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消化器クリニカルアップデート 2021年4月号(Vol.2 No.2)【特集】これだけは知っておきたい胆膵疾患の診断・治療up-to-date

  • ページ数 : 152頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2022年5月27日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

特集 これだけは知っておきたい胆膵疾患の診断・治療up-to-date
COVID-19パンデミックにおける消化器内視鏡診療―現状と今後の課題―/COVID-19パンデミックにおける上部消化管内視鏡検査の感染対策: 被検者由来の飛沫の拡散を低減させるための新規デバイス/COVID-19パンデミックにおけるスクリーニング・サーベイランス大腸内視鏡:延期か継続か? ほか

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序文

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消化器クリニカルアップデートVol.2 No.2の特集は「これだけは知っておきたい胆膵疾患の診断・治療up-to-date」として企画をさせていただきました。胆膵疾患の診断・治療は器機の進歩・発展により目覚しい進化を遂げており,常に最新の情報をup dateすることが必要です。

特集1では,最近医療分野に大きく進出しているArtificial intelligence(AI)についてです。AIの概要から胆膵疾患診断,とくにEUS診断についての現状について,解説いただきました。EUS診断は熟練した内視鏡医の診断能を要しますが,今後AI技術との組合せによる診断精度の向上が期待されます。特集2では術後再建腸管に対するバルーン内視鏡を用いたERCP関連手技についての最新のTopicです。かつては術後再建腸管例,とくにRoux-en-Y再建例はERCPが不可能あるいは禁忌とされていました。このため経皮的あるいは再手術などの治療が選択されていました。バルーン内視鏡や処置具の進歩により術後再建腸管に対しても結石除去やステント留置など,内視鏡による低侵襲の治療が可能であることをご理解いただけると思っております。もちろん手技難易度が高いため,実施にあたっては,十分なトレーニングを受けて行うことが必要です。特集 3は膵癌に対するConversion surgery( CS)についてです。膵癌に対する治療概念は大きく変わってきております。かつて膵癌は有効な抗癌剤はなく,また手術可能な症例は限られているのが現状でした。しかし,さまざまな抗癌剤やレジメンの開発,さらには術前化学療法の有用性の証明によって治療ストラテジーは大きく変化しております。もちろん,他の癌種と比較してまだ予後不良な癌であることに変わりはありません。しかし,切除不能膵癌に対する集学的治療の一つとしてConversionsurgeryによる長期生存が期待される成績が示されたことは,膵癌診療において光明です。膵癌が長期生存可能な癌となる日が来ることを期待してやみません。特集4では,膵癌の生存率向上のための早期癌の発見についてです。いかに薬物療法が進歩したとはいえ,早期発見が重要であるかは議論の余地がありません。膵癌は特徴的な自覚症状に乏しく,消化管とは異なり検診などのスクリーニング法も確立していないため早期発見が困難といわれております。事実,現状でも多くの膵癌は進行した状態で発見されております。本稿では膵癌早期発見についての現状をわかりやすく解説いただいております。JEDPACにおいて200例(Stage 0 51例,Stage I 149例)の症例が集積されていることは本邦の診断能がいかに高いかを表したものだと思います。今後,いかに患者に低侵襲で標準的な手法となり,早期膵癌発見につながるかが期待されるところです。特集5では,胆囊隆起性病変の診断について最新の話題を取り上げました。胆囊隆起性病変は腹部超音波(US)で容易に発見されるため,われわれも診療機会の多い病変です。その多くは良性病変であるものの,一定の割合で悪性病変が存在するため慎重な鑑別診断が重要です。ここでは各モダリティによる最新の知見を解説いただいております。特集6も日常臨床において経験する機会が多い膵囊胞性病変についてです。膵囊胞は腫瘍性囊胞,非腫瘍性囊胞に大別され,それぞれによってマネージメント法が異なるため,正しい鑑別診断を行うことが重要です。また膵囊胞と膵癌との合併も考慮した診断を行うことが重要です。本稿では膵囊胞の特徴を明瞭な画像所見とともに解説いただいております。最後の特集は胆膵疾患診療には欠かすことができないEUSの描出法についてです。EUSはラジアル式,コンベックス式があり,両者とも標準的描出法が最新のものになっております。正確な描出ができてこそ,安全かつ確実な診断・治療手技が可能となります。ここでは,ちょっとした描出のコツも解説いただいております。

