観察とアセスメントは解剖生理が9割

  • ページ数 : 152頁
  • 書籍発行日 : 2022年7月
  • 電子版発売日 : 2022年8月17日
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商品情報

内容

解剖生理から理解すれば難しくない!

ICUナースにとって「あれ? おかしいな」とちょっとした変化に気づけることは患者さんを守るうえでとても大切なこと。この気づきに必要な知識の背景として、解剖生理の理解がある。そこで解剖生理の知識をICU看護に結び付けることに特化した1冊として、第一線のエキスパートが観察・アセスメントのポイントを含めて解説!

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序文

はじめに


ICUナースに求められる「アセスメント」とはなんでしょうか。そのアセスメントのもととなる「観察」とは、どこを観察すればよいのでしょうか。

ICUで働くナースの皆さんは日々この「アセスメント」と「観察」を求め続けています。しかし、その求める範囲は非常に広いものです。ある臓器やある領域、に限定したものではありません。きっと部位や領域、時期にとらわれない、幅広い観察とアセスメントが必要となるでしょう。そして、これらを1冊の本のみで学ぶことは不可能と思います。それでも、ICUナースはこの広い範囲の「観察」と「アセスメント」を日々やっていかなくてはいけません。

そんななか、観察とアセスメントの根幹となるのが本書で取り上げる「解剖生理」となります。人のカラダがどうなっていて、そして、どんなことが起きたらどんな反応が起こるか、これが解剖生理のキモとなります。どんな病気になっても、どれほど重症になったとしても、その根幹として「解剖生理」の重要性は変わりません。「解剖生理」の理解は必須です。ただし、この解剖生理を系統だって改めて勉強するのは大変ですよね。学生時代、苦労しませんでしたか? 「せっかく就職したのにまた解剖生理からやるのかよ~」なんて思ってませんか? これもやっぱり膨大な情報量がありますよね。

そこで本書です。今回の解剖生理の本では、かたくるしい文章構成を大幅に省きました。すべて、臨床で役立つポイントのところだけを解説しています。そして文章を執筆していただいた著者の先生たちもすべてICUエキスパートのナースばかりです(解剖生理の専門家はいません!)。ICUナースのアセスメントと観察に必要な解剖生理にポイントを絞ってまとめた本ができあがったのです! 業務のなかでちょっと悩んだら、ちょっと興味が出るポイントがあったら、観察やアセスメントをちょっとレベルアップしてみたかったら、すこし本書をめくってみると、そんなあなたへのヒントが出てくるかもしれません。どうか、お気軽な気持ちで本書をめくっていただけたらと思います。

それでは、われわれのおススメするICUエキスパートからみた「解剖生理」の世界へ、お進みください!


2022年5月

公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科部長/救急部集中治療室室長
横山俊樹

目次

・はじめに

・執筆者一覧

【1章 解剖がわかれば異常に気づける!臓器別の解剖生理】

1 呼吸器

1)解剖のキホン

2)呼吸が代償されている状態とは(呼吸補助筋・頻呼吸)

3)ICUナースに必要な気道管理

4)ICUナースに必要な肺の知識

5)急激な呼吸不全はなぜ起こるのか
解剖生理で語りきれない1割のハナシ:PICS(集中治療後症候群:postintensivecaresyndrome)

6)不動・廃用

2 循環器

1)心臓の配置と役割

2)弁の機能と障害による変化

3)体循環・肺循環と心不全

4)心房・心室:前負荷と後負荷

5)収縮と拡張、血圧

6)刺激伝導系

7)冠動脈

8)静脈・動脈

9)不動・廃用

3 消化器

1)各臓器の配置と血流

2)食道~胃・十二指腸

3)小腸~大腸・肛門

4)胆囊・膵臓・脾臓

5)肝臓

4 腎・泌尿器

1)腎臓・泌尿器

5 脳神経

1)脳の解剖の基本(配置とおもな役割)

2)脳動脈・栄養血管

3)瞳孔変化・眼球運動(仕組み・評価)

4)脳脊髄液とドレーン管理

5)頭蓋内圧亢進(仕組みと症状)

6)不動・廃用

【2章 解剖がわかればリスクがわかる!ICUで大事な薬剤と生理】

1 鎮静薬

1)鎮静薬

2 鎮痛薬

1)鎮痛薬

3 循環器系薬剤

1)ICUにおける循環器系薬剤の必要性

2)昇圧薬

3)血管拡張薬

4)抗不整脈薬

5)抗凝固薬

【3章 見落とし厳禁!主疾患だけで解決しない解剖生理】

1 循環動態×呼吸管理

1)有効な体位変換

2 呼吸×腎臓

1)血液ガスからみる酸塩基平衡の所見

3 血圧管理×体液管理

1)矛盾するベストな管理

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書籍情報

  • ISBN:9784840478748
  • ページ数:152頁
  • 書籍発行日:2022年7月
  • 電子版発売日:2022年8月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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