メディカのセミナー濃縮ライブシリーズ Dr.菊田のキラリと見逃さない!脳外術後の正常経過と異常発見

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2023年2月
  • 電子版発売日 : 2023年1月16日
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商品情報

内容

事例ベースで術後ケアのポイントが学べる!

本書は「術後の正常経過と異常」として事例ベースで脳神経外科ナースが絶対に知っておきたいポイントを術後の内容に絞って解説。脳神経外科ナースがかかわる頻度の高い主要5疾患を取り上げ、「何か変」に気づくための観察・アセスメント力UPに必須の知識をわかりやすく紹介する。

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序文

はじめに


本書は長年開催してきたメディカ出版の看護セミナーをまとめたものです。

野村監督の語録の中に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。

ダメな外科医は、何のトラブルもなくさっと手術が成功するイメージをもって手術に臨みます。そして見事に失敗します。そして「今回は勉強した。次は同じ失敗はしません」と述べ、次の手術ではまた別の失敗をします。失敗の数が多い外科医です。

優秀な外科医は成功するイメージではなく「手術で失敗するとしたら何だろうか」と手術前によく考え、予測、想像して臨みます。そして失敗に陥りそうになった場合、巧みに回避します。失敗の少ない外科医です。

周りで見ている人には手術を簡単にしているように見えます。しかし違うのです。負けや失敗には同じようなパターンがあります。それをよく勉強して回避しているのです。

ナースも同じだと思います。何も考えず、真っ白な状態で毎回看護を行っている人には同様の失敗が待ち受けていると思います。「この患者の看護でトラブルが発生するとしたら何か」とよく考え、予測して看護を行うナースになるべきだと思うのです。本書は大病院だけでなく、一般の病院でもよく遭遇する脳卒中や頭部外傷の症例を題材として、“この病気はこういう経過をたどるのが普通で、こうなったら異常で、何が起こっているのか”という、トラブルとその原因について学び、考えてもらうことを目的に執筆しました。

トラブルを予想し、回避する看護ができるナースの増加につながれば、これに勝る幸せはありません。


2022年12月

菊田健一郎

目次

・はじめに

【1時間目】慢性硬膜下血腫

苦手な神経生理を軽く復習しよう

慢性硬膜下血腫の症状

慢性硬膜下血腫の治療法と正常経過

術後再発~ワーファリンとDOAC(ドアック)~

再発危険因子とは何?

術後てんかん~どのくらいの確率で起こるの?~

術後高熱~なぜ起こる?~

急性増悪とは?

慢性硬膜下血腫のポイントをおさらいしよう

【2時間目】脳内出血

脳内出血の基礎知識

被殻出血の手術・正常経過・観察ポイント

視床出血の手術・正常経過・観察ポイント

小脳出血の手術・正常経過・観察ポイント

脳幹出血は最重症

若年者の脳内出血は何に気をつける?

高齢者の皮質下出血

【3時間目】くも膜下出血

脳槽(くも膜下腔)と脳室

くも膜下出血の症状、クリッピング術の正常経過と観察ポイント

重症くも膜下出血の観察ポイント~ドレーン管理、スパズム、全身合併症~

大型脳動脈瘤に対するバイパス併用治療

くも膜下出血に対するコイル塞栓と術後観察ポイント~スパズム対策と血管形成術~

解離性動脈瘤に対するコイルによる母血管閉塞術~スパズム対策と血管形成術~

血管内治療後の再発について

【4時間目】脳梗塞

脳循環代謝の基礎復習

脳梗塞の病型診断

ラクナ梗塞の病型診断と治療~正常経過~

ラクナ梗塞の亜系、BADは要注意

アテローム血栓性脳梗塞~TIA/ABCD2スコア~

脳血管バイパス術(EC-IC bypass)

心原性脳塞栓症~外減圧術とCHADS2スコア~

急性期血栓溶解療法(rt-PAとペナンブラ)~ASPECT分類とNIHSS~

【5時間目】頚動脈狭窄症

CEAの正常経過と合併症

CEAの術後に急に右上下肢の脱力発作が出現

パッチグラフトとタッキング縫合

CEAの術前に何度もTIAを発症、いつCEAする?

CASの基本術式

CASとCEAはどうやって使い分けする?

CASの合併症

CAS後の遠位部塞栓

・索引

・著者略歴

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書籍情報

  • ISBN:9784840481397
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2023年2月
  • 電子版発売日:2023年1月16日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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