Knack & Pitfalls 大腸腫瘍内視鏡治療の要点と盲点

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2022年10月
  • 電子版発売日 : 2022年10月12日
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

内視鏡診療現場で即戦力に!大腸内視鏡治療学をマスターする実践的専門書!!

内視鏡のエキスパートによる,大腸腫瘍内視鏡治療の知っておくべき「コツとノウハウ」「ピットフォール」をまとめた実践的テキスト.治療の適応から必要な機器・器具,ポリペクトミー・コールドポリペクトミー・EMR・ESDなどの手技の実際,偶発症の予防・対策まで,豊富な内視鏡画像・病理画像と共に丁寧に解説.最新トピックスの解説や,教訓的な症例を取り上げたCase studyも必読.内視鏡診療現場の即戦力を目指すWEB動画付実践的専門書.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

序文


大腸腫瘍の内視鏡診療における3つの基本は「内視鏡挿入手技・診断学・治療手技」であり,どれ1つ欠けてもきちんとした診療は成立しない.大腸内視鏡の挿入技術は,内視鏡の操作能と連動しており,内視鏡が縦横無尽に自由に扱えなければ病変の拾い上げ,精度の高い質的診断や内視鏡治療を行うことはできない.そして,正しい診断学が身についていなければ個々の病変に対する正しい治療手技の選択は不可能である.また,治療手技が未熟であればきちんとした腫瘍の完全切除は難しく,局所根治性の確保や良好な切除病変による正確な病理診断はできない.

この「Knack & Pitfallsシリーズ」は,主として各外科領域の手技の専門書であるが,本書では内科・外科境界領域ともいえる大腸内視鏡治療に主眼を当てた.大腸内視鏡治療学をマスターする実践的専門書であり,私が監修をつとめ,編集作業は斎藤 豊先生と岡 志郎先生に担当していただいた.

その内容は,大腸腫瘍に対する内視鏡治療の適応,内視鏡治療に必要な機器・器具に関する解説,ポリペクトミー/EMR/ESDなど中心的内視鏡治療の実際の手技の解説に加え,近年開発が進んでいる内視鏡による大腸全層切除術も項目立てに加えた.内視鏡治療に伴う偶発症の予防と対策についても十分に解説し,最新のトピックスも網羅した.さらに,教訓的な症例を中心にCase studyの項目を追加し,理解を深める工夫を凝らした.いくつかの項目では動画も掲載し,若い先生のスキルアップのために知っておくべき具体的なコツ/ノウハウとピットフォールなどをその道の熟練者に手の内すべて披露していただき,内視鏡診療現場で即戦力となるテキストを完成することができた.大腸腫瘍の内視鏡治療に携わる先生が本書を繰り返し熟読してくだされば,必ず明日からの診療にお役に立つものと確信している.本書が,増加し続けている大腸腫瘍の内視鏡診療に対して,日夜研鑽を積まれている若い先生のお役に立てることができれば望外の喜びである.

最後に,大変お忙しいなか快く執筆をお引き受けくださった諸先生にこの場を借りて厚く御礼申し上げるとともに,このような機会を与えてくださった文光堂の黒添勢津子氏,照屋綾乃氏に感謝する次第である.


2022年盛夏

広島大学大学院医系科学研究科内視鏡医学
広島大学病院内視鏡診療科/IBDセンター
田中信治

目次

1章 大腸腫瘍に対する内視鏡治療の適応

1 内視鏡治療の適応

2 ポリペクトミー,EMR,ESDの使い分け

3 治療法決定のための診断学

4 介助・治療トレーニング

2章 内視鏡治療に必要な機器・器具

1 治療用スコープの種類と選択

2 局注液・局注針の種類と選択

3 フードの種類と選択

4 スネアの種類と選択

5 ESD用ナイフの種類と選択

6 クリップの種類と選択

7 高周波手術装置の設定

One Point Advice CO2装置の種類と設定

3章 ポリペクトミー

1 ポリペクトミーの基本ストラテジー

2 Hot snare polypectomyの適応,コツとピットフォール

3 Cold polypectomyの適応,コツとピットフォール

4 困難例への工夫

5 留置スネアの適応,コツとピットフォール

4章 EMR

1 EMRの基本ストラテジー

2 病変局在別のコツとピットフォール

3 局注のコツとピットフォール

4 スネアリングのコツとピットフォール

5 切除後潰瘍底の観察と処置

6 困難例への工夫

7 分割EMRの位置づけと手技の実際

One Point Advice Non-lifting sign

One Point Advice Underwater EMR

One Point Advice Precutting EMR

One Point Advice Tip-in EMR

One Point Advice ESMR-L/EMR-C

5章 ESD

1 ESDの基本ストラテジー

2 病変局在別のコツとピットフォール

3 局注のコツとピットフォール

4 切開・剝離のコツとピットフォール

5 切除後潰瘍底の縫縮

6 高度線維化例に対するコツとピットフォール

One Point Advice スコープ操作性不良に対する対策

One Point Advice 蠕動・呼吸性変動が強い場合の対策(ITナイフnano)

One Point Advice はさみ型ナイフの特徴(SBナイフJr2)

One Point Advice バイポーラニードルナイフの特徴

One Point Advice 各種牽引手技のコツとピットフォール

One Point Advice Pocket-creation method(PCM)

One Point Advice トンネル法

One Point Advice Hybrid ESD

One Point Advice 内視鏡的内輪筋切除術(PAEM)

One Point Advice 大きな切除標本の回収法

One Point Advice Red dichromatic imaging(RDI)

6章 内視鏡的全層切除術

1 各種全層切除術の特徴とピットフォール

2 各種縫縮手技の特徴とピットフォール

One Point Advice 内視鏡的全層切除術(EFTR)の今後の展望

7章 偶発症の予防と対策

1 穿孔の予防と対策・処置

2 後出血の予防と対策・処置

3 術後狭窄の予防と対策・処置

One Point Advice 抗血栓薬内服患者への対応

One Point Advice 透析患者への対応

One Point Advice 超高齢患者への対応─超高齢者大腸内視鏡検査のrisk management─

One Point Advice Post-ESD coagulation syndrome(PECS)

8章 最新トピックス

1 20mmを超えるsessile serrated lesion(SSL)

2 直腸NET

3 肛門管の扁平上皮癌(SCC)

4 根治度判定・追加手術をどうするか(pT1癌)

5 潰瘍性大腸炎関連腫瘍(UCAN)

6 切除後サーベイランス

Case study

多分割EMRになってしまった症例

病変が複数あった症例

巨大な痔核を有する下部直腸の症例

ESD撤退・中止となった症例

内視鏡切除後の局所遺残再発症例

索引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:151.9MB以上(インストール時:309.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:607.4MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:151.9MB以上(インストール時:309.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:607.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784830621147
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2022年10月
  • 電子版発売日:2022年10月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。