ナーシング・ポケットマニュアル 精神看護学 第3版

  • ページ数 : 304頁
  • 書籍発行日 : 2023年8月
  • 電子版発売日 : 2023年9月5日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

実習や臨床で役立つ精神看護のハンディな手引き書の改訂新版

●精神看護の実践に必要とされる知識を厳選し,コンパクトな内容でまとめました.
●第3版では最新の知見に基づいて内容を見直し,「地域移行・地域定着支援」「リカバリー・ストレングスモデル」「地域包括ケアシステム」などについても記載しました.

序文

第3版 はじめに


2007年に刊行した本書も16年が経過し,この間精神看護学を学ぶ学生の方々,臨床や地域で精神看護の実践に携わる方々など,多くの方にご活用いただくことができました.

振り返れば,本書が発刊された2007年は,わが国が国連の「障害者権利条約」に署名した記念すべき年にあたり,2014年2月の条約発効に至るまでには,障害者基本法の改正(2011年),障害者虐待防止法の制定(2011年),障害者総合支援法の制定(2012年),障害者差別解消法の制定(2013年)など多くの法整備が行われました.

さらにこれらの動きと歩を同じくするように,DSM(精神障害/疾患の診断・統計マニュアル)も,2013年に米国精神医学会より第5版が刊行され,また昨年(2022年)には,その本文改訂版であるDSM—5—TRが刊行され,本書もそれに準拠しました.

本書第2版が2017年に刊行された後にも,精神保健医療を巡る状況の変化は著しく,同年厚生労働省から示された「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の理念を基軸に,精神保健医療施策は地域化へ向けて大きく舵取りをしています.

本書はこのような時代の変化を見据えて,「リカバリー/ストレングス」「ピアサポート/ピアカウンセリング」「地域移行/地域定着支援」など,新たな項目を加え全面的に見直しを行ったものです.

しかしながら,精神看護の実践に必要とされる知識を厳選し,ポイントを絞ったコンパクトな内容で,実践の場で使いやすい「ポケットマニュアル」にしようとする趣旨は変わりありません.

本書がこれまで同様,多くの皆様に活用され,精神看護の実践の質の向上に役立ち,ひいては精神障害者の方々の権利擁護とリカバリーに貢献できることを執筆者一同切に願うものです.


2023年8月 編者ら

目次

1 精神看護学とは

1.精神看護学とは(田中美惠子)

2.精神看護における倫理(田中美惠子)

3.精神看護に必要な知識と技術(田中美惠子)

4.精神看護活動の場(田中美惠子)

2 精神看護の実際

1.精神看護実践の構造とプロセス(田中美惠子)

2.精神看護実践の機能と働きかけの技法(田中美惠子)

3.関係の形成(田中美惠子)

4.精神状態の観察(田中美惠子)

1-意識

2-知能

3-記憶

4-見当識

5-知覚

6-思考

7-感情・気分

8-意志・欲動・行動

9-自我意識

5.精神状態とセルフケア(田中美惠子)

3 精神疾患と看護

1.統合失調症(急性期・慢性期)(濱田由紀)

2.抑うつ症群(小山達也)

3.双極症(小山達也)

4.パニック症(嵐 弘美)

5.強迫症(田嶋佐知子)

6.心的外傷(心的外傷後ストレス症:PTSD)(嵐 弘美)

7.身体症状症・病気不安症(嵐 弘美)

8.物質関連症群-1(薬物依存)(濱田由紀)

9.物質関連症群-2(アルコール使用症)(横山惠子)

10.摂食症群(神経性やせ症/神経性過食症)(小林みゆき)

11.パーソナリティ症群(ボーダーラインパーソナリティ症を中心に)(小林みゆき)

12.自閉スペクトラム症(小山達也)

13.注意欠如・多動症(小山達也)

14.認知症(松丸直美)

15.てんかん(山内典子)

4 精神状態別の看護

1.せん妄(嵐 弘美)

2.不安状態(濱田由紀)

3.興奮状態(濱田由紀)

4.幻覚・妄想状態(濱田由紀)

5.無為・自閉状態(濱田由紀)

6.抑うつ状態(小山達也)

7.躁状態(小山達也)

8.拒否・拒絶(畠山卓也)

