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- ~“術後せん妄”と“術後認知機能障害”の予防をエンドポイントとした~高齢者周術期管理マニュアル
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内容
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序文
緒言
わが国の人口は減少の一途をたどっていますが,高齢化と医療の進歩により高齢者が手術を受ける機会は増加しています。近年,高齢者が手術・麻酔に暴露されることで術後の高次機能障害が生じて日常生活動作(activities of daily living:ADL) や予後が悪化し,社会復帰が困難となることが指摘されています。代表的な術後の高次機能障害として術後せん妄と術後認知機能障害が挙げられます。われわれ高齢者の手術に関わる医療者には,これらを予防するための周術期管理が求められています。そのための介入は数多く報告されていますが,単独の介入で十分な効果を期待することは困難です。この問題を解決するためには,術後回復強化プログラム(enhanced recovery after surgery:ERAS ®)のコンセプトと同様に複数のエビデンスを集約して周術期管理を行う必要があります。
高齢者における術後高次機能の維持を目的とした介入には,有用性が確定していない項目が多いことも事実です。本書では,術後せん妄や術後認知機能障害を予防するための周術期の介入のエビデンスを紹介・解説します。見解が分かれている項目については,肯定的な論文と否定的な論文を1編ずつ紹介し,そのうえで筆者に(現時点での)見解を述べていただきました。秋田県は全国の都道府県の中でもっとも高齢化が進み,基礎疾患を有している患者も多い地域です。本書は秋田県内の医療者に執筆を依頼しています。日常的に高齢者の周術期管理に従事し,習熟している医療者が選択したエビデンス,そして経験を踏まえたコメントが現在の混沌とした状況を打破するための一助となれば幸いです。
2023年3月吉日
秋田大学 麻酔科 新山 幸俊
目次
第I章 はじめに
01 手術・麻酔の侵襲が高齢者の術後高次機能に与える影響
02 神経炎症と術後認知機能障害
03 ERAS
04 高齢者におけるERAS
第II章 術前管理
01 フレイルと高次機能障害
02 サルコペニアと高次脳機能障害
03 プレハビリテーション
04 術前認知機能検査(MMSE)
05 術前認知機能検査(Mini-Cog test①)
06 術前認知機能検査(Mini-Cog test②)
07 歯科治療介入
08 歯牙本数評価
09 嚥下機能評価
10 嚥下機能リハビリテーション
11 術前栄養
12 絶飲食
13 禁煙
14 好中球と術後せん妄
15 ビデオゲーム
第III章 術中管理
01 選択すべき麻酔法:区域麻酔VS.全身麻酔
02 選択すべき全身麻酔薬:吸入麻酔VS.静脈麻酔
03 術中脳波モニタリング:効果ありVS.効果なし
04-A デクスメデトミジン:効果あり
04-B デクスメデトミジン:効果なし
05 レミマゾラム
06 呼吸管理
07 循環管理:平均血圧の維持に意義ありVS. 意義なし
08 補液管理
09 輸血
10 循環作動薬
11 体温管理
12 メチレンブルーによる認知機能障害予防
13 インスリンによる認知機能障害予防
14 覚醒・抜管
第IV章 術後管理
01 高齢者におけるマルチモーダル鎮痛
02 オピオイド
03 オピオイドフリー麻酔
04-A 硬膜外麻酔:効果あり
04-B 硬膜外麻酔:効果なし
05 末梢神経ブロック
06 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)
07 アセトアミノフェン
08 デクスメデトミジン
09 リドカイン
10 尿道カテーテルの違和感予防
11 高齢者の局所麻酔中毒
12 術後悪心・嘔吐(PONV)対策
13 術後栄養
14 腸内細菌
15 術後リハビリテーション
16 術後せん妄の評価法
17 術後認知機能の評価法
18 集中治療後症候群
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書籍情報
- ISBN:9784771961104
- ページ数:136頁
- 書籍発行日:2023年4月
- 電子版発売日:2023年6月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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