本特集は最新の知見がわかりやすく理解できるよう簡潔にまとめられており,読み応えのある内容になっております。皆様の明日からの日常臨床にお役に立てれば幸いです。


潟沼 朗生
手稲渓仁会病院消化器病センター

目次

【トピックス】

COVID-19パンデミックにおける消化器内視鏡診療―現状と今後の課題―

獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座 入澤 篤志,他

COVID-19パンデミックにおける上部消化管内視鏡検査の感染対策:被検者由来の飛沫の拡散を低減させるための新規デバイス

独立行政法人地域医療推進機構(JCHO)仙台病院 遠藤 博之,他

COVID-19パンデミックにおけるスクリーニング・サーベイランス大腸内視鏡:延期か継続か?

国立がん研究センター中央病院検診センター/ 内視鏡科 松田 尚久,他

COVID-19と消化管疾患(炎症性腸疾患を含めて)

札幌医科大学消化器内科学講座 仲瀬 裕志

【特集 これだけは知っておきたい 胆膵疾患の診断・治療up-to-date】

序文  手稲渓仁会病院消化器病センター 潟沼 朗生

1)膵臓超音波内視鏡におけるArtificial Intelligence

東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野 殿塚 亮祐,他

2)術後再建腸管例に対するバルーン内視鏡を用いたERCP関連手技:最新のTopics

埼玉医科大学国際医療センター消化器内科 谷坂 優樹,他

3)UR膵癌に対するConversion surgery

関西医科大学外科 山本 智久,他

4)膵癌早期発見・診断はどこまで進歩したか?

自治医科大学内科学講座・消化器内科部門 安藤 梢,他

5)胆囊隆起性病変の鑑別診断―最近の話題

手稲渓仁会病院消化器病センター 金 俊文,他

6)膵囊胞性病変を発見したら?確定診断とマネージメント

和歌山県立医科大学第二内科 川路 祐輝,他

7)胆膵EUSの標準的描出法―コンベックスとラジアル

富山大学学術研究部内科学第三講座 安田 一朗,他

【連載企画】

私の履歴書

癌を「治療する」立場から「見つける」立場へ

日本赤十字社医療センター健康管理科 柳澤 明子

中井陽介先生よりコメント

ワクワクする目標を持とう

奈良県立医科大学消化器内科学講座 赤羽たけみ

岡部義信先生よりコメント

外から見た日本医療への提言─今後の医療界に期待すること─

株式会社ファンケル相談役 宮島 和美

【コラム】Slow life, No Medical life!Dig It !!!(前編)

東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野 祖父尼 淳

留学のススメ

~富山大学第三内科留学体験記

富山大学大学院医学薬学研究部内科学第三講座 髙橋 孝輔

大場一生先生より

【コラム】Slow life, No Medical life!Dig It !!!(後編)

東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野 祖父尼 淳

消化器医にちょっと役立つ豆知識

1)臨床研究トラブルシューティング(全4回)第2回

京都大学地域医療システム学/臨床疫学 山崎 大

2)消化器内科医が知っておくべき病理学的基礎知識(全4回)

・胆膵領域第2回:PanIN について

東北大学大学院医学系研究科病態病理学分野 古川 徹

・消化管領域第2回:悪性腫瘍の内視鏡切除検体の病理学的評価項目とその実際(前編)

がん研究会有明病院臨床病理センター病理部 中野 薫,他

3)胆膵MRIの基礎知識(全4回)第2回:拡散強調画像による胆膵画像診断

九州大学放射線科 石松 慶祐,他

4)内視鏡医が知りたいセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の最前線

慶應義塾大学医学部一般・消化器外科 青山 純也,他

ライブセミナーレポート

コロナ禍での第99回JGES総会in京都~ハイブリッド開催の現場から~

手稲渓仁会病院消化器病センター 豊永 啓翔

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書籍情報

  • ISBN:9784865174137
  • ページ数:152頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2022年5月27日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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