インフェクションコントロール別冊 感染管理認定看護師 実践サポートブック

  • ページ数 : 216頁
  • 書籍発行日 : 2022年10月
  • 電子版発売日 : 2022年11月16日
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商品情報

内容

ICNとしてのレベルアップができる!

「自分の知識や情報をブラッシュアップしたい」「感染症や職業感染対策についてもう一度学びたい」と悩む感染管理認定看護師のため、ウィズコロナ時代に必要な知識と最新情報を現場目線で解説!「専任・兼任」「療養型病院」「訪問看護ステーション」で活躍する感染管理認定看護師の役割と動き方、感染症対策や抗菌薬、職業感染対策、サーベイランスなど。これさえあれば安心できる、ICNのための実践書。

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序文

編集に際して

新型コロナウイルスは2019 年末に突如出現し、3 年目となる現在も変異による流行の波を繰り返しています。そして、時期が重なるように、日本看護協会は今後の医療提供体制の変化や将来のニーズに対応するため認定看護師制度を2019 年に改正し、翌年から新たな基準カリキュラムによる認定看護師教育を始めました。新型コロナウイルスのパンデミック下において感染管理認定看護師に対する社会的なニーズは高まり、各地で新たな基準カリキュラムによる教育機関が開講し、この数年間の養成者数は年400~500 人が見込まれる状況です。

認定看護師には「実践」「指導」「相談」の3 つの役割があります。感染管理分野においていずれも重要な役割ですが、今回の企画では特に「実践」に焦点を当てています。

第1 章は、さまざまな場所に所属する感染管理認定看護師の役割や実践を知るために、急性期病院や療養型病院、訪問看護ステーションで活動する先輩感染管理認定看護師のタイムテーブルや活動内容の紹介です。それぞれの場で専門性を発揮した実践例が示されています。

第2 章は、感染管理認定看護師に必要な知識と情報です。「感染症対応」では、医師からは疾患に関する知識、感染管理認定看護師からは各疾患に関する感染予防と管理のポイントを押さえてもらっています。「サーベイランス」はその手法よりもサーベイランスデータをどうフィードバックして改善へつなげたか、これまでの経験を踏まえたまとめとなっています。そのほか「職業感染対策」「抗菌薬の適正使用」「行政と法律など」も、それぞれ感染管理認定看護師にとって日常的に必要とされる知識です。

そして第3 章は、AST 活動などで活用できる抗菌薬や細菌、ウイルスの必須リストとなっています。

本書は、すでに活躍している感染管理認定看護師の実践をサポートするのはもちろん、現在教育機関で受講中の方には授業の予習復習に役立てていただき、これから感染管理認定看護師を目指す方には具体的な実践を知ってもらえる一冊になっています。

感染管理認定看護師の実践への期待が高まっている、この絶好のタイミングで本書が発行されることに感謝します。


2022年7月

公益社団法人 日本看護協会 看護研修学校 認定看護師教育課程 課程長( 感染管理特定認定看護師)
 渋谷智恵


2020 年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、あらゆる医療機関などで働く感染対策担当者に大きな継続的負荷がかかり、今も続いている状況です。

特に感染対策担当者の中心的役割を果たす感染対策担当看護師は、現場での感染対策からさまざまな部署との交渉や調整など、幅広い領域を担当することから、その活動内容も複雑、かつ多岐にわたり、心身ともに疲れ果てて離職した人も私の周りに何人もいます。

一方で、院内での感染対策担当者の役割がこれほどまでにクローズアップされた機会もなく、医療機関などにおけるわれわれの貢献が改めてハイライトされました。

本別冊では、感染管理認定看護師を中心とする感染対策担当看護師の活動をサポートする目的で、月刊誌でカバーしきれていない内容も含め、その活動・必要な知識・情報などをまとめた、活動の実践に関する「すべて」を網羅する内容として企画しました。

日本を代表する感染管理認定看護師や、感染対策および感染症に造詣の深い医師・薬剤師・検査技師などの著者の方々が執筆に協力してくださいました。非常にボリューム感のある、充実した仕上がりとなっています。

全体に目を通していただくとお分かりになるかと思いますが、感染対策担当看護師は、実にいろいろな役割を担っていることが改めて感じられます。COVID-19 ではさらに、所属施設だけでなく地域の感染対策に関する役割なども期待されていることが浮き彫りになりました。このことを、負担に感じる人もいれば、新たな活動の場を見出すことに喜びを感じる人もいるでしょう。

本書が、皆さまの今後の活動に少しでも役立つことを信じています。


2022年7月

山形大学医学部附属病院 検査部 部長・病院教授 / 感染制御部 部長
森兼啓太

目次

【第1章】

「実践、指導、相談」で振り返る!

感染管理認定看護師の役割と動き方

1 ウィズコロナ時代における感染管理認定看護師の役割

2 医師からみた感染管理認定看護師の実践活動

3 急性期病院 専任の役割と動き方

4 急性期病院 兼任の役割と動き方

5 療養型病院における役割と動き方

6 訪問看護ステーションにおける役割と動き方

【第2章】

困ったときに確認しよう!

感染管理認定看護師に必要な知識と情報

[感染症対応]

1 新興再興感染症(新型コロナウイルス感染症を含む)

・1 疾患の病態、検査、治療

・2 感染予防・管理

2 季節性感染症(インフルエンザ、ノロウイルス)

・1 疾患の病態、検査、治療

・2 感染予防・管理

3 結核

・1 疾患の病態、検査、治療

・2 感染予防・管理

[サーベイランス]

4 サーベイランス対象の決め方から実施まで

5 医療器具関連サーベイランス BSIサーベイランス

6 医療器具関連サーベイランス VAP・VAEサーベイランス

7 医療器具関連サーベイランス UTIサーベイランス

8 SSIサーベイランス

9 手指衛生サーベイランス

10 症候群サーベイランス(上気道感染症、消化器感染症)

[職業感染対策]

11 針刺し切創・皮膚粘膜曝露への対応

12 麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎(ムンプス)への対応

[抗菌薬の適正使用]

13 感染症診療の基本

14 抗菌薬の種類と覚えておくべき特徴

15 微生物の種類と覚えておくべき特徴

16 AST(抗菌薬適正使用支援チーム)活動の実際

[行政と法律など]

17 感染対策に必要な法律の知識・保健所とのかかわり

18 感染症に関わる職場と自分のメンタルヘルスケア

【第3章】

覚えて使おう!

感染管理認定看護師に必要なリスト

表1 抗菌薬一覧表

表2 検出頻度の高い細菌

表3 「検出=確定診断」となる細菌(検出頻度は低い)

表4 迅速検査が可能なウイルス

表5 医療従事者が感染の自己防御と周囲への拡散防止のために抗体が必要なウイルス

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書籍情報

  • ISBN:9784840479042
  • ページ数:216頁
  • 書籍発行日:2022年10月
  • 電子版発売日:2022年11月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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