脳神経画像解剖ナビゲーション

  • ページ数 : 392頁
  • 書籍発行日 : 2022年11月
  • 電子版発売日 : 2023年9月26日
¥9,900(税込)
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商品情報

内容

脳神経の基本的な解剖構造や機能,正常画像を理解して読影するために―地図のように広域アトラスから詳細解剖へアプローチできる,新しい画像解剖書が完成!
各論では,臨床的に異常をきたしやすい解剖構造・機能を,正常・変異・異常を比較して解説.

序文

「こんな本があったらいいな……」

本書が中枢神経画像診断で,そのような本になることを願い,企画・編集しました.画像診断を専門にする医師に限らず,患者さんの画像を診ると「今,知りたいことを教えてくれる本が欲しい」と思うことがあります.それはどのような場合でしょうか.

(1)異常所見はどのような病態か,

(2)所見と症状の関連はあるか,

(3)臨床的に重要な所見か,経過観察でよいか,

(4)気になる所見はいわゆる生理的変化や正常変異か,

(5)そもそも正常な画像所見はどのようなものか.

私もそうですが,多くの医師や医療従事者は“中枢神経は複雑で難しい”と感じていると思います.中枢神経は人体の実質臓器で最も重く(脳:約1200~1500g,脊髄:約25g),大きく長く,“機能局在”があります.それが “複雑” に感じる要因の1つと思います.画像解剖と機能局在を充分理解してから病気の診断をしようとすると,1歩が踏み出せません.

しかし,心配はいりません.以下の解剖学的な基礎知識と本書があれば,目的に到達できます.

A. 中枢神経は,①骨(頭蓋骨・脊椎),②膜(硬膜・くも膜・軟膜),③脳脊髄液に囲まれている.

B. 頭蓋/脊椎管(硬膜・くも膜)内の構造は,①脳と脳神経/脊髄と脊髄神経,②血管系,③間隙の脳脊髄液である.

C. 脳は,①大脳,②脳幹,③小脳からなる.

D. 脳・脊髄の実質は,①灰白質(神経細胞),②白質(神経線維)からなる.

画像診断の基本は画像解剖と所見の理解ですが,A~Dの知識があれば,本書を地図のように利用することで,(1)~(5)の知りたい情報(目的)にたどり着けます.旅の途中思わぬ絶景に巡り合える

ように,本書を紐解くと興味深いプラスαの知識も得られます.それでは早速,本書をナビゲーターとして中枢神経画像診断を始めましょう.本書の作成にあたり,中枢神経画像診断に造詣の深い全国の先生方,中枢神経画像診断に興味をお持ちの先生方にご執筆いただきました.充実した内容から熱意が伝わります.企画・編集担当者として心から御礼申し上げます.そして本書の企画・編集の機会をいただき,上梓から現在に至るまでご尽力いただきました画像診断編集室の皆様に感謝申し上げます.

永く本書が中枢神経画像診断で読者のお役に立つことを願ってやみません.


編著 新潟大学脳研究所 トランスレーショナル研究分野 岡本 浩一郎

目次

第Ⅰ章 脳神経広域・準広域アトラス

Ⅰ-1 画像からのアプローチ

Ⅰ-2 解剖学的構造からのアプローチ

Ⅰ-3 系統解剖からのアプローチ

第Ⅱ章 脳神経各領域解剖

1 大脳皮質 cerebral cortex

2 深部灰白質:大脳基底核 deep gray matter: basal ganglia

3 視床 thalamus

4 大脳白質 cerebral white matter

5 テント上脳室・脈絡叢 tent upper ventricular, choroid plexus

6 テント上脳槽・脳溝 supratentorial cistern and sulcus

7 間脳・下垂体系 diencephalon, pituitary gland

8 トルコ鞍・傍鞍部 sella turcica, parasella turcica

9 松果体部 pineal region

10 脳底部を中心とした血管系 vascular system at base of brain

11 脳幹 brain stem

12 小脳 cerebellum

13 テント下脳室・脈絡叢 ventricular system under the tent, choroid plexus

14 小脳周囲脳槽 pericerebellar cistern

15 脊髄 spinal cord

16 頭蓋骨・上位頸椎 skull, upper cervical spine


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書籍情報

  • ISBN:9784059886075
  • ページ数:392頁
  • 書籍発行日:2022年11月
  • 電子版発売日:2023年9月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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