PT・OTビジュアルテキスト スポーツ理学療法学

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2023年12月
  • 電子版発売日 : 2023年12月21日
¥5,940(税込)
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商品情報

内容

スポーツ理学療法ならではの考え方&実践方法の理解に最適!
スポーツ理学療法ならではの考え方がわかる入門書!受傷~競技復帰までの流れが一望できる概要図と図表を多用した解説で,基礎知識がしっかり身につく.具体的な症例も紹介,実践のイメージもつかめる一冊.

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序文


スポーツ理学療法は,スポーツを実践する方に対する理学療法である.その対象者は若年者から高齢者であり,スポーツ競技もレクレーショナルスポーツの参加者やスポーツ愛好家からプロアスリートまで幅広い.スポーツ理学療法士が活動する競技大会は,地域における小さい大会から,オリンピックやワールドカップのような規模が大きく,競技レベルが高い国際スポーツ競技大会まで拡大している.

理学療法学を学ぶ学生は,中学や高校時代にスポーツ競技で怪我をしてしまい,理学療法を受けるなかで理学療法士をめざすことにしたという動機を入学試験の面接や入学後に話すことが多く,若い世代でスポーツと理学療法が結びついてきていることを感じている.

スポーツ理学療法学を科目として設置している理学療法士養成校や大学院は年々増加傾向にあるが,すべての理学療法士養成校で該当科目があるわけではなく,また理学療法士をめざす学生に対するスポーツ理学療法学の教科書として適切と考えられるテキストはこれまであまりない.

そこで本書は,理学療法士をめざす学生や若手の理学療法士を対象にスポーツ理学療法学に興味をもっていただくとともに,スポーツ理学療法学の基礎を学ぶテキストとして作成した.第1章,第2章では,スポーツ理学療法そのものに対する理解を深めるため,歴史や目的,資格制度やコンピテンシー(職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性)などについて解説した.第3章~第8章では,身体部位別にスポーツ外傷・障害を取り上げ,概要図を用いてスポーツ理学療法の流れが一目でわかるようにした.すでに学習済みである疾患の概要は簡潔な表記にとどめる一方で,スポーツ理学療法の基本手技については図版も多く掲載し,ビジュアル的に理解できるようになっている.執筆者はスポーツ理学療法学を専門とし,数多くのアスリートの理学療法を担当し,競技大会のサポート活動に取り組んできたプロフェッショナルの先生ばかりである.本書を読むことにより,スポーツ理学療法学についてさらに興味を深めていただくとともに,いつしか私たちと一緒に働く日が来ることを祈念し,本書完成のご挨拶とさせていただきます.


2023年12月

赤坂清和

目次

序[赤坂清和]

第1章 スポーツ理学療法とは[坂本雅昭]

1 スポーツへの理学療法士のかかわり

2 これまでのスポーツ理学療法の歴史

3 スポーツ理学療法の目的と応用

4 オリンピックにおけるスポーツ理学療法士の育成とレガシー

5 スポーツ理学療法に関連する資格制度

6 関連職種との協働

7 スポーツ理学療法の課題とこれからの取り組み

8 スポーツ理学療法がめざすもの

COLUMN スポーツ理学療法に関連する学会と資格

第2章 スポーツ理学療法の基本的考え方[赤坂清和]

1 スポーツ理学療法の特徴

2 用語の整理

3 スポーツ理学療法士のコンピテンシー

4 スポーツ理学療法士のコンピテンシーを高めるための取り組み

5 スポーツ理学療法の展望

第3章 肩関節のスポーツ外傷・障害

1 肩関節脱臼[中田周兵,鈴川仁人]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]肩関節前方脱臼

2 投球障害肩[中田周兵,鈴川仁人]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]肩峰下インピンジメント

第4章 肘関節のスポーツ外傷・障害

1 野球肘[渡邊裕之]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]内側型野球肘(右肘関節内側上顆骨端部障害)

2 テニス肘[渡邊裕之]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]右テニス肘(右上腕骨外側上顆炎)

COLUMN ラケットのグリップ方法の違いによるテニス肘発症のリスク

第5章 股関節・大腿部のスポーツ外傷・障害

1 鼠径部痛症候群[廣幡健二]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]鼠径部痛症候群(内転筋関連)

COLUMN 鼠径部痛症状と画像所見

2 ハムストリング損傷[廣幡健二]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]右大腿二頭筋損傷(Ⅱ型)

第6章 膝関節のスポーツ外傷・障害

1 前十字靱帯損傷[相澤純也]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]左ACL(前十字靱帯)損傷

2 半月板損傷[相澤純也]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]右内側半月板縦断裂

3 膝蓋腱症(ジャンパー膝)[相澤純也]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]膝蓋腱症

第7章 下腿・足部のスポーツ外傷・障害

1 シンスプリント[佐藤正裕]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]右シンスプリント

COLUMN 脛骨疲労骨折の治療方針/対外衝撃波治療の適用/サーフェイスによる衝撃負荷の違い/シューズの耐用期間

2 足関節外側靱帯損傷[佐藤正裕]

1 疾患の概要

2 一般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]右前距腓靱帯損傷

COLUMN 足関節捻挫で内がえし捻挫のほうが多い機能解剖学的要因/内がえし捻挫による組織損傷/慢性足関節不安定症(CAI)/外傷後の急性期の治療概念の変遷/足関節捻挫受傷直後の関節不安定性の評価/各種パフォーマンステストの臨床的意義とカットオフ値

第8章 体幹のスポーツ外傷・障害

1 頸部障害[小山貴之]

1 疾患の概要

2 ⼀般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]頸椎捻挫

2 腰部障害[小山貴之]

1 疾患の概要

2 ⼀般的な理学療法の流れ

3 症例紹介:[症例]腰椎分離症

COLUMN 腰部の安定性

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書籍情報

  • ISBN:9784758114356
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2023年12月
  • 電子版発売日:2023年12月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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