9.攻撃的行動・暴力(石川博康)

10.希死念慮・自殺企図(田嶋佐知子)

11.離脱症状(横山惠子)

12.心気症状(嵐 弘美)

13.精神科救急時の看護(田嶋佐知子)

5 生活と看護

1.生活支援(濱田由紀)

1-食事・水分摂取の援助

2-排泄の援助

3-清潔の援助

4-活動と休息の援助

5-睡眠の援助

6-人付き合いの援助

2.家族支援(横山惠子)

6 身体症状と看護

1.精神科身体合併症(福岡弥生)

2.身体疾患早期発見のための観察ポイント(福岡弥生)

3.フィジカルアセスメント(嵐 弘美)

4.検査データの基礎知識(嵐 弘美)

5.精神科でよくみられる身体疾患(福岡弥生)

6.精神科救急で気をつけたい身体疾患(福岡弥生)

7.うつ病でみられる身体症状(小山達也)

8.身体疾患と精神症状(小山達也)

9.身体疾患治療薬の精神状態への影響(嵐 弘美)

10.向精神薬治療と身体疾患(嵐 弘美)

11.妊娠と向精神薬治療(嵐 弘美)

12.水中毒(田中美惠子)

13.感染予防(嵐 弘美)

7 治療と看護

1.身体的検査(山内典子)

2.心理テスト(田中美惠子)

3.薬物療法(辻脇邦彦)

4.電気けいれん療法(畠山卓也)

5.精神療法(田中美惠子)

6.集団精神療法(小林みゆき)

7.認知行動療法(異儀田はづき)

8.作業療法(濱田由紀)

9.心理教育(福間幸夫)

10.SST(福間幸夫)

11.デイケア(濱田由紀)

12.チーム医療・チームアプローチ(濱田由紀)

13.行動制限(畠山卓也)

14.リスクマネジメント(小山達也)

15.訪問看護(宮城純子)

16.ケアマネジメント(福間幸夫)

17.リカバリー・ストレングスモデル(濱田由紀・田中美惠子)

18.アウトリーチ・ACT(田中美惠子)

19.司法精神看護(宮城純子)

20.コンサルテーション(田中美惠子)

21.リエゾン精神看護(田中美惠子)

22.専門看護師・認定看護師(田中美惠子)

8 法制度と社会資源

1.障害者基本法(田中美惠子)

2.障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約)(田中美惠子)

3.障害者虐待防止法(濱田由紀)

4.障害者差別解消法(濱田由紀)

5.精神保健福祉法(濱田由紀)

6.精神保健福祉法に基づく入院制度・移送制度(濱田由紀)

7.障害者総合支援法(濱田由紀)

8.障害者総合支援法に基づくサービス(濱田由紀)

9.地域移行・地域定着支援(田中美惠子)

10.障害者手帳制度(濱田由紀)

11.心神喪失者等医療観察法(石川博康)

12.障害者雇用促進法と就労支援(田中美惠子)

13.自殺対策基本法(小山達也)

14.発達障害者支援法(小山達也)

15.医療保険制度(濱田由紀)

16.介護保険制度(松丸直美)

17.生活保護制度(小山達也)

18.障害年金制度(濱田由紀)

19.成年後見制度(田中美惠子)

20.精神障害者家族会(横山惠子)

21.セルフヘルプグループ(田中美惠子)

22.ピアサポート・ピアカウンセリング(濱田由紀)

23.AA・断酒会(横山惠子)

24.アルコール健康障害対策基本法(田中美惠子)

25.精神障害にも対応した地域包括ケアシステム(田中美惠子)

・文献

付録

処遇の基準(田中美惠子)

主な向精神薬一覧(辻脇邦彦)

抗精神病薬の等価換算表(辻脇邦彦)

抗精神病薬の副作用-1(障害部位別)(辻脇邦彦)

抗精神病薬の副作用-2(遮断受容体別)(辻脇邦彦)

抗精神病薬の副作用-3(悪性症候群へと進展する各段階と起こりうる状態)(辻脇邦彦)

基準検査値一覧(嵐 弘美)

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書籍情報

  • ISBN:9784263239759
  • ページ数:304頁
  • 書籍発行日:2023年8月
  • 電子版発売日:2023年9月5日
  • 判:A6判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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