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リハ実践テクニック 呼吸ケア 病期別呼吸リハビリテーションとケア・サポートの技術第4版

  • ページ数 : 440頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2022年12月7日
¥5,280(税込)
ポイント : 96 pt (2%)
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商品情報

内容

現場で必要な呼吸リハビリテーションの手技がフルカラー写真でわかる!

豊富な写真と図によって理学療法士に必要な呼吸ケアの手技が一目で理解できる必携書が待望の改訂。評価・介入については新ガイドライン『呼吸リハビリテーションに関するステートメント』に沿った内容に変更し,また評価や治療手技を患者や利用者に接する流れに沿って病期別の解説を追加。
臨床でより使いやすくなった充実の第4版!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

第4版 序文

近年,呼吸ケアや呼吸リハビリテーションの業務範囲は拡大し,これらの領域に携わる職種は高度な専門性が問われるとともに,診療報酬における2010年の「呼吸ケアチーム加算」や,2018年の「特定集中治療室管理料」の追加・変更からもわかるように,専門職集団としてのチーム医療が強く求められている時代となっている。

高度な専門性というと,現代医学では生物の細分化を進める方向性にあると考える。2006年の診療報酬改定において疾患別リハビリテーションが体系化されたが,この導入はある意味では臓器別リハビリテーションといった見方もできるのではないかと思っている。そうした解釈からは,呼吸器リハビリテーション料も細分化の流れのなかにあるのかもしれない。しかし,呼吸ケアや呼吸リハビリテーションの領域は必ずしもそうあってはならないと考える。

多職種からなるチームでは,「臓器や病気だけをみるのではなく,病人をみる」,つまり,身体面・心理面・社会面への統合的対応が必要となるのである。呼吸ケアや呼吸リハビリテーション的な「みる」では,「見る+観る+診る+看る+視る」といった視点で対象者一人ひとりの価値観を尊重しながら生活全般を理解し,全人的な支援ができる能力が要求される。

この度刊行となった『第4版 リハ実践テクニック 呼吸ケア』は,ほぼ10年ぶりの改訂となるが,上述の点を意識し,呼吸障害をもつ人々を全人間的に,そして継続的にチーム医療が展開できるように,「Ⅲ章 ケア・サポート編」を充実させ,「Ⅱ章 呼吸リハ編」に超急性期,急性期,回復期,生活期,終末期といった病期別の最新の知識と技術をまとめたことが大きな特徴となっている。これに伴い,本書に「病期別呼吸リハビリテーションとケア・サポートの技術」という副題を新たに付けた。また,「Ⅰ章 基礎編」では各疾患について解説し,評価・介入などについては基本的にガイドラインに沿った内容に変更,また呼吸リハビリテーションのコツなどを解説した「ワンポイントアドバイス」「私の実践法!」といったコラムを新たに設けた。重錘負荷法など,古典的で,現在はあまり使われない手技については割愛した。

本書は,理学療法士を主な読者対象としているが,医師,看護師,作業療法士,管理栄養士,薬剤師,言語聴覚士,臨床工学技士など,呼吸ケア・リハビリテーション領域に従事している専門職種の方々にも十分活用いただける。各専門職種の臨床現場の実践書・技術書としてはもちろんだが,教育現場におけるテキストにも適した内容であると考えている。今回の改訂が,多くの読者に受け入れられ,呼吸ケアと呼吸リハビリテーションの発展と充実に少しでも寄与できるのであれば,望外の喜びである。

最後となるが,メジカルビュー社 編集部の伊藤 彩 氏,髙橋祐太朗 氏に多大な尽力を賜ったことに心から感謝を申し上げる。


2021年2月

塩谷隆信
高橋仁美

目次

Ⅰ 基礎編

呼吸困難のメカニズム   塩谷隆信

 1 呼吸困難

 2 呼吸困難のメカニズム

 3 呼吸困難を感知する大脳中枢領域

 4 呼吸困難の評価法

 5 COPD における呼吸困難

 6 呼吸困難と呼吸筋ストレッチ体操

血液ガスの解釈   佐野正明

 1 血液ガス分析の目的と評価(換気と酸素化)

