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- 泌尿器外科 2022年(Vol.35 No.臨時増刊号)【特集】第86回 日本泌尿器科学会東部総会記録集
商品情報
内容
COVID-19 感染症が私たちに突き付けたもの:教育,研究,臨床(医療)/下部尿路機能障害研究:過去・現在・未来/Surgeon Scientistへの誘い ほか
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序文
序文
第86回日本泌尿器科学会東部総会記録集の刊行にあたり,会長を務めた者としてご挨拶させていただきます。
当初は2021年(令和3年)9月2~5日の会期で札幌コンベンションセンターにて開催予定でおりましたが,開催会場の札幌コンベンションセンターが新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場として12月末まで使用されることが6月に札幌市により正式決定されました。他会場での開催を検討いたしましたが,会場の確保が不可能なため現地での開催を断念し,完全WEB開催(ライブ配信+オンデマンド配信)に変更となりました。WEB開催に変更となりましたことで,関係の皆様にはご迷惑をおかけしました。この誌面を借りましてお詫び申し上げます。
東部総会の歴史を振り返ってみますと,私が卒業した1983年の第48回東部総会は,故黒田一秀先生(旭川医大泌尿器科初代教授)が会長となって旭川で開催されました。その頃の東部総会では,会員の親睦を目的に大学対抗の野球大会があって,野球の試合に出るために札幌から旭川に出かけたことを思い出します。私が初めて東部総会で発表したのは泌尿器科医となって2年目のことでした。「副腎皮質癌5例の経験」という演題で口演発表しました。発表前日に大学対抗野球大会があって,決勝まで勝ち進み,優勝したのは良いものの,翌日の発表時には全身が筋肉痛で大変だったことを思い出します。このように,私にとっての東部総会はさまざまな学術集会のなかでも思い出が尽きない学会です。東部総会は臨床重視の学会です。若い医師たちが発表できる重要な機会です。症例報告も大切にしながら,皆様に学びの場を提供できるような学術集会にしたいとの思いでプログラムを企画させていただきました。
第86回東部総会のテーマは,「Beyond The Frontier」でした。診療の最前線で奮闘する泌尿器科医に対して,もう一歩先の診療につながるような情報提供の場にしたいとの思いを込めました。明治時代においては,北海道は開拓の最前線(Frontier)でした。会員の皆様にとって,これまでの境界を越えて新たな一歩を踏み出すきっかけになったのではないかと思っております。第86回東部総会では,特別講演3題,教育講演7題,シンポジウム17企画,ランチョンセミナー11企画,イブニングセミナー4企画,保険教育プログラム,ダイバーシティ推進委員会プログラム,NCD講演,卒後教育プログラムが配信されました。一般演題として265題の発表がなされ,参加者は2,000名を超えました。約2年かけて準備してきた東部総会が無事に終了し,安堵しています。東部総会の開催にあたり,関連病院や同門の諸先生から温かいご支援をいただきました。この誌面を借りまして心より感謝申し上げます。
本記録集を通じて,第86回東部総会のエッセンスが読者の皆様に伝わることを祈念しております。
第86 回日本泌尿器科学会東部総会
会長 柿崎 秀宏(旭川医科大学腎泌尿器外科)
目次
序文
柿崎 秀宏
特別講演
1.COVID-19 感染症が私たちに突き付けたもの:教育,研究,臨床(医療)
塚本 泰司
2.下部尿路機能障害研究:過去・現在・未来
武田 正之,他
3.Surgeon Scientistへの誘い
大山 力
教育講演
1.前立腺癌,膀胱癌の MRI 診断
新本 弘
2.泌尿器がんに対する複合免疫療法のRationaleについて考える─RCCとUC─
鳥越 俊彦
3.性同一性障害の診療最前線
舛森 直哉
4.泌尿器科疾患における尿酸代謝
山口 聡
シンポジウム1
筋層非浸潤性膀胱癌のより良い治療成績を目指して
座長の言葉
西山 博之
1.筋層非浸潤性膀胱癌に対する治療戦略─再発・進展のリスク分類から考える
早川 望,他
2.BCG療法の最適化・個別化─JUOG研究から─
嘉島 相輝,他
3.筋層非浸潤性膀胱癌の治療成績と手術の質の向上に向けて
菊地 央,他
4.TUR-BTの治療成績向上にむけたAI開発
池田 篤史,他
5.軟性膀胱鏡を用いたTURBTの試み
松川 明弘,他
6.尿路上皮癌における尿中ゲノムバイオマーカーの臨床応用の可能性
藤井 陽一
シンポジウム2
Male LUTS診療の最適化を目指して
座長の言葉
小島 祥敬,他
1.前立腺が大きいBPHに対する診療の最適化
和田 直樹
2.男性低活動膀胱に対する診療の最適化
亀井 潤
3.男性過活動膀胱に対する診療の最適化
吉良 聡,他
4.男性夜間頻尿に対する診療の最適化
根来 宏光
5.男性利尿適応性障害に対する診療の最適化
松岡香菜子,他
シンポジウム3
筋層浸潤性膀胱癌の集学的治療
座長の言葉
久米 春喜
1.筋層浸潤性膀胱癌のstage診断 最近の進歩
田口 慧
2.浸潤性膀胱癌の治療効果向上─薬物治療の将来像─
菊地 栄次,他
3.究極の集学的治療:膀胱温存療法
田中 一,他
シンポジウム4
フレイル・サルコペニアと LUTS
座長の言葉
石塚 修,他
1.過活動膀胱とフレイル・サルコペニア─福島県LOHAS,Sukagawa Studyから見えてきたこと─
大前 憲史
2.フレイル・サルコペニアと LUTS(疫学的観点から)
高橋 競
3.要介護高齢者の排せつ障害の実態と対策
鈴木 基文
4.高齢者の健康増進における青竹踏みの役割
皆川 倫範
シンポジウム5
進行性腎細胞癌の薬物療法:この薬剤はこのように使用する!
