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臨床スポーツ医学 2024年2月号(41巻2号)審美系アスリート・アーティストのための医科学

  • ページ数 : 130頁
  • 書籍発行日 : 2024年1月
  • 電子版発売日 : 2024年2月2日
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商品情報

内容

審美系アスリート・アーティストのための医科学

特集記事として,審美系スポーツ概論/新体操による脊椎障害/体操競技による肩・肘関節障害/フィギュアスケートによる下肢障害/クラシックバレエによる下肢障害/成長期のバレエダンサーの障害/女性アスリート・アーティストの三主徴/審美系アスリート・アーティストのコンディショニング などを取り上げる.また,[スポーツ関連脳振盪-アムステルダム声明-]他を掲載.


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序文

審美系アスリート・アーティストのための医科学

「審美系スポーツ」という名称については,まだあまりお聞きになられたことがない方も多くいるのではないでしょうか.スポーツ種目の類似性の観点から,「瞬発系スポーツ」「持久系スポーツ」「オーバーヘッドスポーツ」「アーバンスポーツ」というように,便宜的な分類が用いられることがあります.その中で,「審美系スポーツ」というのは,演技の美しさや華やかさが評価の対象の一部となるスポーツとして新たなジャンルを作ってきました.本文中にも少し書きましたが,そもそも「審美」という語句は「美を審(つまびらか)にする」というのが字義であり,「美を識別すること」「美醜を見分けること」と解説されています.わが国では,明治時代に「審美学」が美や芸術の本質や原理,形式を究める学問として広まったことで一般化したものと考えられています(精選版 日本国語大辞典).このことからも,一般のスポーツとは少し異なり,身体能力の高さや技術を競うだけではなく,同時に芸術性の評価を伴うスポーツということができると思います.

一方,クラシックバレエに代表されるダンス芸術は,長い歴史的背景をもつ純粋な芸術(アート)として認識されています.舞台の上で繰り広げられるダンス(踊り)の動きの中には,極限まで追い詰めた美しいしなやかな関節運動による芸術が完成されており,古くから万人を魅了しています.まさにバレエダンサーは,アスリートではなくアーティストと呼ぶべきだと私は思います.

「審美系スポーツ」ではアスリートが試合に向けて練習を重ねるのに対し,「クラシックバレエ」ではアーティストであるダンサーが舞台(公演)に向けて演技を仕上げていきます.いずれも躍動感・スピード感に加え,審らかさ・華やかさが表現され,観客は大きな感動とともに一種のスリルを味わうことで,より一層熱狂的になります.

多くの審美系アスリート・アーティストは,幼少期から過剰な練習・演技をこなし,種目に応じた環境の中で特異的な障害がみられるようになります.われわれは,一般的な障害(疾患)の観点からのみ治療法を考えるのではなく,それぞれの種目に必要とされる身体特性と障害発生メカニズムを理解したうえで,治療・予防の糸口を探ることが重要だと思います.

私は,審美系アスリート・アーティストの動きを通して,人間を科学(science)することの素晴らしさを大いに再認識することができました.この特集号が,皆さんのスポーツ医学に良い刺激となり,新たな知見となることを願っています.


特集編集:熊井 司(早稲田大学教授)

目次

【特 集】

総 論

審美系スポーツ概論 熊井 司

バレエ概論 水村(久埜)真由美

必要とされる身体特性と障害メカニズム

新体操 中村格子

体操競技 瀬尾理利子 他

フィギュアスケート 渡邉耕太

アーティスティックスイミング 地神裕史 他

競技ダンス・ブレイキン 竹島憲一郎

クラシックバレエ 蘆田ひろみ

メディカルサポートの実際-診断・治療-

新体操による脊椎障害 半谷美夏 他

新体操による下肢過労性障害 屋比久博己 他

体操競技による肩・肘関節障害 関口貴博 他

体操競技による膝関節障害 内之倉真大 他

フィギュアスケートによる下肢障害 鈴木智之 他

クラシックバレエによる下肢障害 生駒和也 他

成長期のバレエダンサーの障害 片倉麻衣 他

女性アスリート・アーティストの三主徴 勝川史憲

審美系アスリート・アーティストのコンディショニング 鍋田友里子

【連 載】

スポーツ関連脳振盪-アムステルダム声明- 第2回

スポーツ関連脳振盪(SRC)の予防 山田睦雄

シン・産婦人科領域のスポーツ医学 第2回

Ⅰ 女性アスリートの成長・成熟に関する医学的知識のリマスター

 2 骨格筋量が多い中高生アスリートの利用可能エネルギー不足・相対的エネルギー不足 鈴木志保子

【臨スポOPINION】

アスリートの運動誘発性気管支収縮と今後の展望 松田隆宏 他

【臨スポニュース】

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書籍情報

  • ISBN:9784011004102
  • ページ数:130頁
  • 書籍発行日:2024年1月
  • 電子版発売日:2024年2月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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