CT診断一問一答

  • ページ数 : 368頁
  • 書籍発行日 : 2023年9月
  • 電子版発売日 : 2023年12月12日
¥6,490(税込)
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商品情報

内容

放射線科に研修に入ったが,数多く撮影されるCTを何からどう読めばよいかわからない.
そんな初学者のために,まず最初におさえておくべきCT診断の基礎知識を,Q&A形式でやさしく解説.
豊富なイラスト・解剖・実症例でよくわかる!

※都合により,紙版の紙面と異なり,割愛された箇所がございます.(p308 Q107 表1 ,p311 Q107 表2 ,p312 Q108 表1)

序文


医療における診断には,理学的検査,血液生化学的検査,そして画像診断がありますが,近年の画像診断の進歩によって,その重要性は高まる一方であり,特に確定診断において画像情報は必須となっているといってよいでしょう.疾患によっては,病理診断に影響を与えている症例も多々あります.現在,研修医のスーパーローテーションに放射線科は必須になっていませんが,それは画像診断の必要性の低さではなく,研修指定病院でも放射線科医のいる施設が限られているため,もしくはいたとしても十分なスタッフ数がいないため,十分な研修を受けることができない状態であるためといえます.

本書は,研修医や専攻医の若手の先生がCT画像をみるにあたって,上級医に質問したくなるような内容を“Q” として質問形式で挙げ,それに対する答えを“A” として端的に示すとともに,その詳しい解説を2~4ページ程度と,その場で読んでしまえる分量で記載する形式をとるようにしました.若手の先生が読影時に持った疑問を積み残さず,理解しながら画像診断の基本を身につけることができるように工夫しました.全身のCT診断領域を含んでいるので,各診療科をまわっている研修医や専門医試験を目指している専攻医はもちろん,放射線科専門医でも自分の専門分野以外のところの復習に利用できると期待しています.

本書を作成するにあたって,当科の神田知紀講師を中心に医局スタッフの先生や神戸大学の関連施設の先生にも各専門領域を中心に執筆をお願いしました.日々の業務で多忙を極める中,本当に感謝しています.

本書を通して,若手の先生方が放射線診断への造詣を深めてくれることを期待しています.


2023年8月

神戸大学大学院医学研究科放射線医学分野 教授  村上 卓道




「画像診断を勉強し始めた学生・研修医向けにわかりやすいCTの本を」ということで,本書の企画・編集を担当させていただきました.企画段階では「最新のCT技術もふんだんに入れて」ということでしたが,ほとんどの学生・研修医はCT技術に対して興味は少ないので,技術系の話を少なめに,画像診断をたっぷりにしています.

本書のコンセプトは「広く ・ 浅く ・ ビギナーにやさしく・1冊で日常診療をカバーできるように」を第一に制作されており,とにかくこれだけは覚えておいて欲しい! 100点はいらんから70点の知識を! という方針で企画しています.各分野の専門家の先生からみたら物足りない,ちょっと違うと思うところもあるかもしれませんが,まずは研修医の先生にわかりやすく理解してもらうためにということで,大目にみていただけたら幸いです.

本書はQ&A方式で展開されていますが,①正常解剖,②症状から画像をどう判断するか,③画像所見からの鑑別,④正常変異と判断してよい病変,を中心にまとめられています.広い分野を扱った分,一つひとつの疾患の解説はとても薄くなっていますが,もっと知りたいと思ったら是非インターネットや専門書を参照して勉強してください.勉強しても勉強しても追いつかない画像診断の深淵が待ち構えていますよ.

最後に,忙しい中,本書の作成を協力していた分担著者の先生方と,めんどうな要求に付き合ってくださったGakkenの方々,ご協力本当にありがとうございました.本書が無事刊行にこぎ着けられたことに感謝しています.この本を読んで少しでも画像診断がわかるようになったと思える人が増えることを祈願して.


2023年8月

神田 知紀(@tkandarad *X(旧Twitter)アカウント)

目次

1 基本的内容

Q01 CT値とは何でしょうか?

Q02 CTの冠状断・矢状断はどのように撮影されるのでしょうか?

Q03 dual energy CTの長所を教えてください.

Q04 単純CT・造影CT・ダイナミックCTの違いと使い分けを教えてください.

