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- メンタルメイクセラピスト®検定公式テキスト〈学科編〉
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内容
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序文
はじめに
この本は,2019年8月に発行された『メンタルメイクセラピスト® 検定公式テキスト<実技編>』(以下,『実技編』)の姉妹本です.
メンタルメイクセラピストの仕事は,外観に悩みを抱える人々に対して,①メイクによる外観の改善によってその悩みを解消することができることを知っていただき,②外観に伴うご本人のメンタル面の問題にもアプローチし,ご本人が能動的にメイクを行うように働きかけ,③ご本人が満足できる外観を作り出せるよう,メイク技術を習得していただき,④ご自身が満足できる外観をメイクによっていつでも作り出せるという安心感を得て,ご自身のありのままの外観を受け入れながら,社会復帰・社会参加のための第一歩を踏み出せるようお手伝いすることです.
様々な外観の悩みを抱える多種多様な人々に対して,メイクを通じてケアができるようになるためには,卓越したメイク技術を身につけ,メンタル面のケアができる知識と能力を習得し,関連医療に関する基礎的な知識と教養を備えることが必要になります.
メンタルメイクセラピスト資格認証制度では,これらの要件を満たすことができる人を養成するため,資格をいくつかのレベルに分け,段階的に必要な知識や技術を身につけられるように制度設計しています.入門レベルでは,メイクや化粧品の基礎的な知識やセルフメイクができるための知識を身につけた人を認定します.さらに,第三者にメイクの講習・指導ができるレベル,第三者に講習・指導する技術を他者に教えられるレベルを経て,最上級の1級資格では,外観に関して問題を抱える多種多様な患者さんに対して,医療現場で医師などの医療従事者とともに,メイクによる解決という選択肢を提供できるレベルを目指します.この資格認証制度を通じて,様々なレベルの方が,外観に悩みを抱える人達に対してアプローチできるようにするとともに,上級者を数多く輩出し,外観に関して悩む多くの患者さんに対応し,一人でも多くの方のQOLの改善に貢献したいと考えています.
『実技編』は,メイク技術に関しては,自分のために基本的なメイクができるというレベルから,様々な外観問題に悩む方に対して,どのようにしたらご自身が満足できる外観を作り出す方法を教えられるのかというレベルまでをカバーしています.資格認証制度に照らしていうと,すべての等級に要求されるメイク技術について記述しています.同時に,コミュニケーションや衛生など,第三者に対してメイクの技術を教える場合に必要な事項については3級から2級までに要求される内容が記述されています.
この『学科編』では,メンタルメイクセラピストが身につけるべき医療に関する基礎的な知識,メンタルケアとカウンセリングに関する知識,教養的な知識を記述しています.資格認証制度に照らしていうと,部分的には3級から,全体として2級・1級の資格者が身につけるべき知識ということになります.
どの科目に関しても,その領域において先駆者的な医療技術の開発に貢献している専門家が記述しています.したがって,若干難しい内容になっているところもありますが,時代の最先端の医療に触れることができる内容になっています.
私はこれまで様々な外観の悩みを抱える患者さん達にメイクを教えてきました.血管腫・母斑・口唇口蓋裂などの先天的な問題,熱傷痕・交通事故や手術の傷跡・顔面神経麻痺などの後天的な問題,アトピー性皮膚炎・痤瘡・痤瘡痕などの皮膚症状,眼瞼下垂・眼瞼痙攣などの機能的な問題,加齢に伴うシワ・シミ・くすみなどの容貌の問題.老若男女を問わず,多くの方々が様々な外観の悩みを抱えています.そうした方々がメンタルメイクセラピストの助けを待っているのです.
いま私達の目の前に来られた外観に悩みを抱える方は,どのような問題を抱え,それをどのように解決することを希望しているのか,医学的治療はどのような解決策を提供することができるのか,患者さんの希望を満足させるために,メイクは医学的治療をフォローすることができるのか,そうであれば,どのようなメイクが患者さんの希望を満足させ,そのQOLを改善することに貢献できるのか,患者さんの心の問題に関してどのようにアプローチするのが患者さんの社会復帰・社会参加への助けとなるのか.
私自身も学ぶべきことはまだまだたくさんあります.一人でも多くの方々のQOLの改善と社会参加・社会復帰に貢献できるよう,共に学んでいきたいと考えています.
最後に,このテキストは,メンタルメイクセラピストとして,外観に悩みを抱える方々をサポートすることを志望する人以外の方々にとっても役立つと考えています.私達は誰でも,外観の問題に直面させられる可能性があります.火災による火傷,事故による傷,病気治療のための手術痕や抗がん剤などの薬物による副作用だけでなく,加齢によって外観への自信を失ってうつ状態に陥るようなことなどもあるかもしれません.そのようなとき,外観の悩みがメイクによって解決できる可能性があることを知っておくことは,大変に意味のあることです.外観変化の可能性に対する不安の軽減や,メイクで解決しようと前向きになることが,元気で明るく生きていくことに役立つはずです.このテキストが,外観問題に対するメイクという解決手段の有効性と可能性をご理解いただく機会になれば幸いです.
*「メンタルメイクセラピスト」は,公益社団法人 顔と心と体研究会の登録商標です.
2023年2月
公益社団法人 顔と心と体研究会
理事長 内田嘉壽子(かづきれいこ)
目次
メンタルメイクセラピスト®の使命 藤井 達也
医の倫理と哲学 青木 律
Ⅰ章 メンタルメイクセラピスト®に必要な基礎医学の知識
1 解剖学総論 島田 和幸
2 解剖学各論(頭部・顔面部編) 島田 和幸
3 皮膚生理学 東 直行
4 細菌学・衛生学 藤井 達也
Ⅱ章 メンタルメイクセラピスト®に必要な臨床医学の知識
1 皮膚科学 東 直行
2 形成外科学 小川 令
3 再建外科学 光嶋 勲
4 美容外科学 朝日林太郎
5 アレルギー性鼻炎・花粉症―診断と治療― 大久保公裕
6 眼科学・神経眼科学 若倉 雅登
7 歯科学 田上 順次
8 内科学 藤井 達也・天野 惠子
9 精神医学 加茂登志子
10 がん治療と外観 渡邉久美子
Ⅲ章 メンタルメイクセラピスト®に必要な心のケアに関する知識
1 ボディイメージ 加茂登志子
2 トラウマ 加茂登志子
3 自傷行為―自傷行為が認められるクライアントと出会ったとき― 春日 武彦
4 カウンセリング 渡邊 郁子
5 ストレスマネジメント 渡邊 郁子
6 評価(測定)尺度 渡邊 郁子
Ⅳ章 メンタルメイクセラピスト®に必要な教養的知識
1 接遇・マナー 工藤アリサ
2 薬学・香粧品学 稲津 教久
3 法学―メンタルメイクセラピスト®に関わる関連法規の知識― 古西 桜子
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書籍情報
- ISBN:9784865198171
- ページ数:298頁
- 書籍発行日:2023年4月
- 電子版発売日:2023年4月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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