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BMs-Podによる薬物投与設計 今すぐできる!わかる!あらゆるTDMのための実践ガイド

  • ISBN : 9784525723910
  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2022年7月
  • 電子版発売日 : 2022年7月22日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥4,400 (税込)
ポイント : 80 pt (2%)

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商品情報

薬物動態解析を臨床に還元するBMs-Podの真の活用法!

BMs-Podは患者個別の薬物動態パラメータ値を推定・算出し,「投与開始時の投与量決定」「血中濃度測定結果に基づいた投与量最適化」をサポートするソフトウェアです.これにより目標血中濃度到達率・維持率を高め,臨床効果を最大化し,有害事象を回避することを目的としています.本書は,単純なBMs-Podの操作方法を解説したものではありません.薬物動態の基本とその評価の上で効率的にBMs-Podを活用・応用し,患者個別の最適な薬物投与設計のための知識・技能を習得できる実践ガイドです.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
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■ 序文

巻頭言


患者に合わせた個別化医療の発展は目覚ましく,近年は遺伝子情報など,新たな個人情報に基づいた精密な医療(precision medicine)が臨床応用されてきています.しかし,薬物の曝露量と薬物治療の反応性および副作用には密接な関係があることは言うまでもありません.したがいまして,precision medicineの成功のためには,新たな個人情報の活用のみならず,古典的な個別化医療に代表される,薬物血中濃度に応じた投与量調整であるtherapeutic drug monitoring(TDM)の適切な実施を忘れてはなりません.

わが国におけるTDMは,1980年に炭酸リチウムが保険承認されてから,改元2回(昭和→平成→令和)を経て,目覚ましい発展を遂げてきました.従来のTDMは,高速液体クロマトグラフィなど,やや手間を要する方法により薬物濃度は測定され,薬物動態パラメータ値を計算し投与量調整を行うといった流れが主流でした.しかし,この30年間で,薬物濃度測定方法の簡便化が得られた上に,易操作性のTDM解析ソフトウェアが普及し,比較的簡単に投与量調整が行えるようになりました.ただ,このようにTDMに関するリソースが普及した一方で,薬物動態の基本に基づいて薬物投与量を調整する機会が少なくなりました.患者にとっての最適解は必ずしもTDM解析ソフトウェアでは得られないことも多いため,計算結果の解釈に困惑するケースがあれば,時に誤った投与量調整を適用してしまうこともあるかもしれません.その結果,“誤った投与量調整につながるのであれば,TDM解析ソフトウェアなど必要ない”という極端な意見が,時折みられるようになりました.しかしそのような一部の極端な意見は,30年間のTDMの進歩を否定してしまうことにつながりかねません.TDMの未来を案じるのであれば,過去を否定するのではなく活かすことが必要で,今ここでTDM解析ソフトウェアと薬物動態の基本の密接な関係を理解していく必要があります.TDM解析ソフトウェアを活用するにしても,適切な薬物動態の基本に基づいた投与量調整の技能は必要ですし,得られた薬物動態パラメータ値を適切に評価することができるのは,薬剤師固有の能力であると信じています.特に2022年にはバンコマイシンのTDM指標として,従来のトラフ値ではなくAUCに変更されたというパラダイムシフトが生じたことは,TDM業界ひいては薬剤師業界に大きなインパクトを与えました.AUCを算出するためにはTDM解析ソフトウェアがとても重要です.

本書は,単純なTDM解析ソフトウェアの“操作方法”を解説したものではありません.

本書を執筆した第一の目的は,個別の薬物投与量調整のために,薬物動態の基本を評価した上で効率的にTDM解析ソフトウェアを活用・応用し,薬物治療の質を向上させることです.本書を通じて,BMs-Podの真の活用法について,学んでいただければと思います.


2022年6月

尾田 一貴

■ 目次

1章 BMs-Podって何なの?~ソフトウェアの概要と各種設定~

1.BMs-Podの概要と効果的な活用方法

2.BMs-Podの起動から解析開始までに行うこと

2章 BMs-Podを使ってみよう!~TDMの実践~

1.初期投与設計

2.血中濃度測定結果を踏まえて理想的な投与量を吟味する

3.生理機能が変化した場合のシミュレーションの活用

4.テイコプラニンの投与設計

5.タクロリムスの静脈内持続投与と薬物相互作用

6.タクロリムス:血中濃度が変化したときの対応

7.フェニトインの投与設計

8.シクロスポリンの投与設計

9.透析患者のバンコマイシンの投与設計

10.アルベカシンの投与設計

11.薬物動態のばらつきをイメージしよう

12.バンコマイシンのAUC-guided TDM

3章 知っておくと深みが増す各種計算のアルゴリズムと設定

1.1-コンパートメントモデルに従った投与設計

2.分布容積,クリアランスを用いた投与設計とAUC

3.多コンパートメントモデルの対応

4.多彩なシミュレーションのための数値計算

5.母集団薬物動態モデル

6.モンテカルロシミュレーション

7.ベイズ推定法

8.通常最小二乗法

9.母集団薬物動態モデルの登録

10.環境設定

4章 演習にトライしてみよう!~私ならこうする~

1.バンコマイシンのトラフ値が15μg/mLでしたが,どうしましょう?

2.テイコプラニンのトラフ値が10μg/mLでしたが,どうしましょう?

3.リネゾリドのトラフ値が12μg/mLでしたが,どうしましょう?

4.外来患者がフェニトイン中毒で42μg/mLです.どうしましょう?

5.ボリコナゾールのトラフ値が6μg/mLでしたが,どうしましょう?

6.腎機能障害患者でのシベンゾリンの低血糖リスクは?

7.ジゴキシン中毒で透析は意味がありますか?

■ 特記事項

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