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- PTスタートガイド 基礎理学療法概論 改訂第2版
商品情報
内容
写真を豊富に使用するキャッチーな紙面により「理学療法士になるまで(学生生活)」と「理学療法士になった後(臨床)」のイメージが湧きやすく,また「考えてみよう」「やってみよう」「話し合ってみよう」等の囲み記事により一方的に教えるのではなく,教員と学生がコミュニケーションを取りながらアクティブラーニングで進める構成。
改訂にあたって,アクティブラーニング項目や「理学療法士に求められる接遇」を増量し,またコロナ禍で様変わりした臨床実習についても内容をアップデート。
序文
改訂第2版 監修の序
本書の初版が発刊されてから,6年の年月が流れました。この間,理学療法士養成にかかわる重要な規則である「指定規則」の大幅な改正があり,新しい教育内容が実施されています。また医療・医学の進歩により必要とされる基本的知識,技術も増加しています。このような情勢を背景として,本書も第2版において相当の改訂と追加を行いました。
初版は大きく5部構成でしたが,第2版では13章で構成されています。特に「理学療法の方法」にはⅠとⅡの二つの章を割り当て,初版にはなかった「基本動作練習」の項を追加しています。基本動作練習は,その名の通り理学療法における基本中の基本であり,本書に相応しい内容になっています。さらに,新しい指定規則に準じて,「理学療法士の倫理と適性」に第8章と9章を当て,職業倫理に加え「接遇」「ハラスメント」に関する項が記述されています。臨床実習において役立つと考えられます。また,第2版では多くの新しい執筆者に参加していただき,新鮮な視点からの解説をいただきました。初版もわかりやすい図と簡潔な説明がありましたが,第2版では一層理解しやすいようにフルカラーで多くの図解を取り入れています。
初版でも述べましたが,理学療法学を学ぶためには,理学療法の「基礎」をまず十分に理解することが必要です。理学療法の領域は,神経系,骨関節系,呼吸循環系などとても幅広く,さらにそれらに対応する技術の点でも多くの手法・治療法が考案されています。本書は,このような「基礎」のなかでも欠くことのできない領域,項目で構成され,内容は簡明でわかりやすさを主眼において記述しました。したがって,本書に記述された事項を一つのスタートラインとしてさらに発展的に調べ,その意義を検討し,主体的に学習することを期待するものです。これが本書の名称である「スタートガイド」の持っている意味です。
障がいを持った人たちに何らかの支援,貢献をしたいという高い志(こころざし)をもって理学療法士になろうとする皆さまにとって,本書はそのガイド役を担うことができるものと確信しています。
2023年12月
仙台青葉学院大学
網本 和
改訂第2版 編集の序
2017年(平成29年)12月に本書の初版が刊行され,ちょうど6年の歳月が経ちました。この間,年号も平成から令和に移行し,日本では高齢者のますますの増加に対して,18歳人口や出生数をはじめとした未来の社会を支える若い世代の減少に歯止めが効かない状況です。一方,日本を含め世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により人と経済の動きが一気に低迷し,さらに追い打ちをかけるかのようにウクライナとロシア,イスラエルとパレスチナの問題も世界を巻き込み,先行きが見えず,未来に不安と緊張を与える不安定な時代に突入した激動の時代に突入したと感じます。
しかし,そのような状況でも医療や介護の問題は待ってはくれず,容赦なく私たちに降りかかってきます。そのようななかで,より費用対効果の効率がよいリハビリテーションによって,病院や診療所などでは医療保険の費用軽減を図ることが求められ,介護保険の分野に従事する理学療法士も増加しています。そのほか,フィットネスや介護予防,スポーツ,さらには一般企業や行政機関に勤務する理学療法士も徐々に増えており,理学療法士及び作業療法士法の範疇を超えた職域で理学療法士が活躍しています。
