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症状・体質からしっかり選べる! 薬剤師・登録販売者のための フローチャートでわかる漢方薬虎の巻

  • ページ数 : 140頁
  • 書籍発行日 : 2023年8月
  • 電子版発売日 : 2023年9月5日
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商品情報

内容

症状・体質にあった漢方が分かる!選べる!!

漢方医学では「証」や「気血水」などの症状・体質から治療法を決めます.ですが,「用語が難しい」「どう活かせばいいか分からない」など困ったことはないでしょうか.
そんな悩みを解決すべく,本書では体質・症状にあう漢方薬の選びかたをフローチャートで解説しました! 選び方の流れを身につけることで,自然と「証」「気血水」などの意味・使いかたも分かるようになっています.
初学者はもちろん,漢方をより深く知りたい人にもおすすめの一冊です.

序文

はじめに


西暦 650年頃に記された中国古典に「千金要方(せんきんようほう)」という医学書があります.それには,医師を上医,中医,下医の 3段階に分けており,最も優れた医師,つまり上医は,まだ病気になる前の状態(未病)を治す医師のことであるという考え方が記されています.ここから,予防医学を重視した考え方はすでに約 1400年前からあったことがわかります.

この未病を治す大切さと未病に対する漢方薬の必要性は大きくつながります.また,未病の思想は養生の重要性に結びつきます.漢方医学は予防医学でもあり養生医学でもあります.生体が本来もっている自然治癒力を高める,あるいは導き出すことを基本理念としています.

本書では,改善したい症状について漢方薬をフローチャートで選べるように解説しています.フローチャートは,患者の「証」を確定するための虚実[病勢],寒熱[病性],気血水[病態]などを考慮して作成しました.その際,寒熱[病性]の表現は各書籍によって多少異なるため,読者のみなさまが現場で混乱せずに漢方薬を選択できるよう,株式会社ツムラの「ツムラ医療用漢方製剤」に統一しました.

さて,「証」には主証と客証があります.主証は主になる症状であり,ある一定期間ほとんど変動がありません.しかし,客証は主証に付随して一時的にあらわれる症状であり,あったりなかったりして変わります.例えば,「加味逍遥散(かみしょうようさん)証」では〝のぼせ,イライラ〟などは主証と考えられ,〝めまい,口渇,手足の冷え〟などは客証と考えられます.また,症状として〝しみや肌あれ,めまい,不眠〟などがある場合,これは,気血水[病態]では「血虚」の場合でも「血滞」の場合でもあらわれる症状です.すなわち,主証と客証の「症状」,さらには[病勢],[病性],[病態]などの捉え方によって,漢方薬の選択肢も変わってきます.そのため,症状からフローチャートのみで症状にあった漢方薬を選択するのは多少難がありますが,最も適した漢方薬を選択するヒントになれば幸いです.

なお,各項目で代表的な漢方薬を紹介しますが,患者の「証」は一人ひとり違い,それによって漢方薬も異なるのが本来の漢方医学の基本概念です.ゆえに,今回取り上げた漢方薬以外でも,各個人に合った漢方薬があるのはいうまでもありません.

薬局やドラックストアはもちろん,病院などでも漢方薬を選択する際にお役に立つよう執筆しました.ぜひ本書を活用して頂ければ幸いです.


2023年6月

永田郁夫

目次

第Ⅰ章 漢方薬の基本

01.漢方薬とは

02.症状・体質にあう漢方薬とは

03.漢方薬の服用方法

04.医療用と一般用の漢方製剤の違い

05.漢方薬とドーピングのかかわり

06.重複に注意する生薬

第Ⅱ章 漢方医学での症状・体質の捉えかた

01.病性 「寒」〈陰〉―「熱」〈陽〉

02.病勢 「実」―「中」―「虚」

03.外邪

04.気血水

05.帰経

06.表と裏

07.病期

08.病向

第Ⅲ章 主訴・症状別 漢方薬の使い分け

01.頭痛

02.二日酔い

03.冷え症

04.疲れ・夏バテ

05.虚弱体質

06.口渇・口乾

07.肥満

08.痩身

09.神経痛(痛みとしびれ)

10.不眠

11.イライラ

12.不安症・抑うつ

13.寝汗・多汗

14.感冒

15.のどの痛み(咽頭炎)

16.咳・痰

17.鼻炎・花粉症

18.動悸・頻脈(心悸亢進)

19.むくみ

20.食欲不振・胃もたれ・胸やけ・げっぷ

21.嘔吐

22 腹痛・胃痛

23.下痢

24.便秘

25.痔

26.頻尿・尿トラブル

27.めまい

28.耳鳴り

29.月経痛・月経困難症

30.更年期障害

31.腰痛・下肢痛

32.関節痛・腫れ

33.肩こり

34.こむら返り

第Ⅳ章 漢方方剤一覧

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784525471712
  • ページ数:140頁
  • 書籍発行日:2023年8月
  • 電子版発売日:2023年9月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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