第2版 看護現場で使える教育学の理論と技法

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2023年9月
  • 電子版発売日 : 2023年8月10日
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商品情報

内容

事例・まとめ・ワークで学び&実践力Up!

大好評の初版からリニューアル!日々の後輩指導や教育・研修担当者など、幅広い用途に対応。コロナ禍で進んだオンライン研修のほか、教育観の形成、ファシリテーション技法などを新たに追加し、現在の看護現場での教育に即した内容に。ポストコロナでの看護教育を、より実践的&魅力的にアップデート!

序文

第2版刊行にあたって


『看護現場で使える教育学の理論と技法』の初版は、多くの方に読んでいただきました。看護現場の後輩指導や集合研修において活用できる教育学のおもな理論と技法を一冊にまとめた点が広く評価されたと考えています。

このたび、第2版を刊行することになりました。第2版の目的は、初版から変わりません。教育にかかわる看護師が、個別指導や集合研修などを通して後輩の看護師の成長を促すための具体的な方法を身につけることです。

第2版を執筆するにあたって大事にしたのは、執筆者らが実際に講師を務めた、看護師を対象とする研修の経験です。研修を実施し参加者の反応を確認すると、追加や修正をしたいと考える内容が見つかりました。

また、初版の刊行をきっかけとして、多くの看護教育にかかわる方々と知り合いになることができました。その一人は、初版の刊行後すぐに声をかけていただいた内藤知佐子先生です。現在では職場の同僚になったこともあり、第2版の執筆者に加わっていただきました。

その結果として、第2版は初版から大きく変更することとなりました。おもな変更点は5つあります。第1に、新たに「教育観の形成」の章を追加しました。教育観を扱う章を設けたのは、指導者が教育活動の質を高めていくうえで自身の教育観を形成していくことが大切だからです。第2に、集団のもっている可能性を高める方法を身につけるために、「ファシリテーションの技法」の章を追加しました。第3に、既存の内容についても、最新の文献や執筆者らの研修などの経験を踏まえて加筆しました。コロナ禍において急速に進んだオンライン研修の方法についても加筆しました。第4に、教育に役立つキーワードについても、初版の100語から120語に増加しました。第5に、書籍の判型も見直し、初版よりも持ち運びしやすいサイズにしました。

本書は、多くの方のご協力を得て刊行にこぎつけることができました。春藤友香氏(新見公立大学)および小岡亜希子氏(愛媛大学)には、本書の草稿段階において貴重なアドバイスをいただきました。さらに、メディカ出版の細川深春氏および山形梢氏には、本書の改訂のきっかけをいただき、本書が完成するまでのさまざまな場面でお力添えいただきました。

今回の改訂によって、さまざまな場面で教育に関わる看護師にとってより役立つ内容になったのではないかと自負しています。そのため、多くの方に本書を読んでいただきたいと考えています。そして、読んだ後に、単に「おもしろかった」や「勉強になった」で終わるのではなく、「次からはこの方法を取り入れてみよう」や「これまで行ってきた方法を改善してみよう」と具体的な行動の変化につながり、結果として多くの看護師の学習や成長につながることを期待しています。


2023年5月5日

中井俊樹

目次


・第2版刊行にあたって

・はじめに

・本書の構成と使い方

・参考文献

・索引

・執筆者プロフィール

【第1部 看護師育成のための基礎理論】

第1章 看護師の教育の特徴

1. 看護師にとっての教育

2. 看護師の学習環境の特徴を理解する

3. 新人段階の看護師の課題を理解する

4. 個々の看護師を理解する

第2章 成人学習の特徴

1. 大人の学びの特徴を理解する

2. 経験を学習の資源とする

3. 問題解決に向けた学習を支援する

4. 自律的な学びを支援する

第3章 動機づけの原理

1. 意欲を向上させるのが指導者の役割

2. 内側からの意欲を育てる

3. やればできるという自信を育てる

4. 意欲を向上させる職場の特徴を理解する

第4章 学習目標の設定

1. 学習目標を定める意義を理解する

2. 学習目標の3つの領域

3. 学習目標をわかりやすく記述する

4. 学習の手順を設計する

第5章 教育評価の方法

1. 評価という活動を理解する

2. さまざまな評価を使い分ける

3. 評価の効果を高める

4. 自分自身の指導を評価する

第6章 教育観の形成

1. 教育観をもって指導する

2. 倫理的に指導する

3. 教育観を言語化する

4. 学習者の理念形成を支援する

【第2部 個別指導の方法】

第7章 臨床現場における指導方法

1. 教える準備をする

2. 臨床現場における指導法

3. 看護技術を指導する技法

4. 学習者を独り立ちさせる

第8章 経験学習の支援

1. 経験から学ぶ

2. 患者さんとの関係から学ぶ

3. カンファレンスを通して学ぶ

4. 看護記録を通して学ぶ

第9章 コーチングの技法

1. 望む場所に送り届ける技法

2. 気軽に話し合える関係を築く

3. 学習者の思考を刺激する

4. 枠組みで学習者の思考をまとめる

【第3部 集合研修の方法】

第10章 講義の方法

1. 講義法の特徴を理解する

2. 導入・展開・まとめで構成する

3. 説明を工夫する

4. スライドや教材を工夫する

第11章 ファシリテーションの技法

1. ファシリテーションを理解する

2. ファシリテーションを実践する

3. 協同学習を取り入れる

4. 目的に応じた技法を用いる

第12章 研修運営の技法

1. 学習者のニーズを把握する

2. 成功のカギは準備段階にある

3. オンライン研修を取り入れる

4. 研修を評価する

【第4部 キャリア開発の組織的支援】

第13章 看護師を育成する組織

1. キャリア開発とは何か

2. 職場で手軽にできるキャリア開発支援

3. キャリア開発を支援する組織をつくる

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書籍情報

  • ISBN:9784840482066
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2023年9月
  • 電子版発売日:2023年8月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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