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  • 実験医学増刊 Vol.41 No.17 治療標的がみえてきた脂質疾患学

実験医学増刊 Vol.41 No.17 治療標的がみえてきた脂質疾患学

  • ページ数 : 254頁
  • 書籍発行日 : 2023年10月
  • 電子版発売日 : 2023年10月27日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

脂質の世界を知り、創薬・疾患診断法開発の糸口をつかむ
リピドミクス,イメージングマスといった脂質解析技術の進展で,脂質の量・質の異常と疾患との関わりが続々と明らかになっています.疾患メカニズム研究,診断法の開発,創薬研究をされている方は必見の1冊!

序文

急速な質量分析計の普及と測定技術の高感度化によって,脂質の定量解析は以前と比較して身近になってきたように思われる.脂質を専門としない研究室からの論文に脂質の解析結果が掲載されることも珍しくはなくなってきた.しかしながら,他の研究室から臨床検体の脂質解析の依頼を受ける際に,解析対象の脂質の分子種を指定されることはまずなく,「とにかく脂質に何か違いがないか,見てほしい」と言われて困惑することも多い.検出可能かどうかは別にして,理論的には10万種以上の脂質分子種の存在が想定され,それぞれの分子量も化学的特性もさまざまである.すべての脂質分子種を解析できる研究室など存在しないだろう.臨床検体を例にとっても,血清は血液凝固に伴い一部の脂質が産生されたり分解されたりするため,脂質の解析には適しておらず,適切にコントロールされて回収・保存された血漿を用いなければならないが,こういった「脂質の常識」もまだまだ広く知られていないように思われる.こうした基本的な知識の普及には本増刊号のような日本語で書かれた総説集がきわめて有効と思われる.2015年に発行した「脂質疾患学 なぜ“あぶら”の異常が病気を引き起こすのか?」は幸いなことに高い評価をいただくことができたようで,今回,「治療標的がみえてきた脂質疾患学」の編集の依頼を頂いた.本増刊号では対象を脂質生物学全体に拡大し,より多くの先生方にそれぞれのご専門の脂質の生命現象における役割と,最新の解析技術の解説をお願いした.集まった原稿を拝見して,いずれの分野でも大きな研究の進展があったことに驚きを覚えた.この8年間で急激にグレードアップした日本の脂質研究の集大成を楽しんで頂き,脂質に対する理解が深まる一助となれば幸いである.


2023年6月

横溝岳彦,村上 誠

目次

序【横溝岳彦,村上 誠】

概論 脂質疾患学アップデート【村上 誠】

第1章 ⽣体における脂質機能とその最新像

1.第1世代脂質メディエーター:エイコサノイド【横溝岳彦】

2.第2世代脂質メディエーター:リゾリン脂質【可野邦行,近江純平,青木淳賢】

3.ω3脂肪酸の代謝動態と疾患制御【有田 誠】

4.コレステロールの生理的役割のパラダイムシフト【植田和光】

5.スフィンゴ脂質の多様性とセラミドの皮膚バリア機能【木原章雄】

第2章 脂質解析の新たな視点

1.細胞外小胞の形成における膜の変形・切断機構【西村珠子,末次志郎】

2.腸内細菌と脂質【渡辺啓太,西川翔太,大植隆司,木村郁夫】

3.脂質疾患研究を加速させるノンターゲットリピドミクス【津川裕司,有田 誠】

4.脂質研究における質量分析イメージング技術【可野邦行,岩間大河,青木淳賢】

5.脂質の高解像度な観察技術 ―1分子解析と脂質プローブ【田口友彦,鈴木健一】

6.酸化脂質解析の新技術【山田健一】

第3章 脂質と多彩な疾患の深い関係

がん

1.がん免疫におけるプロスタグランジンの役割と臨床応用 ―チェックポイント阻害剤の抗がん作用を補えるか?【土屋創健,杉本幸彦】

2.リンパ腫における細胞外小胞の新規作動メカニズム【幸谷 愛,村上 誠】

免疫疾患

3.細胞膜リン脂質のスクランブル機構【蚊谷 光,Panpan Zhang,鈴木 淳】

4.イムノメタボリズムと脂質【遠藤裕介】

5.C型レクチン受容体による糖脂質識別と細胞応答決定機構【渡邊美幸,山﨑 晶】

6.アレルギー喘息とシステイニルロイコトリエン ―第二世代ロイコトリエン受容体モジュレーター開発への挑戦【永井 潤】

神経疾患

7.慢性ストレス病態を担う生理活性脂質【永井裕崇,古屋敷智之】

8.脳虚血と脂質【七田 崇】

9.神経障害性疼痛と血小板活性化因子(PAF)【進藤英雄,山本将大】

10.高度不飽和脂肪酸の新たな生理機能(双極症)【李 賢哲,横溝岳彦】

肥満・代謝性疾患

11.代謝疾患と脂肪酸伸長酵素【松坂 賢,島野 仁】

12.肝疾患におけるPNPLAファミリーの役割【平林哲也,村上 誠】

13.LDL修飾の最新知見から紐解く動脈硬化研究の現在【宮崎拓郎,宮崎 章】

14.細胞死と脂質,代謝性疾患【菅波孝祥,田中 都,伊藤美智子】

15.プロスタグランジンによる脂肪組織の質的制御【稲住知明,杉本幸彦】

皮膚疾患

16.炎症性皮膚疾患とイノシトールリン脂質代謝【金丸佳織,中村由和】

17.ホスホリパーゼA2による皮膚疾患の制御【武富芳隆,村上 誠】

18.皮膚疾患におけるエイコサノイドの役割【米倉 慧,石橋茉実,江川形平,野村尚史,椛島健治】

不妊症

19.脂質メディエーターによる妊娠初期過程制御【藍川志津,廣田 泰】

20.DHAと男性生殖器【飯塚佳子,進藤英雄】

第4章 臨床展開に向けた脂質研究

1.リゾリン脂質の臨床検査への導入【蔵野 信】

2.臨床リピドミクス解析【小田吉哉】

3.ヒト検体の質量分析イメージング【大山壮歩,Chi Zhang,Ariful Islam,荒牧修平,佐藤智仁,華表友暁,瀬藤光利】


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書籍情報

  • ISBN:9784758104142
  • ページ数:254頁
  • 書籍発行日:2023年10月
  • 電子版発売日:2023年10月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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