泌尿器外科 2022年(Vol.35 特別号)【特集】泌尿器科診療に役立つ周辺手技と処置

  • ページ数 : 280頁
  • 書籍発行日 : 2022年12月
  • 電子版発売日 : 2022年12月29日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

特集 泌尿器科診療に役立つ周辺手技と処置
全身管理のための身体診察のコツ/急性腹症の鑑別診断/高齢者診療の特徴と気をつけたいポイント ほか

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序文

特別号の編集にあたって
─骨太の泌尿器科診療を目指して─


本誌の2017年30巻2号から,新企画「泌尿器科診療に役立つ周辺手技と処置」の連載が始まりした。当時,新企画を提案した者としてその趣旨を次のように述べています。「私達泌尿器科医が各専門診療科をフルラインナップした総合病院で働く場合には,診療行為は自らの専門分野に限定されますが,一旦,一線の医療機関で診療を行うことになると幅広い知識と技量が要求されます。特に,主治医となる場合には,基礎疾患を含めた全身管理,周術期の管理,合併症の治療,急変時の対応など自分自身の判断で,すべてを行わなければなりません。泌尿器科専門医といえども病状の変化に応じて一元管理に精通している必要があります。少なくとも緊急時の一次対応は主治医の責務であり,関連する専科への対診依頼や応援要請は状態が一先ず落ち着いてからになります。私自身,大学付属病院を離れ,市中の中小病院において多様で複合的な合併症を有する泌尿器科患者の診療を受け持った際,病状悪化と急変の危機に適切に対応できない無力感を味わいました。専門バカを露呈したようで苦い経験でした。そこで,若手泌尿器科医には,幅広い知識と技術を身に着けた骨太で自己完結型の泌尿器科診療を目指してほしいとの思いから連載企画をしました」

過去5年間の本誌既刊号に,36項目36回にわたり連載されました。いずれの項目も日常の泌尿器科診療に知って役立つ内容で,各執筆者の簡潔にて丁寧な記述により周辺知識・周辺手技・周辺処置の習得が容易にできると確信しています。泌尿器科が扱う患者の多くは高齢者であり,多様で重篤な合併症や併存疾患を有しています。そのような患者の診療にあたっては,治療の優先順位の決定(Decision Making)と全身管理(Total Care & Management)が必要になります。その際には,周辺手技と処置を身につけた上でMinimum Requirementを適切に判断し,他科専門医と連携を取りながら治療を行うことが強く望まれます。一方,特に高齢患者には身体的サポートのみならず,精神・心理的,社会的・倫理的側面からの包括的なアプローチも肝要です。

なお,特別号の編集作業に際しては,執筆者各氏には連載時の原文を再読いただき,アップデートされた内容の追加と「おさえておきたいポイント」の記載をお願いしました。また,関連する項目は各章ごとに纏めました。昨今の猖獗を極めるコロナ感染症に対する診療体制に関する内容は,本誌の特集号(Vol.34,No.12,2021)より転用しました。本誌は項目ごとに独立した内容で,体系化された構成にはなっていませんが,多様な病態を有する個別の症例に対応すべき治療ストラテジーが記載されています。また,項目により内容が重複している点は理解の深化に役立っていると思われます。

この1冊が周辺手技と処置を知る実用書として大いに活用されることを願っています。


泌尿器外科編集顧問
勝岡洋治

目次

I 泌尿器科診療に知って役立つ周辺知識

1.全身管理のための身体診察のコツ

森永 康平

2.急性腹症の鑑別診断

茅野 新,他

3.高齢者診療の特徴と気をつけたいポイント

関口 健二

4.薬疹の診断─知っていると役立つ基礎知識と新薬による最近の知見─

松倉 節子

5.泌尿器科領域における基本的な感染症予防対策

斧 康雄

6.泌尿器外科診療に必要な輸液栄養の基礎知識

飯島 正平

7.酸塩基平衡異常診断の標準化と簡便化

種本 雅之

8.泌尿器科領域における不眠症治療の重要性

兵頭 佑規,他

9.ADL向上のためのリハビリテーション医療

内山 侑紀,他

10.終末期・緩和医療の現状と課題

佐藤 直樹

11.泌尿器科医のための『DNARの倫理』

箕岡 真子

Ⅱ 泌尿器科診療に知って役立つ周辺手技

12.緊急時の気道管理法─気管挿管,気管切開,輪状甲状膜(靭帯)切開・穿刺について─

大川 浩文

13.鎖骨下静脈ルートでのCVポート留置の実際および管理における注意点

金田 直樹,他

14.脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔─安全な手技と合併症の予防─

田中 源重

15.胃管・イレウス管留置法

菅原 洋子

16.救急蘇生の実際

秦 龍彦

17.機械的人工呼吸法の適応と施行法

沖田 綾乃,他

18.術前術後の呼吸機能のリハビリテーション

海老原 覚

Ⅲ 泌尿器科診療に知って役立つ周辺処置

19.新型コロナウイルス感染症に対するよりよい臨床実践を目指した当院での取り組み

宮田 剛彰,他

20.高血圧・不整脈の周術期管理

入江 友哉

21.糖尿病患者の周術期管理

江木 盛時

22.輸血療法の実際

大坂 顯通

23.術後回復促進を目指した周術期栄養管理

谷口 英喜

24.高カロリー輸液

西口 幸雄

25.周術期における抗血栓療法の管理

池田 正孝,他

26.深部静脈血栓症,肺血栓塞栓症の予防

西村 和郎

27.ルーチンモニターによる周術期管理

高田 基志,他

28.病棟管理で役立つ鎮痛・鎮静薬の使用法

髙見 浩樹,他

29.緊急時の輸液

鱶口 清満

30.急性酸塩基平衡障害の治療─Stewart approachによる代謝性アシドーシスの解釈─

定本 圭弘,他

31.術後部位感染の対策

石黒 信久,他

32.抗菌薬選択の注意点─適正使用のために─

水上 絵理,他

33.敗血症性ショック,DICの対応

井上 貴昭

34.術後せん妄と不眠の治療ストラテジー

谷口 充孝

35.腎障害時の薬物療法

松本 和彦

36.急性腰痛症の鑑別と対処法

齋藤 兄治

37.緊急透析

渡辺 裕輔,他

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書籍情報

  • ISBN:9784865175080
  • ページ数:280頁
  • 書籍発行日:2022年12月
  • 電子版発売日:2022年12月29日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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