 2 酸塩基平衡の指標のみかた

呼吸不全の臨床   本間光信

 1 呼吸器系の解剖と生理

 2 呼吸不全の定義

 3 呼吸不全の臨床症状

 4 肺機能検査からみた呼吸不全

胸部画像と呼吸機能の変化   金子教宏

 1 病態の違い

 2 特徴的画像所見とその鑑別

 3 画像診断と肺機能検査

 4 集中治療室での画像診断と呼吸機能

呼吸機能検査法   佐藤一洋,熊谷奈保

 1 呼吸機能検査

 2 スパイロメトリー

 3 肺気量分画

 4 努力呼出曲線

 5 フローボリューム曲線

 6 肺年齢

 7 モストグラフ

体位と呼吸運動・呼吸機能   間瀬教史

 1 呼吸運動の観察

 2 体位による呼吸運動の変化

 3 体位による呼吸機能の変化

 4 臨床への応用

各種疾患と呼吸リハビリテーションの概要  稲垣 武,高橋仁美,塩谷隆信,加賀屋勇気,千住秀明,三浦利彦,照井佳乃

 1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 2 間質性肺炎(IP)

 3 急性呼吸不全

 4 心不全

 5 誤嚥性肺炎

 6 外科手術前後

 7 肺結核,非結核性抗酸菌症

 8 気管支拡張症

 9 神経筋疾患(NMD)

 10 脳卒中

Ⅱ 呼吸リハ編

超急性期   飯田有輝

 1 集中治療における早期離床・リハビリテーション

 2 早期離床・リハビリテーションにおける評価

 3 ICUで行われる早期離床・リハビリテーション

 4 早期リハビリテーションの禁忌,開始基準・中止基準

 5 おわりに

急性期(一般病棟)   萩森康孝

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

 4 その他

急性期~回復期   宮崎慎二郎

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

 4 その他

周術期(術後回復期まで)   高橋正浩

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

 4 その他

維持期( 生活期) -病院   川越厚良

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

維持期( 生活期) -介護施設  鈴木典子,井上登太

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

 4 その他

維持期( 生活期) -在宅,訪問リハ  中田隆文

 1 評価( 身体活動,ADL,環境評価,

 セルフマネジメント,環境整備)

 2 在宅呼吸リハの実際

 3 リスク管理

 4 その他

終末期   北川知佳

 1 評価

 2 理学療法

 3 リスク管理

 4 その他

Ⅲ ケア・サポート編

吸入指導   小林範大,福井 伸

 1 吸入指導のポイント

 2 吸入時のピットフォール

呼吸練習と呼吸練習器具   佐竹將宏

 1 口すぼめ呼吸

 2 腹式呼吸(横隔膜呼吸)

 3 インセンティブ・スパイロメトリー(IS)

 4 気道陽圧(PAP) 療法

 5 呼気陽圧(PEP) 療法

 6 吸気抵抗負荷法

禁煙指導   鈴木裕之

 1 喫煙者への禁煙の勧め方

 2 動機づけ介入の基本

 3 禁煙治療におけるカウンセリングテクニック

 4 保険適応の禁煙治療

 5 禁煙で適用する薬物治療

 6 加熱式タバコ

 7 まとめ(喫煙介入のポイント)

