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- 食道癌診療ガイドライン 2022年版 第5版
商品情報
内容
5年ぶりの改訂となる今版では、新たに臨床病期別の詳細な治療アルゴリズムを策定し、アルゴリズムの分岐点に関与する重要なCQを追加・更新。また、患者の立場に立った益と害のバランスを重視し、CQ策定段階から患者と24もの協力学会へ意見を求め、多角的な視点から議論を重ねた。その他にもStageIVb食道癌に対する化学療法レジメンの表が追加、最新の食道癌取扱い規約第12版の内容が反映され、ますます使いやすくなった食道癌治療に必携の一冊。
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序文
第5版 理事長 序
2002 年に食道癌治療ガイドラインが磯野可一会長,杉町圭蔵委員長のもとに発刊され,2007 年には食道癌診断・治療ガイドラインと名前を変えて幕内博康会長,桑野博行委員長,2012 年には安藤暢敏理事長,桑野博行委員長にて第2 版,第3 版が作成された。2017 年には食道癌診療ガイドラインと名前を変えて松原久裕理事長,北川雄光委員長のもとで第4 版が作成され,今回5 年の期間をおいて再び北川雄光委員長のもとで第5 版が作成される運びとなった。
診療ガイドラインの進化はその名称だけではなく,その制作方法も初期のテキストスタイルからエビデンスに基づくものへと,また治療アルゴリズムとそれに付随するクリニカルクエスチョンに対するシステマティックレビューを中心とした記載へと進化している。この第5 版では患者代表がガイドラインの作成に参画していることも特筆すべきである。
この間,学会自体も法人化し,日本医学会に加盟し,開かれた社会的責務の大きいものへと成長している。その最も象徴的なものがこの診療ガイドラインである。診療ガイドラインは学会員だけではなく,年間2 万人を超える食道癌患者の診療にあたる医療関係者さらには食道癌患者や家族のよりどころとなるものであり,その存在意義と社会的責務はある意味では学会の存在を超えた大きなものであると言える。
食道癌は代表的な難治がんであるが,高難度な手術,放射線や薬物療法への感受性,重要な周辺臓器,そして高齢かつフレイルなど,病態は極めて多様であり,画一的なガイドラインがなじみにくい癌であるかもしれない。しかし,病態が多様で治療の選択に難渋すればこそ,ガイドラインの記載が重要になってくると言える。本書が臨床の現場でより多くの関係者の役に立つことを期待している。
末筆ながら,作成を担当された食道癌診療ガイドライン検討委員会北川雄光委員長はじめ委員の先生方,そしてシステマティックレビューチーム,患者代表,他多くの協力者の皆様に深謝いたします。
2022年9 月
日本食道学会
理事長 土岐祐一郎
目次
第I 章 本ガイドラインの概要
1 本ガイドラインの目的
2 対象利用者
3 対象とする患者
4 利用上の注意
5 第5版ガイドライン改訂出版委員会
6 診療ガイドライン作成方法
7 公聴会と外部評価
8 改訂について
9 広報普及に関する努力(予定を含む)
10 利益相反(COI)と経済的独立性
第II 章 疫学・現況・危険因子
1 罹患率・死亡率
2 わが国における食道癌の現況
3 危険因子
第III 章 食道癌治療のアルゴリズムおよびアルゴリズムに基づいた治療方針
1 食道癌取扱い規約とTNM(UICC)分類
2 cStage 0,Ⅰ食道癌治療のアルゴリズム
3 cStage Ⅱ,Ⅲ食道癌治療のアルゴリズム
4 cStage ⅣA 食道癌治療のアルゴリズム
5 cStage ⅣB 食道癌治療のアルゴリズム
第IV 章 内視鏡治療
第V 章 外科治療
1 頸部食道癌に対する手術療法
2 胸部食道癌に対する手術療法
3 食道胃接合部癌に対する手術療法
4 周術期管理とクリニカルパス
第VI 章 化学療法・放射線療法
1 術前術後補助療法
2 化学放射線療法
1)cStage 0,Ⅰに対する化学放射線療法
2)cStage Ⅱ,Ⅲに対する化学放射線療法
3)cStage ⅣA に対する化学放射線療法
4)化学放射線療法に用いられる放射線量と化学療法
5)根治的化学放射線療法による有害事象
6)根治的化学放射線療法後の局所遺残,再発例に対する救済治療
3 放射線単独療法
第VII 章 食道癌根治切除後のフォローアップ/再発に対する治療
1)根治切除後のフォローアップ
2)根治切除後の再発に対する治療
第VIII 章 緩和的治療
1 内視鏡ステント
2 大動脈ステントグラフト
第IX 章 バレット食道およびバレット癌に対する診療
第X章 附
[附1]Quality Indicator による食道癌診療の実態に関する調査
[附2]占居部位 Location of the lesion
[附 3]壁深達度 Depth of tumor invasion( T)
[附4]食道癌の領域リンパ節の名称,番号およびその範囲と境界
[附5]占居部位別領域リンパ節分類
[附6]TNM 分類(1997 年:第5 版)
[附7]TNM 分類(2002 年:第6 版)
[附8]TNM 分類(2009 年:第7 版)
[附9]リンパ節郭清術Lymph node dissection
[附10]食道癌の生存曲線
[附11]第1 版~第4 版ガイドライン委員会
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書籍情報
- ISBN:9784307204538
- ページ数:176頁
- 書籍発行日:2022年9月
- 電子版発売日:2022年9月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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