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  • 医師1年目からの わかる、できる!栄養療法~患者にあわせた投与ルートや輸液・栄養剤の選択など、根拠をもって実践するためのキホン

医師1年目からの わかる、できる!栄養療法~患者にあわせた投与ルートや輸液・栄養剤の選択など、根拠をもって実践するためのキホン

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2022年5月
  • 電子版発売日 : 2022年5月27日
3,960
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商品情報

内容

その栄養処方,本当に適切ですか?投与経路の決定,栄養剤・輸液の組立て方,段階的な増減量など症例をまじえ解説.なぜそうするか?どう実践するか?がわかれば自信をもってできる!臨床にでたらまず読むべき1冊

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序文

はじめに


「栄養は大切」,これに同意しない人はいないでしょう.疾患を抱えている入院患者さんにおいてはなおさらです.私たち医師は,疾患の治療をするのと同時に,入院中の栄養管理についても責任を負っています.個々の患者さんに最適な栄養療法を選択して実践しなければなりません.

しかし,医学部のカリキュラムに栄養学が組み込まれている大学はごくわずかで,私たちは何ら系統立った栄養学の知識をもたないまま,現場に放り出されます.いったいどれくらいのエネルギー量が1 日に必要なのか,栄養素の比率はどれほどか,考えたこともないかもしれません.かつての私も例外ではありませんでした.

「栄養療法」というと,糖尿病食や腎臓病食などをイメージするかもしれませんが,何らかの理由で経口摂取ができない,あるいは治療上絶食が必要な患者さんへの栄養療法こそ医師が率先して行わなければなりません.身体が何とかしてくれる? 病気だから栄養状態が悪くなるのはしかたがない? そんなことはありません.優れた経腸栄養剤,静脈栄養輸液が揃っています.あとは医師がどう選んでどう使うかなのです.栄養剤や栄養輸液の処方は“ なんとなく” 行っても,“ できてしまう” こともあります.しかし,それは本当にその患者さんにとって一番適した方法だったでしょうか? そしてなによりそれでは応用がききません.

本書では,悩める研修医の栄養療法で直面するさまざまな疑問や問題に対して,各種ガイドラインや関連論文を根拠に,そして20 年間にわたって実践してきた延約50,000 件の栄養療法の経験をもとに,栄養療法の基礎から,経腸栄養療法,静脈栄養療法,そして各種疾患時の特殊な栄養療法について解説しました.現場ですぐに使えるよう,症例をまじえ具体的な記載を心がけました.本書を読み終える頃には「なぜそうするか」がわかり,自信をもって適切な栄養療法を実践できるはずです.

患者さんそれぞれにあった栄養療法が実践されることを願っています.


2022年4月

福井県立病院 内科・NST
栗山とよ子

目次

はじめに

第1章 栄養療法の基本のキホン

1.栄養療法はなぜ必要? 誰に必要?

2.栄養療法の第一歩は栄養スクリーニング

① 栄養スクリーニングとは?

② 実際にスクリーニングしてみよう~簡便にできるS-NUST

3.栄養アセスメントなしに栄養療法の成功はない

① 栄養必要量はどう決める?

② 経口/経腸/経静脈,投与ルートはどう決める?

③ 栄養治療計画を立ててみよう

④ モニタリングで治療効果を見極める~何を指標にどう判断する?

4.栄養療法に役立つ代謝のキホンをおさえよう

① 栄養素の消化・吸収のしくみ

② 栄養素の異化・同化のしくみ

第2章 経腸栄養療法のキホン

1.膨大な数の経腸栄養剤,どう違う?~分類して整理しよう

2.標準組成の半消化態栄養剤

①“標準”の意味は? 標準組成ならどれも同じ?

②半固形状栄養剤はどのような患者さんに投与する? メリットとリスクとは?

3.成分栄養剤,消化態栄養剤はどのような患者さんに投与する?

4.病態に対応した栄養剤~それぞれの特徴は? どのような場合に使う?

5.経腸栄養を実践してみよう~投与開始から維持量到達まで

6.経腸栄養で起こる合併症~なぜ起こる? どう防ぐ? 起こったらどうする?

第3章 静脈栄養療法のキホン

1.輸液と体液の関係~まずは基本の糖電解質輸液についておさえよう

2.末梢静脈栄養輸液の種類と特徴,適応を知ろう

3.中心静脈栄養輸液の種類と特徴,適応を知ろう

4.脂肪乳剤を積極的に使おう

5.体格が異なる3症例の栄養輸液処方を考えてみよう

6.静脈栄養で起こる合併症

① カテーテル関連血流感染症はなぜ起こる? どう防ぐ?

② refeeding syndromeなど代謝性合併症はなぜ起こる? どう防ぐ?

第4章 病態別栄養療法のキホン

1.脳卒中により嚥下障害がある患者の場合~腸が機能しているなら腸を使おう

2.著しい低栄養状態で入院してきた患者の場合~重度なほどゆっくりと慎重に

3.侵襲期,重症患者の場合~循環動態の安定,血糖コントロールがカギ

4.腎障害患者の場合~CKDの病期,維持透析の有無がポイント

5.がん患者の場合~積極的治療期から緩和治療期まで,状態の変化にあわせる

6.慢性閉塞性呼吸不全患者の場合~REEの亢進に対応したエネルギーの確保を第一に

おわりに

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書籍情報

  • ISBN:9784758109130
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2022年5月
  • 電子版発売日:2022年5月27日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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