座長の言葉
藤井 靖久,他
1.ニボルマブ(+イピリムマブ)はこのように使用する!
田中 一
2.ペンブロリズマブ+アキシチニブはこのように使用する!
橘 秀和
3.アベルマブ・アキシチニブはこのように使用する
畠山 真吾,他
4.スニチニブ / パゾパニブ / ソラフェニブ(/mTOR 阻害薬)はこのように使用する!
大澤 崇宏,他
5.カボザンチニブはこのように使用する!
中井川 昇
シンポジウム6
基礎研究から捉える腎移植の最前線
座長の言葉
岩見 大基,他
腎移植における慢性活動性抗体関連型拒絶反応早期診断方法の開発
岩原 直也,他
シンポジウム7
骨盤臓器脱修復の術式:泌尿器科医の選択
座長の言葉
髙橋 悟,他
1.TVM手術の適応と合併症対策
高澤 直子,他
2.LSCはオールマイティか?
持田 淳一,他
3.ロボット支援仙骨腟固定術(RSC):メリットと課題
森山 真吾,他
4.泌尿器科医が行う Native tissue repairs の術式と適応
藤﨑 章子,他
シンポジウム8
PNLを再考する:異なるアプローチから見えてくるもの
座長の言葉
諸角 誠人,他
1.若手医師がPNLを行うために
平沼 俊亮,他
2.PNLを再考する─PNL単独治療で十分な状況とは─
工藤 大輔
3.RIRSの限界
加藤 祐司
4.大きな結石に対するECIRS
松崎 純一
シンポジウム9
重症尿路性器感染症への対応
座長の言葉
高橋 聡,他
1.重症尿路性器感染症への初期対応は?
市原 浩司
2.尿路感染症の重症化危険因子は?
亀井 潤
3.耐性菌を考慮した重症尿路感染症の治療法は?
桧山 佳樹,他
4.重症尿路性器感染症における微生物検査の意義は?
髙橋 聡
シンポジウム10
難治性精巣腫瘍に挑む?症例提示も含めて
座長の言葉
河合 弘二,他
1.難治性精巣腫瘍に挑む─救済化学療法施行症例
安部 崇重,他
2.難治性精巣腫瘍に対するマーカー陽性手術
山下 慎一,他
3.化学療法後に増悪しペムブロリズマブが速やかに著効したMSI-high精巣癌の1例
河合 弘二,他
シンポジウム11
RARP拡大郭清の適応とTips
座長の言葉
伊藤 明宏,他
1.安全第一,RARP 拡大郭清
槙山 和秀,他
2.前立腺全摘術における拡大骨盤リンパ節郭清─preparations & precautions─
服部 一紀,他
シンポジウム12
mHSPCに対する薬物療法の最適化
座長の言葉
鈴木 和浩,他
1.mHSPCに対する前立腺局所放射線治療と転移巣照射による予後改善を目指した治療戦略
津村 秀康
2.mHSPCに対する薬物療法における副作用マネージメント
内海 孝信,他
シンポジウム13
小児 VUR と下部尿路機能障害:マネージメントのポイント
座長の言葉
三井 貴彦,他
1.乳児VURにおけるウロダイナミクス所見
市野みどり
2.学童期における下部尿路機能障害と膀胱尿管逆流の関連性
佐藤 裕之
3.小児VURにおける機能性排尿排便障害(BBD)との関連性
川合 志奈
4.小児VURにおける下部尿路機能障害の治療の意義
橘田 岳也,他
シンポジウム14
合併症軽減を目指したRARC・ICUDの術式の確立
座長の言葉
藤村 哲也,他
1.ICUDの治療成績および合併症について
安東 聡,他
2.Nesbit法(Bricker法)
山田 幸央,他
3.当科における尿管トラブルを回避する術式の標準化
成田伸太郎,他
シンポジウム15
カリスマドクターが語るオフィスウロロジーの魅力
座長の言葉
岩澤 晶彦
1.オフィスウロロジーは何ができるのか?─現状・課題・展望─
増田 光伸
2.行列のできる泌尿器科クリニックのひみつ
黒田 秀也
シンポジウム16
RAPN困難症例に対する術式選択:開腹?ロボット?腎摘?
座長の言葉
近藤 恒徳,他
1.RAPN時代の開腹腎部分切除術
山名 一寿,他
2.当院における高難度症例(high complex tumor)に対するロボット支援腎部分切除術の成績
吉田 一彦
3.RAPNとOPNの使いわけ:施設の考え方2
田中 俊明
4.そもそも腎部分切除が正しいのか?腎摘の適応と意義
田中 一,他
シンポジウム17
難治性過活動膀胱に挑む:症例から考える外科的治療
座長の言葉
関戸 哲利
1.経尿道的A型ボツリヌス毒素膀胱壁内注入手術:手術適応の決定や手術のtips&tricksと治療アウトカム
橘田 岳也,他
2.混合性尿失禁に対する尿失禁手術
和田 直樹,他
3.過活動膀胱やDHICを伴う前立腺肥大症に対する外科的治療:手術適応の決定や手術のtips&tricksと治療アウトカム
松川 宜久
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書籍情報
- ISBN:9784865174854
- ページ数:198頁
- 書籍発行日:2022年7月
- 電子版発売日:2022年8月5日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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