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- リウマチ・運動器診療のための関節エコーPerfect Image 第2版
商品情報
内容
さらに部位ごとに大ボリュームのエコー画像と200本を超える動画を掲載。実際のプローブ操作とエコー画面を同時再生可能な動画もあるため、直感的理解が可能です。
疾患ごとに発症メカニズムやエコーの特徴までおさえているため、本書を最後まで読めば「撮像の仕方」から入った初学者も、エコーによる鑑別診断まで理解できるようになります。
序文
序文
関節エコー検査はリウマチ性疾患の診療において幅広く普及してきており，診療に必要不可欠な検査になったといっても過言ではない。その有用性は診断のみならず，治療効果判定ならびに疾患活動性のマネジメントまで多岐にわたるが，早期診断ならびに鑑別診断を行う際が最も有用性が高くエビデンスも豊富に存在する。
この背景には，各疾患に特徴的な所見やそれらが検出される部位などがパターンとしてまとまってきたため，エコー画像から疾患の病態を把握することがある程度可能となった点が挙げられる。本書の初版を2020年に発行したが，その当時から認識されていた関節リウマチらしい骨びらんを伴った滑膜炎や尺側手根伸筋腱の腱鞘滑膜炎の存在， 乾癬性関節炎らしい腱付着部を中心とした炎症所見，痛風らしい軟骨表面への結晶沈着を伴った関節炎所見などに加え，いまではリウマチ性多発筋痛症における膝窩筋腱の炎症所見など新たなパターンも検出されている。また，関節炎所見はパワードプラ陽性滑膜炎だけでなく，腱付着部炎所見や骨表面の不正像・皮下浮腫・滑液包炎など，関節内のみならず関節外の組織を含めた関節を構成するすべての構造物の変化を総合的に判断することでその病態を正確に評価することができる。しかし，病態を把握するための所見をきっちりと描出するには，各関節での正常解剖を理解したり，関節エコー特有の撮像方法を習得したりと，押さえておくべきポイントがいくつかある。
本書のタイトルに含まれるPerfect Imageという言葉は，私の関節エコーの師匠であるイタリアのWalter Grassi先生が常々口にしていた言葉であり，その意味は適切な撮像手技や撮像条件で特徴的な部位に特徴的な所見を探すことが病態の把握へと導いてくれるということである。そこで，撮像についてのコツを動画で見るほうがより理解しやすいと考え，第2版では正常像の撮像方法を充実させ，さらに病的画像にできるだけ多くの動画を取り入れた。動画で学習することでPerfect Imageが理解しやすく，それを実践することで診療の質が向上するといえる。本書を通じて少しでもエコー解剖および各疾患の病態の理解が深まれば幸いである。
2023年9月
岡野匡志
目次
1章 撮像方法
1 機器・プローブ
2 セッティング
3 撮像のテクニック
4 準備物品
5 正常所見と病的所見
6 各関節の撮像方法
7 付着部の撮像方法
2章 各部位の撮像方法と関節リウマチのエコー所見
1 手指
2 手関節
3 肘関節
4 肩関節
5 股関節
6 膝関節
7 足関節
8 足趾
3章 鑑別診断
1 脊椎関節炎
2 乾癬性関節炎
3 リウマチ性多発筋痛症
4 結晶誘発性関節炎
5 変形性関節症
6 RS3PE症候群
7 SAPHO症候群と掌蹠膿疱症性骨関節炎
8 感染性関節炎（化膿性関節炎）
9 irAE関節炎
4章 実臨床における関節エコーの使用方法
5章 エコーガイド下関節穿刺（注射・神経ブロック）
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書籍情報
- ISBN：9784784957934
- ページ数：248頁
- 書籍発行日：2023年9月
- 電子版発売日：2023年12月12日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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