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- 膀胱癌診療ガイドライン 2019年版[増補版]
商品情報
内容
この間、膀胱癌分野での薬物療法に大きな変化がみられております。
今回の増補版では、タイムリーな診療指針が掲載されております。
膀胱癌新診療に携わる全ての泌尿器科医にとっての必読書!是非、ご一読ください。
序文
2019年版[増補版] 序
この度,2019年に発刊されました膀胱癌診療ガイドライン第3版の増補版が発刊されることになりました。近年,診療ガイドラインはその学術的かつ実践的内容から,日常診療における必携の書として幅広く活用され,その重要性が増しています。膀胱癌診療ガイドラインも2009年の初版発刊以降,診断・治療の変化を反映させるべく最新の知見を取り入れながら数年ごとに改訂を重ねてまいりました。しかしながら,近年の診断・治療開発のスピードは速く,最新の知見をもとにした標準治療の変化と診療ガイドラインの発刊に若干のタイムラグが生じていたのも事実です。そこで,第3版では2019年の発刊後に膀胱癌の診療ガイドラインとして追加すべき事項がないかを毎年作成委員会にて検討し,アップデートとして遅滞なくその内容を公開してまいりました。今回の増補版は,2019年の第3版にその後のアップデート内容を加えたものになります。
実際,この4年間に特に膀胱癌の治療において大きな変革が起こりました。一つは切除不能・転移性膀胱癌症例における一次化学療法後の維持療法としてのアベルマブの登場であり,2021年2月に保険承認され,同年9月にアップデート内容としてCQ追加として公開されました。さらに翌年の2022年には,プラチナ製剤を含む抗癌化学療法と免疫チェックポイント阻害薬による治療歴のある患者に対する新しいクラスの薬剤であるエンホルツマブべドチンの推奨に関するCQが追加されました。また同年には,膀胱全摘除術の術後補助療法としてニボルマブの有効性が示され保険承認されたこともあり,膀胱全摘除術の術後補助療法に関するCQも追加されました。本ガイドライン増補版は,前版に新たなエビデンスを加えた最新のガイドラインになっており,これまで以上に多くの方々に幅広く利用されるものと確信しております。
最後に,本ガイドライン増補版作成にあたって,第3版の作成委員長をお務めいただいた松山豪泰先生,後を引き継がれました菊地栄次先生と多くの作成委員,協力委員の皆様に心から感謝申し上げます。
2023年8月
一般社団法人日本泌尿器科学会 理事長
江藤 正俊
目次
本ガイドライン改訂のポイントとエビデンス
膀胱癌治療のアルゴリズム
Ⅰ.疫学・病理
総論
Ⅱ.診断
総論
CQ1 膀胱癌の診断に腫瘍可視化技術(photodynamic diagnosis:PDD,narrow band imaging:NBI)は推奨されるか?
CQ2 膀胱癌の局所病期診断にマルチパラメトリック MRIは推奨されるか?
Ⅲ.筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)の治療
総論
CQ3 筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対して2nd TURは推奨されるか?
CQ4 筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)の治療の際に PDDや NBIは推奨されるか?
CQ5 低リスク筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対して抗癌剤即時単回注入は推奨されるか?
CQ6 中リスク筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対して抗癌剤単回注入療法後の維持注入は,単回注入単独と比べて推奨されるか?
CQ7 中・高リスク筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対してBCG導入療法と比較してBCG維持療法は推奨されるか?
CQ8 中・高リスク筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対して低用量 BCG膀胱内注入療法は推奨されるか?
CQ9 BCG膀胱内注入療法後に腫瘍残存を認める症例や膀胱内再発をきたす症例に対して,BCG膀胱内注入療法の再導入は推奨されるか?
CQ10 超高リスク症例に対して即時膀胱全摘除術は推奨されるか?
Ⅳ.上皮内癌(CIS)の治療
CQ11 前立腺部尿道における上皮内癌(CIS)に対してBCG膀胱内注入療法は推奨されるか?
CQ12 上皮内癌(CIS)症例に対する BCG導入療法で CISが残存する場合,BCG再導入療法は推奨されるか?
CQ13 BCG膀胱内注入療法後に再発した上皮内癌(CIS)症例に対して膀胱全摘除術は推奨されるか?
Ⅴ.Stage Ⅱ,Stage Ⅲ 膀胱癌の治療
総論
CQ14 膀胱全摘除術における尿道摘除は推奨されるか?
CQ15 膀胱全摘除術において神経温存手術は推奨されるか?
CQ16 女性の膀胱全摘除術において婦人科臓器温存手術は推奨されるか?
CQ17 腹腔鏡下 / ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術は推奨されるか?
CQ18 筋層浸潤性膀胱癌(MIBC)に対して膀胱温存集学的治療は推奨されるか?
CQ30 膀胱全摘除術において術後補助療法は推奨されるか ?
Ⅵ.Stage Ⅳ 膀胱癌の治療
総論
CQ19 局所進展例または骨盤内リンパ節転移を有する症例に対して膀胱全摘除術は推奨されるか?
CQ20 転移を有する膀胱癌に対する転移巣切除は推奨されるか?
CQ21 切除不能または転移を有する症例の一次治療としてGC療法は推奨されるか?
CQ22 腎機能障害を伴う切除不能または有転移症例に対する GCarbo療法は推奨されるか?
CQ23 一次抗癌化学療法後に再発または進行した局所進行性または転移性膀胱癌に対するペムブロリズマブ使用は推奨されるか?
CQ24 局所進行性あるいは転移性の膀胱癌に対する緩和目的の放射線外照射療法は推奨されるか?
CQ29 根治切除不能または転移を有する症例における一次抗癌化学療法後の維持療法としてアベルマブ使用は推奨されるか?
CQ31 プラチナ製剤を含む抗癌化学療法および免疫チェックポイント阻害薬による治療歴のある切除不能または転移性膀胱癌に対してエンホルツマブ ベドチンは推奨されるか?
Ⅶ.膀胱癌の経過観察
総論
CQ25 筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)の患者にリスク分類に沿った経過観察は推奨されるか?
CQ26 筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)の患者の経過観察において尿中分子マーカーや腫瘍可視化技術の使用は推奨されるか?
CQ27 筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)ならびに膀胱全摘除術後の経過観察において,上部尿路の評価は推奨されるか?
CQ28 膀胱全摘除術後は摘出病理組織所見や再発リスクに沿った経過観察が推奨されるか?
Ⅷ.希少がん
尿路上皮癌亜型および特殊型総論
尿道癌総論
尿膜管癌総論
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書籍情報
- ISBN:9784865175486
- ページ数:164頁
- 書籍発行日:2023年8月
- 電子版発売日:2023年10月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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