そこで今回の改訂にあたり,おそらく病院や診療所などの医療現場で働く仕事として理学療法士をイメージして養成施設に入学してくれた学生の皆様が,入学当初に理学療法と理学療法士について広く知ることにより,その世界の「素晴らしさ」や「やりがい」をさらに実感し,これからの学びへの意欲を高めてもらうことを願って臨みました。また,臨床実習や国家試験を含めた在学中の学びを理解し,見通しを持って学んでいくことができるように,執筆者全員が想いを共有して執筆を進めてきました。
具体的には,①より広く理学療法士とその仕事,現況と将来の展望を理解すること,②本格的に理学療法を学ぶうえで基礎となる用語や考え方を理解すること,③在学中の二大関門と思われがちな臨床実習と国家試験を理解すること,④根拠のある理学療法を選択・創出するための用語や考え方を理解すること,⑤人と接する仕事として必要な身だしなみなどを理解すること,の5つを目標に,初版から大幅な改訂を行いました。
このように大幅な改訂を行い,無事に刊行を迎えることができましたのも,メジカルビュー社の多大なるご理解とご協力によるものでした。担当者として改訂の企画と編集にご尽力いただきました間宮卓治氏はじめメジカルビュー社の方々に感謝いたします。
夢と希望を抱いて入学し,理学療法士を目指してくれた皆様が,こころざし半ばで挫折して夢をあきらめることなく理学療法士国家試験に合格すること,および理学療法士として人生を歩んでいき,理学療法士になって良かったと思ってくれることを執筆者一同,心より願っています。いずれ同じ理学療法士として,多くの方々と社会に貢献できることを楽しみにしています。
2023年12月
了德寺大学
加藤宗規
目次
第1章 イントロダクション/理学療法士Ⅰ
理学療法士の仕事
理学療法の対象
理学療法の対象
理学療法士の仕事・活躍の場
第2章 リハビリテーションと関連職種/理学療法士Ⅱ
理学療法士の定義と意義
理学療法士への道
リハビリテーションと関連職種
第3章 理学療法の方法Ⅰ
筋力増強トレーニング
麻痺の回復促進
関節可動域運動・ストレッチング
物理療法・徒手療法
バランス
基本動作練習Ⅰ
第4章 理学療法の方法Ⅱ
基本動作練習Ⅱ
義肢・装具/車いすや杖の検討
日常生活活動練習
第5章 理学療法の対象の理解Ⅰ
廃用症候群 大森圭貢 44
神経疾患Ⅰ:中枢神経疾患(脳卒中)
神経疾患Ⅱ:中枢神経疾患(パーキンソン病)
神経疾患Ⅲ:中枢神経疾患(脊髄損傷)
整形疾患Ⅰ:変形性膝関節症
整形疾患Ⅱ:スポーツ外傷・膝の靱帯損傷
第6章 理学療法の対象の理解Ⅱ
小児疾患
内科的疾患Ⅰ:呼吸器疾患と循環器疾患
内科的疾患Ⅱ:糖尿病
その他の疾患:がんなど緩和ケア
第7章 理学療法の実際
健康増進:フィットネス,介護予防
リラクゼーション,痛みの治療(除痛・疼痛緩和)
理学療法の実際の流れ・思考
エビデンス・EBM/EBPT
ガイドライン,クリティカルパス
必要な用語・考え方Ⅰ
第8章 理学療法士の倫理と適性Ⅰ
必要な用語・考え方Ⅱ
職業倫理
接遇Ⅰ
第9章 理学療法士の倫理と適性Ⅱ
接遇Ⅱ:医療面接,インフォームド・コンセント
ハラスメント
産業衛生
第10章 理学療法に必要な研究法
研究デザイン
基本統計量・統計
感度・特異度
第11章 理学療法に関わる法令・制度
理学療法士及び作業療法士法・言語聴覚士法
医療保険・診療報酬
施設基準
第12章 理学療法の歴史と展望
歴史
理学療法士の団体と役割
理学療法の需要と供給,展望
世界の理学療法
第13章 理学療法の安全管理
医療事故・過誤
感染予防
個人情報保護と記録,報告
救命措置(一次救命処置)
付録 PTOT 法全文
理学療法士及び作業療法士法
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書籍情報
- ISBN:9784758322560
- ページ数:164頁
- 書籍発行日:2023年12月
- 電子版発売日:2023年12月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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