栄養療法と呼吸リハビリテーション  山田公子,菅原慶勇

 1 COPD における栄養障害

 2 栄養アセスメント

 3 栄養療法の適応と指導

 4 栄養療法と呼吸リハの実際

摂食嚥下障害と呼吸ケア  加賀谷 斉,戸田芙美

 1 摂食嚥下障害

 2 嚥下と呼吸

 3 摂食嚥下障害の診断

 4 摂食嚥下障害への対策

 5 摂食嚥下障害と呼吸リハビリテーション

嚥下リハビリテーション  粟飯原けい子,今田美穂,加賀谷 斉

 1 摂食嚥下リハビリテーションの種類

 2 摂食嚥下練習の開始に当たって

 3 間接練習

 4 直接練習

誤嚥性肺炎の予防と対策  加賀谷 斉,沢田光思郎

 1 誤嚥性肺炎

 2 誤嚥性肺炎に関するピットフォール

 3 誤嚥性肺炎の予防

 4 誤嚥性肺炎を生じた患者への対策

作業療法の実際   林 希味子

 1 時期別によるアプローチ

 2 呼吸器疾患におけるADL アセスメント

 3 呼吸器疾患に対する意識障害や認知機能評価

呼吸教室の運営   笠井千景,佐藤清佳

 1 呼吸教室の運営に当たって

 2 チーム構成

 3 患者教育の方法

 4 呼吸教室開講中のリスク管理

 5 呼吸教室運営の実際

 6 呼吸教室の効果

 7 効果的な患者教育を行うためには

 8 患者会の発足

 9 患者会でのリスク管理

在宅酸素療法(適応基準と効果)   福家 聡

 1 わが国のHOT の歴史

 2 適応基準

 3 患者教育の方法

 4 HOT 実施上の注意点

ハイフローセラピー   佐藤 晋

 1 ハイフローセラピーの仕組み

 2 ハイフローセラピーの効果と応用

 3 ハイフローセラピーの注意点

喀痰吸引   入江浩子,松本政人

 1 喀痰吸引

 2 手技の実際

 3 吸引カテーテルを再利用する場合の管理

 4 停電・災害への備え

呼吸筋トレーニング   大倉和貴

 1 呼吸筋トレーニングの目的と有効性

 2 呼吸筋力・耐久性の評価

 3 呼吸筋トレーニングの実際

心理・社会的ケア   水谷公司,加賀谷 斉

 1 呼吸器疾患患者の抑うつ・不安

 2 抑うつ・不安に対する呼吸リハの効果

デイサービス( 医療必要度の高い患者の受け入れと介護保険制度   津田 徹,池内智之,中山初美,津田真実,津田雅子

 1 特徴とノウハウ

 2 要介護度による利用頻度

 3 効果

 4 慢性呼吸不全患者の要介護度

 5 慢性呼吸不全患者の地域連携と要介護度,介護保険

一般診療における呼吸リハビリテーション  平松哲夫,辻村康彦,秋山歩夢

 1 クリニックの概要

 2 呼吸リハ外来

 3 小規模診療所の特徴

 4 今後の展望

 5 おわりに

NPPV   陳 和夫,久保大安

 1 NIV(CPAP とNPPV)の使用

 2 NPPV 装着の実際

機械による咳介助(MI-E)   三浦利彦

 1 機械の概要

 2 適応疾患

 3 適応基準と効果

 4 使用上の注意点

 5 MI-E の適切な設定条件

 6 使用方法

 7 使用頻度

 8 保険診療点数

RST の活動   瀬崎 学

 1 RST の役割

 2 RST の実際

 3 注意事項

身体活動   川越厚良

 1 身体活動の重要性

 2 身体活動に影響を与える因子

 3 身体活動と呼吸リハ

 人工呼吸器と理学療法 山下康次

 1 人工呼吸器

 2 人工呼吸(陽圧換気)と自発呼吸(陰圧呼吸)の違い

 3 人工呼吸管理下での理学療法実施のリスク管理

 4 人工呼吸管理下での理学療法の明確化

 5 おわりに

人工呼吸器のトラブル・シューティング  後藤 武

 1 トラブルの内訳と頻度

 2 トラブル発生場所とトラブル防止のための観察ポイント

 3 トラブル・シューティング

骨格筋電気刺激   玉木 彰

 1 骨格筋電気刺激の基礎的理論

 2 骨格筋電気刺激の効果

 3 骨格筋電気刺激の実際

 4 注意事項など

フレイル・サルコペニアと呼吸リハビリテーション   岩倉正浩

 1 フレイル・サルコペニアの基礎知識

 2 フレイル・サルコペニアと呼吸器疾患の関係

 3 フレイル・サルコペニアへの介入(一般的な介入について)

 4 呼吸リハにおけるフレイル・サルコペニアへの対策

 5 その他

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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758320368
  • ページ数:440頁
  • 書籍発行日:2021年3月
  • 電子版発売日:2022年12月7日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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