲や精神的波及等まで，見過ごしてはならないアプローチのひとつである．しかしながら，それに特化した作業療法の書籍が存在しないのも事実．もちろん，作業療法はリハビリテーション専門職のひとつである．であれば，当然ながらこの介入に対する指針があってもいい．
本書の一部は，作業療法ジャーナルに「講座・これだけは知っておきたい！ 解剖・運動学に基づいたROM 治療」のシリーズとして掲載された論文で構成している．私自身が企画し，諸先生方に依頼を差し上げた．皆さん快く引き受けていただいた．掲載後は，思いもよらぬ反響が届いた．作業療法士が臨床で求めているということが確信に変わった．そう感じたのが出版への思いである．また，それを後押ししていただいたのが三輪書店のスタッフであった．本当にありがたい．この場を借りて感謝申し上げる．
本書では，総論として関節の種類や構造，その基礎的知識を網羅．さらには，ROM 改善に向けた介入のための治療ポイントを述べている．また，how-to-touch としての基本から具体的触り方・動かし方の原則へ展開．各種関節のROM 治療では，作業療法ジャーナルに掲載された論文に加えてさらなる手技を追加している．そして重要なのは，臨床における各種疾患への具体的特徴や介入方法までの症例報告を集約したことである．各疾患に対して，対象者の「個別性へのリハビリテーション」のためにセラピストがどのように介入したのかをわかりやすく解説している．
これがすべてではない．臨床は展開の繰り返しである．作業療法が誕生したのが昭和40年．現場は四苦八苦したなかで，苦労と喜びがあった．それは対象者とともに…．これらの歴史は嘘をつかない．常に進化し続ける．本書は，現状における「臨床OT ROM 治療」を統括した書籍である．できる限りの「力」で結集した．しかし，まだまだ発展の余地がある．それは，対象者との出会いがある限り…．
未来を創りましょう．
対象者のために．
わたしたちのために．
最後に，各執筆者にご協力いただきました対象者様，そしてご助言・ご指導いただきました諸先生方に深謝申し上げます．
2015年4月
執筆者を代表して
山梨リハビリテーション病院
作業療法士山本伸一
目次
第Ⅰ部 総論
解剖・運動学に基づいたROM治療とは
第Ⅱ部 上肢・体幹の構造とROM治療
1. 肩甲帯-肩関節
2. 肩関節
3. 肘関節
4. 手関節
5. 手
6. 体幹(骨盤周辺)
第Ⅲ部 下肢の構造とROM治療
1. 股関節
2. 膝関節
3. 足関節
第Ⅳ部 症例報告-疾患別ROM治療の実践
1. 上腕骨骨折
2. 橈骨遠位端骨折
3. 拘縮肩
4. 脳血管障害-上肢(肩甲帯)
5. 脳血管障害-上肢(手)
6. 脳血管障害-下肢
7. 脊髄損傷
8. 関節リウマチ
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書籍情報
- ISBN：9784895905091
- ページ数：256頁
- 書籍発行日：2015年5月
- 電子版発売日：2022年4月1日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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