Q05 造影剤で造影される,造影されないとは,どのように規定されるのでしょうか?

Q06 TNM分類について教えてください.

Q07 悪性腫瘍の転移経路について教えてください.

Q08 CTを用いた治療効果判定について教えてください.

2 頭部・頭頸部

Q09 頭部CTで最低限押さえておくべき解剖を教えてください.

Q10 脳CTの偽病変にはどのようなものがありますか?

Q11 脳のCT angiographyはどのような時に撮影して,どの血管を評価しているのでしょうか?

Q12 脳腫瘍と脳梗塞はどうやって区別しているのですか?

Q13 画像所見から脳梗塞の発症時期をどう推定しているか教えてください.

Q14 画像所見からどのように脳梗塞の発症機序を推定しているのでしょうか?

Q15 脳出血の原因を教えてください.

Q16 くも膜下出血,硬膜下血腫,硬膜下水腫,硬膜外血腫の画像所見の違いを教えてください.

Q17 くも膜下出血の経過観察の画像診断で気をつけることを教えてください.

Q18 水頭症の画像診断について教えてください.

Q19 頭部外傷のCTはどのような時に撮影すべきでしょうか?

Q20 頭部外傷のCTはどのようなところに気をつけて判断しているのでしょうか?

Q21 急性の片麻痺患者における頭部CTの役割を教えてください.

Q22 めまいにおける頭部CTの役割を教えてください.

Q23 意識障害における頭部CTの役割を教えてください.

Q24 髄膜炎における頭部CTの役割を教えてください.

Q25 主な脳腫瘍の鑑別を教えてください.

Q26 副鼻腔病変はどのように判断したらよいのでしょうか?

Q27 甲状腺の偶発腫瘍はどのように判断したらよいでしょうか?

3 胸部

Q28 胸部CTで最低限押さえておくべき解剖を教えてください.

Q29 肺の区域分類について教えてください.

Q30 胸部CTの用語の使い分け方を教えてください.

Q31 肺実質と間質とはどういうものでしょうか?

Q32 肺HRCTはどのような時に撮影し,どのような点に注意して判断するのでしょうか?

Q33 肺病変の分布の違いが重要となる疾患を教えてください.

Q34 肺腫瘍の鑑別について教えてください.

Q35 肺癌の病期診断について教えてください.

Q36 肺空洞性病変の鑑別について教えてください.

Q37 多発肺結節を来す疾患の鑑別について教えてください.

Q38 肺結節をどう経過観察するか教えてください.

Q39 浸潤影を来す疾患の鑑別について教えてください.

Q40 通常の肺炎以外に,急性に両肺の異常影が出現した時の鑑別について教えてください.

Q41 小葉中心性病変とはどのようなもので生じ,どう鑑別するのですか?

Q42 広義間質の肥厚を来す疾患について教えてください.

Q43 気管支の異常所見について教えてください.

Q44 通常型間質性肺炎の画像所見について教えてください.

Q45 両肺背側にすりガラス影や浸潤影がみられた場合の鑑別について教えてください.

Q46 無気肺はどのような画像所見で,どのようなことに注意すべきでしょうか?

Q47 肺気腫,気胸,ブラ, 蜂巣肺の鑑別について教えてください.

Q48 胸膜の異常について教えてください.

Q49 胸腔内に広がる病変について教えてください.

Q50 肺動脈血栓塞栓症の診断について教えてください.

Q51 CTにおける縦隔の区分を教えてください.

Q52 前縦隔腫瘍の鑑別について教えてください.

Q53 中縦隔・後縦隔腫瘍の鑑別について教えてください.

Q54 巨大な縦隔腫瘍と肺腫瘍はどのように区別するのですか?

Q55 食道癌の病期診断で気をつける点を教えてください.

Q56 縦隔のリンパ節腫大が,サルコイドーシスか悪性リンパ腫,肺癌の転移などの悪性かを鑑別する方法を教えてください.

Q57 心臓の石灰化はどのように扱えばよいでしょうか?

Q58 心嚢液をどう評価するか教えてください.

Q59 CTで偶然発見される乳房病変の鑑別を教えてください.

Q60 乳癌の診断において気をつける点を教えてください.

4 上腹部

Q61 上腹部で最低限押さえておくべき解剖を教えてください.

Q62 腹部ダイナミックCTの各画像をどのように区別しているか教えてください.

