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- Emer Log2023年秋季増刊 救急・ ICUの薬剤マスターブック
商品情報
内容
救急・ICUの症例を挙げ、複数の候補からどの薬剤をチョイスするかを、根拠にもとづき解説。臨床をイメージしながら、組み合わせの禁忌や、副作用などを学べる。薬物動態など、薬剤の基礎知識もしっかり収載。自信を持って患者さんを看たい、後輩を教えたいナースに向けた1冊。
序文
はじめに
救急・集中治療領域では、多臓器にわたり比較的短時間に増悪する病態を把握し、迅速的に対応を求められるケースが多い。さらに、薬物治療だけでなく、人工呼吸器や透析などの医療機器も多く使用されている。このような状況下での薬剤の使用は、変動する病態に合わせた薬剤の選択や用量調節に注意を要する。さらに、患者は数多くの薬剤を必要とし、薬物治療はさらに複雑化する。
このような高度化、専門化した医療では、多職種チームが欠かせない。薬剤師はそれらの薬剤の使用方法や注意点を熟知しているため、薬物治療の専門家として、安全にかつ有効な薬物治療を提供することに寄与している。一方で、24 時間365 日薬剤師が常駐する施設はまれであるため、病棟に薬剤師が不在の夜間や週末などに、薬剤が開始されることも少なくない。
本書は、救急・集中治療領域の一線で活躍している薬剤師を執筆者に迎え、解説した。薬剤師が不在の状況でも、多職種の参考書として活用していただきたい。基本的な薬剤の投与量の考え方から、現場で使用頻度の高い似たような薬剤の使い分けや特徴を把握できるような内容になっている。
本書が救急・集中治療領域の患者に、安全で有効な薬物療法を提供できる土台になることを期待している。
2023年8月
聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部 課長補佐
前田幹広
目次
【1章】薬剤師が教える!救急・ICU薬剤のキホン
1 薬物動態
2 薬物の用量の考え方
3 薬物相互作用
4 配合変化・配合禁忌
5 薬物血中濃度モニタリング
6 小児と薬剤
7 妊婦と薬剤
8 高齢者と薬剤
【2章】ケースでわかる!救急・ICU薬剤の使い分け
1 抗精神病薬・睡眠薬
―糖尿病既往のあるせん妄患者での選択
ハロペリドール/クエチアピン/ラメルテオン
2 オピオイド
―腎機能が低下したがん性疼痛患者での選択
フェンタニル/モルヒネ
3 抗てんかん薬
―痙攣性てんかん重積患者での選択
ジアゼパム/ロラゼパム/フェニトイン/ホスフェニトイン
4 昇圧薬
―脊髄損傷で入院中の敗血症性ショック患者での選択
ノルアドレナリン/ドパミン/バソプレシン/アドレナリン
5 輸液
―腹腔内感染による敗血症性ショック患者での選択
生理食塩液/酢酸リンゲル液/アルブミン製剤
6 利尿薬
―体液貯留のある急性心不全患者での選択
フロセミド/トルバプタン/カルペリチド
7 抗不整脈薬
―除細動抵抗性の心室細動患者での選択
アミオダロン/リドカイン/ランジオロール
8 カルシウム拮抗薬
―虚血性心疾患既往のある心房細動患者での選択
ニカルジピン/ジルチアゼム/ベラパミル
9 β遮断薬
―喘息既往のある心筋梗塞患者での選択
ビソプロロール/カルベジロール/プロプラノロール
10 経口抗凝固薬
―腎機能障害のある、フェニトイン服用中の心房細動患者での選択
ワルファリン/ダビガトラン/アピキサバン
11 抗血小板薬
―透析中の脳梗塞急性期患者での選択
アスピリン/クロピドグレル/シロスタゾール
12 抗凝固薬に対する拮抗薬
―ワルファリン内服中の頭部外傷患者での選択
乾燥濃縮人プロトロンビン複合体/イダルシズマブ/アンデキサネット アルファ
13 高カリウム血症治療薬
―腸閉塞既往のある高カリウム血症患者での選択
ポリスチレンスルホン酸カルシウム/ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物/
グルコース・インスリン(GI)療法
14 経口血糖降下薬
―うっ血性心不全、腎機能低下の糖尿病患者での選択
メトホルミン/ダパグリフロジン/シタグリプチン
15 抗MRSA薬
―腎機能障害のある、肺炎による敗血症性ショック患者での選択
バンコマイシン/ダプトマイシン/リネゾリド
16 抗真菌薬
―腎機能障害のある、フェニトイン服用中のカンジダ血症患者での選択
ホスフルコナゾール/ミカファンギン/アムホテリシンB製剤
17 抗凝固薬
―内科系疾患入院患者におけるDVT予防としての選択
ヘパリンカルシウム/エノキサパリンナトリウム/エドキサバン
18 ストレス潰瘍予防薬
―出血リスクの高い、肝機能・腎機能障害患者での選択
オメプラゾール/ファモチジン/スクラルファート
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書籍情報
- ISBN:9784840479783
- ページ数:180頁
- 書籍発行日:2023年10月
- 電子版発売日:2023年9月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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