ドックのキホン―専門外の医師のための人間ドック健診ポケットガイド

  • ページ数 : 118頁
  • 書籍発行日 : 2022年11月
  • 電子版発売日 : 2022年11月15日
3,080
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商品情報

内容

「ふだん臨床、ときどき健診」な医師のための人間ドック診察早わかりBOOK

本書は「ドック健診を本職としない医師」「これから初めてドック健診にあたる医師」を主な対象として,各検査の判定・画像検査に関する必要知識・診察の基本・健診時に知っておいて損をしないハナシなど,日常における一般臨床の知識だけではカバーしきれない「ドックのイロハ」についてコンパクトにまとめました.

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序文

「普段はドック健診に携わっていないが,時にドック診察をしている医師」

そんな医師は日本にどれほどいるのでしょうか.私は,大学卒業後臨床研修を終え医局に入局したばかりの頃,現職場の非常勤医師として健診の診察にあたっていました.その頃の私は,人間ドック健診と労働者の方の法定健診の違いは,検査数が多いか少ないか,くらいでしか区別をしていませんでした.また,胃のX線検査なんて実際に見たことがありませんし,人間ドックの判定基準なんて知りませんでした.

私は現職に就いてから,人間ドック,法定健診あわせて2万人以上の方の診察,結果説明をしてきました.その経験から感じたことは,「一般臨床の知識だけでは十分な対応ができない」ということです.診察や結果説明をするにあたり,まず,臨床と健診との違い(診察をする相手,検査の目的,判定や基準)を理解することが必要です.そして,健診は,通院していない人にとっては,医師の話が聞ける貴重な場であることを知ってください.医師から言われた指導やアドバイスが健診受診者さんにとってとても有意なものとなり,1年後の健診時に,受診者さんの健康状態が改善していることもあるのです.

本書は,人間ドック学会基本検査項目に沿った各検査の判定,画像検査について図表を多用しまとめました.理解を深めていただくために人間ドック学会の判定基準だけでなく,一般臨床のガイドラインも掲載しました.受診者さんの中には,血液検査や腹部超音波で肝機能異常がなければ安心している大量飲酒の人(がんのリスクがあることを知らない),毎日散歩をしているのに体重が減らない人(ゆっくり景色を眺めながら歩いている),減量を目指して運動せず食事制限だけをしている高齢者(ロコモ予防の大切さを知らない)など,いろいろな方がおられます.そのような方の指導に役立つ基礎知識になるものとして,がん予防,理想的な歩き方,ロコモティブシンドロームなどもまとめました.「ドック健診を本職としない先生方,これから初めてドック健診にあたる先生方」に本書をご活用いただければ幸甚です.

本書の作成にあたり,ご尽力いただきました中外医学社笹形佑子さん,岩松宏典さん,お世話になりありがとうございました.最後に,京都工場保健会丸中良典会長はじめ,これまでご指導賜りましたたくさんの先生方,そして,最愛の子供たち,子育てをサポートしてくれる家族に心から感謝します.


2022年9月

南端朝美

目次

I ドックの心構え

 1)ドック健診と定期健康診断の違い

 2)医師に求められていること.何をすればいいのか.

II 診察(頸部,胸部聴診)

 1)甲状腺

 2)頸部リンパ節

 3)呼吸音

 4)心音

III 結果

 1)身体計測(BMI,腹囲)

 2)血圧

 3)視力・眼圧,聴力

 4)血液検査

 5)尿検査

 6)便潜血

 7)心電図,心拍数

 8)胸部X線

 9)上部消化管X線(胃X線検査)

 10)上部消化管内視鏡(基本検査項目外)

 11)腹部超音波

 12)動脈硬化の検査

 13)骨密度(定量的超音波測定法)

 14)呼吸機能検査(スパイロメトリー)

IV その他(知っておいて損はしないハナシ)

 1)日本人の死因と最近のがんの動向

 2)がんの予防

 3)紙巻たばこと加熱式たばこ

 4)医療被ばく

 5)理想的な歩き方

 6)ロコモティブシンドローム(ロコモ)(運動器症候群)


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書籍情報

  • ISBN:9784498012165
  • ページ数:118頁
  • 書籍発行日:2022年11月
  • 電子版発売日:2022年11月15日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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