Q63 腹腔・後腹膜腔・腹膜外腔の解剖について教えてください.

Q64 肝ダイナミックCTはどのような目的で撮影するのでしょうか ?

Q65 肝の区域分類について教えてください.

Q66 肝臓にびまん性に生じる異常所見について教えてください.

Q67 門脈圧亢進症のCT所見を教えてください.

Q68 胆管気腫と門脈気腫の区別の仕方と臨床的意義を教えてください.

Q69 一般的な肝腫瘤の鑑別について教えてください.

Q70 肝細胞癌の画像所見で留意する点を教えてください.

Q71 胆管拡張はどのように診断すればよいでしょうか?

Q72 急性胆嚢炎はどのように診断すればよいでしょうか?

Q73 日常遭遇する胆嚢疾患にはどのようなものがありますか?

Q74 膵臓の解剖について教えてください.

Q75 膵癌の診断で気をつけることを教えてください.

Q76 急性膵炎の画像所見について教えてください.

Q77 慢性膵炎の画像所見について教えてください.

Q78 膵IPMNはどのようなところに気をつけて判断していますか?

Q79 脾臓は何を評価すればよいのでしょうか?

Q80 腎ダイナミックCTについて教えてください.

Q81 腎腫瘤の鑑別におけるポイントを教えてください.

Q82 腎盂の拡張はどのように評価するのですか?

Q83 腎癌の病期診断で気をつける点を教えてください.

Q84 副腎ではどのような異常があるのでしょうか?

Q85 尿管の異常について教えてください.

Q86 腹部巨大腫瘍の考え方を教えてください.

5 消化管

Q87 CTで胃と十二指腸の区別がわからないので教えてください.

Q88 CTで小腸と大腸をどう区別しているのでしょうか?

Q89 胃癌はどのようなところに注意して診断すればよいでしょうか?

Q90 大腸癌は何に注意して診断すればよいでしょうか?

Q91 腹部術後CTはどのようなところに注意して評価しているのでしょうか?

Q92 憩室とはどのようなものでしょうか?

Q93 腸炎の鑑別はCTでどのようにするのでしょうか?

Q94 CTでの腸閉塞とイレウスの違いを教えてください.

Q95 腸閉塞の閉塞起点はCTでどのように検索するのでしょうか?

Q96 危険な腸閉塞・イレウスについて教えてください.

Q97 ヘルニアの診断について教えてください.

Q98 消化管出血の画像診断について教えてください.

Q99 free airの見方と鑑別診断について教えてください.

Q100 虫垂炎の診断の仕方を教えてください.

6 骨盤

Q101 男性骨盤で最低限押さえておくべき正常CT解剖を教えてください.

Q102 膀胱壁肥厚を来す疾患について教えてください.

Q103 膀胱癌におけるCTの役割は?

Q104 前立腺疾患におけるCTの役割は?

Q105 女性骨盤で最低限押さえておくべき正常CT解剖を教えてください.

Q106 子宮腫瘍の良悪性をCTでどのように判断するのでしょうか?

Q107 子宮体癌のCT診断では,どのようなところに留意すべきでしょうか?

Q108 子宮頸癌のCT診断では,どのようなところに留意すべきでしょう

Q109 子宮外妊娠はCTでどのような画像所見になるのでしょうか?

Q110 卵巣腫瘍はCTでどのように診断するのでしょうか?

Q111 CTにおける卵巣癌の病期診断で留意すべきところを教えてください.

Q112 卵巣茎捻転の診断について教えてください.

7 その他

Q113 知っておくべき大血管の正常変異について教えてください.

Q114 大動脈解離の診断では,どのようなところに留意すべきでしょうか?

Q115 大動脈瘤の診断のポイントを教えてください.

Q116 動脈瘤が破裂した時は,どのような所見になるのでしょうか?

Q117 CTで偶然発見される良性骨病変としてはどのようなものがあるのでしょうか?

Q118 骨転移の診断について教えてください.

Q119 気をつけるべき脊椎病変はどのようなものがありますか?

Q120 異物の画像所見について教えてください.

付録 CT読影手順について

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書籍情報

  • ISBN:9784059886341
  • ページ数:368頁
  • 書籍発行日:2023年9月
  • 電子版発売日:2023年12月12日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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