驚くほど相手に伝わる 学会発表の技術 わかるデザイン60のテクニック

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2015年4月
  • 電子版発売日 : 2023年5月31日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

なぜあなたの学会発表は退屈でわかりにくいのか!?
学会などの発表の際のスライドを相手に"伝わる"スライドにするにはどうしたらいいのか?
スライド作成の基本から,ちょっと気のきいたテクニックまでを豊富な実例で解説.著者は,大学や企業で,発表用資料を魅力的につくるための技を教え続けているプレゼン技術のプロです.

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序文

はじめに


私は、これまで二十数年にわたって多くの企業や政府、地方自治体といった行政機関などを対象に説明資料やプレゼンテーション資料について研修、講演、コンサルテーションを行い、さまざまな分野の膨大な数の資料についてアドバイスしてきた。本書は、そうした経験を元にまとめられたものである。

はたしてビジネスや行政の分野でつちかったノウハウが医療・医学分野に役に立つのか。

読者の中にはそうした思いを抱かれる方もおられるだろうが、その思いは、出版社から企画を頂いたときの私の思いでもあった。それを乗り越え、本書を執筆したのは、私自身のプレゼンテーション資料についての医学・医療分野へ恩返しをしたいという気持ちと、体験から得た確信があるからだ。恩返しについては「おわりに」で述べ、ここでは確信を得た体験のうちのひとつについて触れておきたい。

数年前に都内の総合病院から院内勉強会の講師のお話を頂いた。病院からのお話は、消化器内科の研修医が作成した院内の発表資料と、ベテランの脳神経外科医の先生が作成した一般向けの講演会の資料を使って、私だったらどう表現するか、実際に私が同じテーマで作った資料を示しながら、その違いを解説するというものだった。その病院には個人的にもお世話になっていることもあり、また担当の医師が専門的な内容について解説してくれるということで、喜んでお受けした。準備するにあたって、勉強会で取り上げるもの以外にも、本書の編集担当の協力も得て、幅広く医学・医療分野の発表用資料について調べた。

勉強会当日は関係者百数十名を相手に一時間半ほどお話しし、結果は好評だった。それを聞いて本書を執筆する価値があることを、私は確信した。それからしばらく時間がたったが、今回、ようやく一冊にまとめることができた。

本書は、大会場で不特定多数の相手を対象とする場合、小さな会場で面識のある少人数の相手を対象とする場合、また発表者と共通の専門知識をもった相手に説明する場合、専門知識をもたない相手に説明する場合など、広く応用できることを心がけて書いている。学会などの発表で、ぜひここにあげた考え方やテクニックを活用してほしい。


2015年1月

飯田英明

目次

I 資料作成の基礎−まずはここを押さえよう

01 発表の不安を自信に変えるために

02 スライドが映し出されるシーンから文字サイズを考える

03 まず文字を使った表現を見直そう

04 書体は見た目の印象を左右する

05 欧文書体を使う場合の注意

06 書体や文字の大きさを工夫して目をひく表紙にする

07 上下左右の余白はしっかり取る

08 行間隔で印象を変える

09 視覚的なグループを作る

II 資料作成の応用─さらにここを見直す

10 一枚のスライドでひとつのメッセージを取り上げる

11 スライドのタイトルを使ってメッセージを伝える

12 目次で説明を予告する

13 説明の途中で相手を迷子にしない

14 紐付けスライドを採用する

15 段階的に伝える

16 箇条書きをビジュアル化する

III 効果的な色の使い方

17 背景の色を選ぶ

18 色の数を減らし、メッセージを強調する

19 同系色を使って、カテゴリーを表現する

20 ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーで配色する

21 既存の配色デザインを手本にする

22 対象世代別配色テクニック(1)(幼児、子ども)

23 対象世代別配色テクニック(2)(若者、シニア)

24 配色パターンサンプル

IV 表とグラフ─ありきたりの表現から脱却する

25 表とグラフを使い分ける

26 表は罫線を減らして見やすくする

27 ひとつの表であれもこれも伝えない

28 グラフの見た目をメッセージに合わせる

29 グラフの種類や表現を工夫しよう

30 項目を数値順に並べてみよう

31 項目の多いグラフは凡例を工夫する

32 グラフに注釈を付け加える

V 写真とチャート─洗練されたビジュアルで見せる

33 引き出し線を揃える

34 写真の色を使って同系色でまとめる

35 半透明の下地を使う

36 こういうときにこのチャート(1) スケジュール、手順、プロセス…〈変化〉を図解する

37 こういうときにこのチャート(2) 包含、交差、並列、相関…〈関係〉を図解する

38 こういうときにこのチャート(3) 組織、体系、分類…〈構成〉を図解する

39 こういうときにこのチャート(4) 表やグラフをチャートにする

40 チャートを使うときは、ここを気をつける

41 文字による表現はシンプルに

42 矢印を使いこなす(1) 目立たせない

43 矢印を使いこなす(2) 使い分ける

44 揃える(1) 囲み枠を整える

45 揃える(2) 大きさを揃える

46 揃える(3) 位置を揃える

47 チャートにイラストや写真を使う

48 チャートを動かす

VI 学会以外の発表ではどうしたらよいか?

49 論文の構成と表現を安易に流用しない

50 説明の流れで理解の階段を昇っていく

51 スライドを作る前に説明の設計図を描く

52 ポスト・イットを使って資料を構成する

53 構成を最終チェックする

VII 資料を仕上げる、発表する

54 空白を生かした構図

55 整列させたレイアウト

56 資料としての統一性を感じさせる

57 スライド全体の表現をチェックする

58 資料を見て話すのではなく、相手に語りかける

59 スライドを切り替えるときに間を入れる

60 あがり対策をとる2 つのタイミング

コラム

PowerPointで行間を調整する方法

発表の途中でスクリーンに静寂をもたらす

「ひと目見てわかる」ためには「メッセージを視覚化する」

グレースケールを使った文字の読みやすさの違い

TED−事例に学ぶ

表を色分けして見せる−heatmap

文字の下地を半透明にする方法

アニメーションと画面切り替え効果

チャートのテンプレート

説明の冒頭は与える印象を大切に

エレベータピッチ─構成をチェックする

レーザーポインタや指示棒は必要なときだけ手にする

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書籍情報

  • ISBN:9784521740942
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2015年4月
  • 電子版発売日:2023年5月31日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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