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- 形成外科 2015年6月号【特集】穿通枝皮弁をうまく使うには
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内容
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序文
企画にあたって
著しい進歩を遂げ，種々の血行形態を有する皮弁が開発されています。そして，頭頸部再建，乳房再建をはじめ，各種の再建において，現在では欠くことのできない基本手技となっています。なかでも穿通枝皮弁は，繊細な剝離操作，愛護的なテクニックにより，小口径の血管で栄養された組織を移動するもので，皮弁移植（移行）術の極みともいえます。また，主要動静脈を温存できるため，特に四肢においてはドナーの犠牲を少なくできる利点があります。
さらに，本法を応用すれば，どこの部位であろうと不特定の小口径血管に養われた皮膚・皮下組織を挙上し再建に利用する─ free style fl ap ─が可能となります。ただ，小口径の栄養血管ゆえに，術前のプランニング，手術操作や術後管理に不備があると，大きな合併症につながる危険性もはらんでいます。
以上より，本法は現代の再建外科医にとっては必須のツールではありますが，同時にその手技に習熟することが求められています。本特集では，現在再建に取り組んでいる中堅・若手医師にとって実践の書となるような内容としていただきたく，本皮弁の臨床応用に豊富な経験を有しておられる先生方にご執筆をお願いしました。
本特集が多くの形成外科医の日常診療に役立てれば幸いです。
埼玉医科大学形成外科 中塚貴志
目次
随想「昨今の若者の留学熱は」 佐藤兼重
特集：穿通枝皮弁をうまく使うには
企画にあたって 中塚貴志
MDCTおよび超音波検査による穿通枝の術前評価 三鍋俊春ほか
ICGによる皮弁生着領域の確認 五来克也ほか
皮弁の実際─安全な挙上法および臨床応用─
（1）DIEP 冨田興一ほか
皮弁の実際─安全な挙上法および臨床応用─
（2）胸背動脈穿通枝皮弁 石田有宏
皮弁の実際─安全な挙上法および臨床応用─
（3）前外側大腿皮弁 青 雅一
皮弁の実際─安全な挙上法および臨床応用─
（4）SCIP 飯田拓也ほか
皮弁の実際─安全な挙上法および臨床応用─
（5）上・下殿動脈穿通枝皮弁 佐武利彦ほか
連載：形成外科Topics！
モンゴル国における国際医療支援活動 櫻庭 実ほか
連載：形成外科NEXT─次世代の本音─
置かれたところで咲く 力丸英明
連載：教室だより北～南
（6）鳥取大学医学部附属病院 形成外科 中山 敏ほか
連載：私の心に残る1症例
No.15 中西秀樹
原著
当科における下肢静脈奇形110例の検討 齋藤典子ほか
調査
Li-Fraumeni症候群について─本邦論文報告例の集計─ 伊藤 理ほか
症例
トリアムシノロンアセトニドのガングリオン内注入後に皮下脂肪織萎縮と脱色素を生じた1例 上野一樹ほか
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書籍情報
- ISBN：9784014105806
- ページ数：144頁
- 書籍発行日：2015年6月
- 電子版発売日：2023年3月3日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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